見出し画像

Shining Logo(シャイニングロゴ)少しだけ秘密があります!AfterEffects &No Pluginで作ります! 仮

こんにちは、リースケと申します。
今回はメタリックに光って登場し、最終的には元の色に戻るロゴ(カッコつけてSHINING LOGOなんて呼んでます)をAfterEffectsを使って作成します。

コンポジションの中身を入れ替えるだけで様々なロゴやテキストに使え、色もゴールド、シルバーなど簡単に変えられるので使い勝手が良いと思います。

個人的にメタリックな表現も好きで、気に入っている演出のひとつです。
よろしければお試しください。

今回作成する順番はこちらです。

また、ボクのYouTubeチャンネルでも作り方をご紹介していますので、併せてご覧ください。

ロゴ用のコンポジションとマップの作成

まず新規コンポジションを作成します。
名前は『shining_logo』としておきます。
サイズ :1920×1080
フレームレート :29.97fps
デュレーション :6〜10秒くらい(動画では6秒)

そのコンポジションへテキストレイヤーを作ったり、ロゴを配置します。

作ったテキストを中央に配置し、あとから使いまわせるようプリコンポーズします。
名前は『logo_edit』と、さらにプリコンポーズをします。
名前は『logo_map』としました。

logo_mapをダブルクリックで開き、中のlogo_editに対しエフェクトを追加します。
ここからの行程は、仕上がりの際のエッジを周りに馴染ませるために行います。
ソリッドな質感がお好みの方は特に必要ないかと思います。
エフェクト→カラー補正から色かぶり補正を適用します。
ホワイトをマップを選択し、色をとりあえずグレーへ変えておきます。(真っ黒でなければ大丈夫ですが、一応B70%くらい)

次にエフェクト→スタイライズから輪郭検出を適用します。
元の画像とブレンドを90%にしておきます。(仕上がりの際のエッジの見え方に少し違いが出ます)

次はエフェクト→ブラー&シャープから高速ボックスブラーを適用します。
ブラーの半径 :1(もう少し低くても良いかもしれませんがとりあえず1にしました)
繰り返し :1
エッジピクセルを繰り返すは、チェックを外しておいても構いません。

ライトの作成_1

メインのコンポジションに戻り、プロジェクトパネルからlogo_editを持ってきてください。
上 :logo_edit
下 :logo_map(非表示にしてください)

上のlogo_editにエフェクト→スタイライズからCC GLASSを適用します。
Surface
Bump Map :logo_map
Softness :0
Height :0
Displacement:0

Light
Light Intersity :キーフレームで制御します
0秒の地点では0
1秒の地点では40
4秒の地点では300
Light Type :Point Light
Light Position :キーフレームで制御します
0秒の地点ではロゴから少し離れた場所(動画では1920,540)
4秒の地点でロゴのセンターへ来るように設定(960,540)
キーフレームにはイージーイーズを適用します

Shading
Ambient :0
Diffuse :0
Specular :100
Roughness :キーフレームで制御します
1秒の地点では0.001
4秒の地点で0.5にします
(3秒かけて0.001→0.5に変化する)
metal :0
キーフレームにイージーイーズを適用します。

次はメインコンプに入っているふたつのレイヤーを選択しプリコンポーズします。
名前『logo_light』としました。

ライトの作成_2


logo_lightをプロジェクトパネル上で複製します。(名前はlogo_light 2となるはずです)
logo_light 2をダブルクリックで開き、logo_editを少し調整します。
CC Glass
Softness :65
Height :-10
Displacement :-200

Light
ライト強度のキーフレームを少し調整します
1秒の地点にあるキーフレームを15フレーム後にずらし、強度を150へ変更します。
4秒の地点のキーフレームの値を0にします。(0秒地点では0、1秒15フレームでは150、4秒地点では0)

ライトの位置も少し変更を加えます。
4秒の地点での位置を、センター→ロゴを横切る動きへ変更します。(動画では0,540)
例、0秒地点では1920,540   1秒15フレーム地点では960,540    4秒地点では0,540

先ほどずらしたライト強度が強くなるポイント(1秒15フレーム)でロゴの真ん中へ移動するようにキーフレームを追加しています。(動画では960,540)
※ここでは最も明るくなるポイントで位置をど真ん中にしましたが、ロゴの上、下など色々動かしてみるのも良いと思います。
また、位置に打ってあるキーフレームは個人的にはリニアに戻した方が動きが自然な気がします。(動画ではリニアにしています)

Shading
Roughnessのキーフレームを削除し、値をお好みで0.001〜0.020へ変更(動画では0.020としました)

もう一度logo_lightをプロジェクトパネル上で複製します。
名前は『shining_edit』とし、ダブルクリックで開きます。

中のlogo_editを選択し、まずは適用しているエフェクトのCC Glassを削除します。
そして不透明度のキーフレームを追加します。
3秒までは0%
その後4秒のポイントにかけて100%へ変化するキーフレームです。
キーフレームにはイージーイーズをかけておきます。

リフレクトの作成

そのコンポジションの1番上へ反射素材を配置します。
素材をお持ちであれば問題ありませんが、お持ちでない方はボクが自作した反射素材をBOOTHのボクのお店で配布していますので、よければお試しください。

この反射素材を他の素材へ置き換えできるよう、プリコンポーズします。
名前は『reflect_material』としました。(もし素材に色がついている場合は、色被り補正などで色を抜いておくと良いかもです)

さらにその上へlogo_editを複製して一番上へ配置してください。その際、不透明度のキーフレームは切り100%にしておいてください。

reflect_materialを選択し、トラックマットを上のlogo_editへ指定します。(アルファマットにしてください)

reflect_materialに対し、エフェクトを追加します。
ディストーションからタービュレントディスプレイスを適用し、歪ませておきます。

次にスタイライズからCC Glassを適用します。
Surface
Bump Map :logo_map
Softness :0
Height:20
Displacement :300

さらにディストーションからCC Blobbylize
を適用します。
Blobbiness
Blob Layer :logo_map
Softness :10
Cut Away :0

Shading
Ambient :10
Diffuse :10
Roughness :0.5

カラーの調整と仕上げ

調整レイヤーを追加し、名前を『color_edit』とします。
そしてエフェクト→カラー補正からトライトーンを追加します。
ハイトーン :薄い黄色
ミッドトーン :少し濃いめのオレンジ
シャドウ :黒みがかった茶色系

さらにエフェクト→カラー補正から露光量を追加します。
露出 :0.1

color_editに対し不透明度のキーフレームを追加します。
3秒から4秒にかけて100%→0%になるようにキーフレームを追加し、イージーイーズをかけておきます。

reflect_materialにも不透明度のキーフレームを追加します。
3秒から5秒にかけて100%→0%になるようにキーフレームを追加し、イージーイーズをかけておきます。

メインのコンポジションへ戻り、プロジェクトパネルからshining_editを配置します。
上 :logo_light
下 :shining_edit
shining_editを選択し、トラックマットをlogo_lightへ指定します。(ルミナンスマット)

その上へlogo_light_2を追加し、モードを加算へ変更します。
logo_light_2へエフェクト→スタイライズからグローを適用します。
グローしきい値 :10%
グロー強度 :0.3%

グローを複製し、
しきい値をそのままに、
グローの半径を200〜250(動画では250)
強度もそのままにします。

もうひとつエフェクトを追加します。
カラー補正から露光量を追加します。
露出 :3

さらにエフェクト→カラー補正から色かぶり補正を適用します。
ホワイトをマップ→濃いオレンジへ変更
このままでは少し色が濃いので不透明度を65%へ変更し、他の素材と馴染ませます。

今調整したlight_logo 2を複製します。(上に来るはずです)
複製したlight_logo 2の名前を『light_streak』(光の筋)としておきます。
追加したエフェクトの中のふたつ目のグローと露光量を削除します。
そしてエフェクト→ブラー&シャープからCC Radial Blurを追加します。
Type :Fading Zoom
Amount :キーフレームで制御します
0秒地点では0
1秒15フレーム地点では200
4秒地点で0となるように動かします
キーフレームを全て選択し、イージーイーズをかけておきます。
Center :キーフレームで制御します
4秒かけて、光と反対方向にロゴを横切るようにXを動かします
(動画では0秒地点0,540  1秒15フレームの地点960,540  4秒地点1920,540)
キーフレームはリニアの方が個人的には好きです。

これでほぼ完成となります。

補足

補足になりますが、色の変更とリフレクト素材についての注意点をお伝えします。

メインとなる色の変更はshining_edit内のcolor_editにて行います。
こちらは特に問題ないかと思います。

光の筋と一瞬キラッと素材を光らせる色の変更は、エクスプレッションを使った方が良いと思います。
理由としては、どちらも単独で変更しなければいけないためです。
やり方はshining_logoにて、まずlogo_light 2を選択しエフェクトコントロールパネルのロックをします。(色かぶり補正は開いておいてください)
この状態でエフェクトコントロールパネルのロックをしておきます。(左上の鍵マーク)
次にタイムライン上でlight_streakのエフェクト→色かぶり補正のホワイトをマップのストップウォッチをOPT(ALT)を押しながらクリックしエクスプレッションを追加できる状態にします。
出てきたピックウィップを掴み、エフェクトコントロールパネルにあるlogo_light 2の色かぶり補正のホワイトをマップにつないでください。
これでふたつの色が連動し、logo_right 2の色変更のみで調整が可能となります。

リフレクト素材は、そのままでももちろん見栄えは良いと思うのですが、動きを付けると更に良くなると思います。
reflect_materialの中の素材に対し横の動きを付けるだけなので比較的簡単だと思います。
やり方は、0秒から5秒の間でスライドする動きを付けるだけです。
コンポジションの大きさに対し素材の大きさが足りない場合はエフェクト→スタイライズからモーションタイルを適用し、出力幅を200にするなどして横長にして対応してください。
その際、ミラーエッジのチェックは忘れず入れてください。

まとめ

今回は少し変わった演出入りの光るロゴを作ってみました。

なるべく他の素材への使い回しがしやすいようにコンポジションの組み方は工夫しました。
logo_editの中の素材を入れ替えるだけで他のテキストやロゴを使用できますし、色の変更も比較的簡単だと思います。
光の走らせ方も位置のキーフレームを変えるだけなので色々と工夫してみてください。

個人的に気に入っている点は、ただ光らせるだけではなくオリジナルのロゴなども最後にアピールできるところです。

またお気に入りの演出をご紹介させてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?