【2024-2025】医学部学士編入試験物理化学の出題レベルとおすすめの参考書
物理化学が近年難化しているということで、医学部学士編入試験物理化学の出題レベルとおすすめの参考書についてまとめてみました。
はじめに
2024年度の実施済の入試問題は目を通しており、定期的に書店の参考書や理工系コーナーで新作が医学部編入試験対策に適しているか確認しています。
家庭教師で指導していく中で、おすすめの参考書が増えました。
物理化学の問題を解く前に「当たり前のことを当たり前にする」ことや、義務教育や高校数学で学ぶ基本的な数学的処理ができないと物理法則を理解しても点数が取れません。
・問題文の指示を守る。
・解答用紙の余白に書き込まない。
・氏名や受験番号を必ず書く。
・計算の基本 掛け算割り算から先にするなど。
・有効数字 有効数字について理解する。
・計算の順番 気体定数は最後に代入する。
・三角関数、図形の性質、ベクトル
上記ができた上で、物理化学に取り組んでもらえたらなと思います。
ほとんどの国立医学部編入試験の物理化学はA【高校範囲レベル】で充分合格可能です。
A【高校範囲レベル】
目標得点率
対象者
文系出身の方、受験から離れてた期間が長い方
宇宙一わかりやすいシリーズ
物理のエッセンス
良問の風
名問の森
難しいです。香川大学に対応できるレベルです。
物理の重要問題集も同じぐらいですが、個人的に難易度の高い高校物理の演習には名問の森がおすすめです。
重要問題集
化学の新演習
+国立大学2次試験過去問など
医学部編入で二次試験レベルの化学が必要になるのは筑波ぐらいですかね。
書店で見ますが重要問題集と化学の新演習は5年前とほぼ変わっていません。
国立大学過去問
東進がおすすめです。私は毎年全国の問題に目を通しています。
大学教養レベルの出題がない大学を受験される方はここで終わりです。
2025年度医学部編入試験前半戦まであと8カ月となりました。
秋から冬は山場です。頑張ってください。
B【大学教養レベル】
目標得点率
阪大では生命科学、英語、2次試験次第で挽回できます。香川は最低でも追加合格者には入るでしょう。
対象者
理系学生、理系出身の方。このレベルに達したら過去問演習に入るといいです。
マセマキャンパスゼミ演習
(力学、熱力学、振動波動、電磁気学)
演習で学ぶ化学熱力学
中田宗隆さんの本は分かりやすくておすすめです。
フレンドリー物理化学
名前の通り易しいです。文系の方でも大学教養レベルに入りやすいのではないでしょうか。
単位が取れる量子化学ノート
演習 物理化学(サイエンス社)
有機化学演習-基本から大学院入試まで
大阪大学以外の大学を受験される方はここで終わりです。
2025年度医学部編入試験前半戦まであと8カ月となりました。
秋から冬は山場です。
受験生なのでずっと勉強ですが、合格後もずっと勉強です。
頑張ってください。
C【大学院入試レベル】
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「医学部」入試です。
大卒が対象の「学士」で「最難関」の大学だから
大学教養レベルを超えた出題があってもおかしくないと思います。
目標得点率
大阪大学40~50%(合格ライン)
阪大に合格、香川正規合格レベル
対象者
大学で物理、化学を専攻された方。大阪大学志望者
物理はマセマキャンパスゼミ演習・過去問と照らし合わせて、出題されたテーマを重点的に演習する。完璧にする必要はないです。化学も同様、過去問と照らし合わせて、出題されたテーマを重点的に演習する。
演習しようシリーズ
量子化学:演習による基本の演習
これ良かったです。中田宗隆さんの本です。
演習無機化学
全て解く必要はありません。
アトキンス生命科学のための物理化学
昔はこの本からよく出題されていました。
物理化学演習
私が受験生のころはありませんでしたが、良問がそろっています。
マクマリー有機化学
香川だけなら過去問だけでも乗り切れそうですが、大阪大学は電子軌道から勉強しないと必ずボロが出ます。
ウォーレン・スミスなどは東大京大の方が使われますが、マクマリーで充分です。
大学院をめざす人のための有機化学演習
マクマリーで充分ですが、悪くないです。
大卒なら誰でも受験可能な試験にしては大阪大学76名(2024年)は受験者数が少なすぎると個人的に思います。
一般入試だけでなく、学士編入試験を突破して医学生になるという選択肢もあります。
2025年度大阪大学医学部編入試験まであと約9カ月となりました。
あなたの挑戦をお待ちしております。
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