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【リレー小説】第二弾 #10(にしえみ)

 ボクはチラッとトイレの方に目をやった。

「店長はエリアマネージャーに急遽呼び出されて、しばらく戻らないみたいです」
「あーだから電話が繋がらないのね。戻ってきたら電話するように伝えて」

 そう言うと、奥さんは去っていった。そして、様子をうかがいながら二人がトイレから出てきた。

「いや~危なかった。最近アイツ怪しんでるんだよ。」

 なんでボクがこんなに焦らなきゃいけないんだ。でも、来月から給料が上がるなと期待しながら、バックヤードに戻って作業を続けた。

 時刻は5時。
 あの後、二人はピンク色のオーラを放ちながら、どこかへ行ってしまったので、ほとんどボク一人で作業している。と言っても、この間来店したお客さんは片手で数えるほどだけど。


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