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スタイリストが思う「似合う」の伝え方。


ファッションスタイリストで、
お洋服でお悩みを抱える方に服装カウンセリングを行なっていいます。

今日はカウンセリングをしていて思ったことを。

似合うの強要
について、最近思ったことをつらつらと。

あなたはこれが似合う!
と言われることって幸せなことだし、
言っている本人もあくまでいいこととして伝えています。

けれど、言われた当の本人からすると
「でも自分にはしっくりこないんだよな。」
「似合わないけど、、、。」
「それはあなたの趣味の押し付けではないかな、、?」
と思う場合もある。

先日も、
「あなたは暗い性格だから、せめて明るい服を。」
というニュアンスで明るい色の服を勧められたという方のお話を聞きました。

会話ってその言葉そのままの意味ではなくて、
言葉の裏にある真意を受け手側がどう受け取るかでキャッチボールがなされているなぁと思います。

「キスは嫌と言っても反対の意味よ。」
とは聖子ちゃん若かりし頃の歌の歌詞ですが、
今の時代も言葉の意味と本意と、そして受け取るメッセージとでは全て違っていたりします。

こう思うとコミュニケーションを取るのが億劫にさえなりそうですが、
本当にその人のことを思って伝えているのか、というのが私なりの伝え方の尺度です。

今自分が考えうる限りの、「その人に似合う」を丁寧に考える。

似合うって思ったら心からそう伝えたい。
わかってもらうまで、伝え続けるのも私の仕事。
まだもっといい私なりの答えを、これからも探していきたい。

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