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【リレー小説】第二弾 #5(きやま)

「こいつめっちゃ怪しいやろ」

 さっきまで焦っていた僕の様子を見て察したのか、金髪のお兄ちゃんが吉田さんの肩に手を回しながら笑う。どう返していいかわからず愛想笑いを浮かべると、明るい声が続いた。

「そういえば佐藤さんてK大やんな?」
「あ、そうです」

 時々話す大学のことも、金髪のお兄ちゃんは覚えていた。

「吉田もK大学。経済学部」
「勝手に個人情報教えないで下さいよ」
「お前の個人情報なんか知りたい奴おらんわ」
「じゃあ教えないで下さいよ」

 僕は二人の会話を蚊帳の外から見るしかなく、とりあえずへらへらしていると、また僕のほうへ視線が戻る。

「吉田な、大学に友達おらんくて青春できてへんらしいねん。佐藤さん、友達なったってや」

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