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勉強に集中できないのは問題が難しいから

指導していると授業中に寝たり、爪をいじったり他のことをしだす生徒が少なからずいます。

私は以前からその原因の1つは問題が難しいからだと考えていたんですが、それを確認するためにある実験をしてみました。


中2に小学生の問題を解かせてみた

先日、急遽代打で中2の数学を指導することになりました。仮にKくんとしておきます。

Kくんには連立方程式の計算を教えていたんですが、度々手が止まるんですよね。爪をいじりだすんです。

この様子だけ見ても、明らかに連立方程式に対する苦手意識があるのがわかります。苦手意識があるのは勉強全般なんでしょうけど。

これはただ集中力がないだけなのか、それとも問題が難しいために心理的なストレス軽減のための代替行動なのかを探るために、ためしに小5の計算(通分ありの分数計算の超簡単なやつ)を解かせてみました。

*ちなみにですが、貧乏ゆすりなどもストレス軽減行動とされていますが、実はめっちゃ考えるときに頭に血を送るための行動ではないかと、最近ニュースになってましたね。


小5の計算のときは爪をいじらなくなった

結果から言うと、小5計算をやらせているときは爪をいじりませんでした。

でもそのかわりに、肩が凝ったおっさんがやるように首をぐるっとまわす行動が増えました(笑)。

なぜだ。なぜなんだKくん。

首をぐるっとまわす行動は「よし!やったるで!」という意思の表れなら良いですが、多分違いますね。

小5計算やらせたときはすでに2コマ連続の2コマ目(1コマは80分)だったので疲れていたのでしょう。

爪をいじるかわりに首を回す行動が増えましたが、問題を解いている様子を見ていると明らかに連立方程式の計算のときよりも集中して取り組んでいる様子でした。

このことから、授業に集中できない原因の1つとして問題が難しいからというのが正しそうだということがわかりました。

ちなみに、(個別指導なのに)授業中寝る生徒も多いですが、この原因の1つも問題が難しいからだと思います。

そういう場合は、「寝るな!」と言ってもしょうがないので、一緒に問題を解くようにしたり、ヒントを出したりして、コミュニケーションをとるようにすると良いですね。


勉強に集中できない理由はいくつかあると思いますが、その1つは間違いなく問題が難しいからです。

指導する側もただ「集中力が足りん!ばかもん!」と言う前に問題の難易度が適切かを考えないといけませんね。

ということで、生徒が勉強に集中できないとお困りの講師の方は、簡単な問題(でもやりがいはある問題)をやらせてみると良いと思います。それでも集中できない場合は問題の難易度ではなく、そもそも集中力に問題があるということです。

初めましてヒロです。勉強プロデューサー/コーチ:Lv50。無人島:Lv2。サバイバル:Lv2。YouTuber:Lv1。ブログ:Lv3。Twitter:Lv5。Note:Lv2。Lvは全て自称です。