なかなか使わないが効果的な変化の映像
色々な映像や映画を見ているとこれどうやっているのだろうとかどういう原理なのだろうか?とか考えたことありませんか?私はあります。ありすぎて再現に3日ほどかかってしまい・・・逆に仕事の締め切りが・・・なんてこともありました。今回はその古典的な技法を・・・もうなかな紙無くなりましたね・・・
ピクセルモーション
ピクセルモーションとは
その名の通り1ピクセル単位でフレームを切り替えるものになります。と言っても普通の映像は普通にピクセルで動きますが、2フレームを2秒にすると1秒後に2フレーム目が来ますが、その間を補完するものだと思っていただければ。今ではモーフィングもこの一つになっていますね。
有名なところだと・・・ピクセルモーションの王道と言えばローリングストーンズの「Like A Rolling Stone」
元祖モーフィングといえば、マイケル・ジャクソンの「Black or White」このPVの最後の方ですが、歌っている人が変わるところにこのモーフィングの技術が使われています。当時はこれをやるのにどれだけCGを使ったのでしょう。今ではもう簡単ですけどね・・・
モーフィングはまだプラグインを使用した方がきれいに出来ますが、ピクセルモーションはもう簡単に作れるので・・・(これを知ったのは8年位前ですが・・・)
ではやってみます
今回はAfter Effectsに先日作成したAIに書かせた写真2枚を使います。
写真はこちらです。
早速AFter Effectsにて読み込んで2フレームのコンポジション作成します。
After Effectsを開いたらCtrl+Nで作ると楽です。変更はCtrl+Kです。GIFをつくるならフレームレートは15fps以下がおすすめです。
画像を読み込んだらタイムラインに落としてそれぞれを1フレームにして2フレームの映像を書き出します。レンダーキューに追加するときは・・・
Win Ctrl+M
Mac Ctrl+Shift+/
ここで書き出した映像はすぐに使うのでレンダリング後の処理を「読み込み」にすると勝手に書き出したものを読み込んでくれます。
読み込んだら新しいコンポジションに読み込みます。デュレーションは2秒~3秒、今回は3秒でやってみます。
3秒のコンポジションに先ほど書き出した2フレームの映像を読み込ませて、タイムリマップのキーを打ちます。
タイムリマップ Ctrl+Alt+T
タイムリマップをかけると時間を自由にマッピングできるのでとりあえず2フレームの端っこをタイムラインの最後まで伸ばして、キーフレームを全部選択して一番最後のキーフレームをドラックしてフレームエンドまで持っていきます。ここまでが序章です。
フレームブレンドを適用します。
コンポジションのチェックボックスのfxの箱を2回クリックしてピクセルブレンドに切り替えます。
タイムラインのキーフレームの開始を1秒目、終了を2秒目にします
ここまで来たら書き出して終了です。
こうするとAIに書かせていないところは変化しないでAI部分だけ変わるという・・・なんか面白い映像になりました。
ここまでしなくても・・・
実を言うとPremiereにモーフカットというトランジションがあってそれでもできるのではないかという話です。でもこういう1カットを作るのにはAfter Effectsは最高のツールだと思います。
ただ今回は15フレームの3秒を書き出す際にスケールダウンしないとちゃんとしたGIFにならないので・・・気を付けてください。大体640x360くらいがいいかなと思います。
次回は
このピクセルモーションはいかにしてリップシンクして作られていたのかを私的推測で書いてみます。
最後に
弊社ではAIからほど遠いスタッフがスタジオのご利用をお待ちしております。