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アンラーン戦略

”あんらーん”とは?

私たちは非常に勤勉ですよね。勉強大好き、仕事大好き。実際、たくさん勉強することで志望校を勝ち取ったり、知識を増やしたりしてきました。一生懸命仕事をすることで社会的地位を獲得してきました。これらは私たちが勝ち取ったものです。

こうしたものはあればあるだけ良いのでしょうか。持っている知識や価値観、考え方には癖やパターンができます。そして知らず知らずのうちに思考の安全な塀の中で快適に暮らしています。この塀の中にはキャパがあり、これ以上は入らないという限界があります。これでは新しいものを取り入れることができなくなってしまいます。

そこで、「アンラーン(Unlearn)」という学習の断捨離をする必要があります。自分の持っている知識、価値観、やり方を捨てるのです。そうすると、新しい学びを受け入れたり、思考を柔軟にすることができるのです。たくさん水を含んだスポンジにはもう水は入りませんが、絞って水を捨てると新たな水を吸収できることに似ています。

アンラーンの方法

”学習したものを捨てる”とはどう言うことでしょう。考えるのをやめる=アホになるというわけではありませんよ(笑)今まで得た知識で武装してきたことで、あると思い込んでしまっている壁を壊すことです。一度得たものを手放すのは本当に難しいことですし、覚悟や勇気が必要です。

でも、身軽になった自分が新たに学習するときには、見え方がの違いや受け取り方の違いを実感することができます。そして、いかに今までわかっていたつもりだったかを思い知らされます。それが自分の殻を打ち破る”ブレイクスルー”につながるのです。①Unlearn(脱学習)→②Relearn(再学習)→③Breakthrough(ブレイクスルー)を繰り返すサイクルを作るのです。

アンラーンのサイクル

では具体的にはどうしたら良いのでしょう。ポイントは「小さく、コツコツと」です。ブレイクスルーなどというと派手にバーンと打ち破るイメージがあるかもしれませんが、いきなり何もかも捨てて違う自分になろうとすると激しい痛みが伴ってしまいます。

人間は本能的に新しいことをしないようにできています。逆に新しいことばかりしている人は生存本能が少し壊れちゃっている人かもしれませんね。人は自分にとって快適な”コンフォートゾーン”があるのです。まずはそこからほんの少し出るだけでいいのです。

たとえば、年下や部下から挨拶されるのが当たり前と思っていたけど自分から挨拶してみようかな、とか、食べたことのないものを食べてみようかな、行ったことのない所に行ってみようかな、勉強している分野とは違う分野の本を読んでみようかな、などです。

そうするとコンフォートゾーンが少しずつ広がってきます。一見自分の成長とは関係の無いことに思えることでも、点在している点と点が細胞や生き物のように繋がって増殖するような感覚を覚えることもあります。私も今までに何度も「自分は何一つわかっていなかった」と思いましたし、今でもそう思っています。

アンラーンのススメ

このように脱→再→ブレイクの小さなサイクルを繰り返すことで、結果的にブレイクスルーに繋がっていくのです。一つ一つ、小さなことをコツコツと、です。頭でわかっているだけではダメ。行動に移すことです。小さな勇気が小さな行動を生み、小さな変化を作り出します。

コンフォートゾーンは当然人によって違います。ですから人と比べることは無意味です。人と比べないので、失敗も何もありません。人と比べないので、非難も批判も気になりません。不安も減っていきます。

いつもいつも、何でもかんでも、じゃなくても良いのです。自分のペースでぜひ実行してみてくださいね。



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