新井 宏征(『実践 シナリオ・プランニング』著者、株式会社スタイリッシュ・アイデア代表)

株式会社スタイリッシュ・アイデア代表取締役。シナリオプランニングを使ったコンサルティン…

新井 宏征(『実践 シナリオ・プランニング』著者、株式会社スタイリッシュ・アイデア代表)

株式会社スタイリッシュ・アイデア代表取締役。シナリオプランニングを使ったコンサルティング。未来そのものを考えることも好きですが、最近は、人や組織が未来をどう見ているのか、どう語っているのかの方に関心あり。TOEIC990点(2011年)、英検1級でたまに英語学習ネタも。

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喉元過ぎても不確実

あっという間に2022年も終わってしまう。 大晦日は、毎年恒例、自分と自社のためのシナリオプランニングに取り組む日。 お客さまの未来のことは考えつつ、自社のシナリオはつくったことがないなんてなれば、それこそ紺屋の白袴。 今年、自分でつくったり、お客さまがつくったシナリオを思い出しながら、最後の最後に自社のためにどの軸を選び、どんな未来の可能性を描き、どんな対応策を考えることになるだろうか。 その前の年末のちょっと意識が高くなっているときに、久々にnoteを書いてみる。

    • 「いいね!」だけでなく「いいなぁ」を育んでいくこと

      このところ忙しい日が続いていて、ピークが重なってしまったりすると、どうしても目の前のことに時間を使うことが大半というか、9割くらいになってしまっている。 これが10割とか、それ以上に振り切ってしまっていないのが、良くも悪くも歳を取ったなぁと思うところ。 「いいね!」を振り返ってみると…そんな中、先日、ある情報を探していて「そういえば、この情報って、前にTwitterでいいねしなかったっけ?」と思い出し、自分のTwitterのアカウントのいいねをさかのぼって見ることになった

      • "シナリオの旅"への誘い (『実践 シナリオ・プランニング』紹介シリーズ)

        相変わらず、日本でも世界でも、先が読みにくい日が続いています。 そういう中で必要とされる考え方のひとつとして、これまで取り組んできた経験をすべて詰め込んだシナリオプランニングの本を書きました。5月29日発売で、現在、Amazonでも予約受付中です。 全7章、440ページほどの本となりました。 そこそこのボリュームになりましたし、この本の概要を紹介するために、何回かにわけて(今のところ章ごとに分けて)、noteで記事を書いていこうかなと思っています。 今日はその最初とい

        • 【音声配信】 #2 大作曲家に学ぶ変化にかかる時間と人と比べすぎないこと

          昨日はstand.fmでの音声配信第2回目。 この中で紹介したJames Clearさんの記事は、エピソードがなかなか面白いので、こちらも合わせてどうぞ。

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        • シナリオプランニングの現場から
          23本
        • 『実践 シナリオ・プランニング』
          0本
        • 足下から考える仕事術
          41本
        • 英語学習沼
          5本
        • 未来への兆し
          5本
        • ことばから観る組織論
          13本

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          【音声配信】 #1 より善いミライをつくるために変えること

          clubhouseが盛り上がってますが、前々からやろうと思って手をつけられていなかった音声配信を昨日2月1日からはじめました。 プラットフォームをどうしようかいろいろ迷いましたが、stand.fmをメインにやっていこうと思います。 第1回目は、より善いミライをつくっていく第1歩として「より善いミライをつくるために変えること」についてお話しています。 Anchorでも聴くことができます。 ぼちぼち更新していきますので、よろしければお聞きください。

          感情に飲み込まれてしまう前に

          Holsteeのメールマガジンをときどき読んでいる。 Holsteeは、彼らのマニフェストが話題になったときに知って、それ以降、メールマガジンを購読して、ちょくちょく読んでいる。 話題になったというThe Holstee Manifestoを動画にしたものがこれ。 そのHolsteeから先週送られてきたメールマガジンの内容が、特に今の時期にはとてもいいなと思った。 その内容がこれ。 その中でウィル・スミスの、恐れ(fear)というのは現実のものではなく、私たちの想像

          「こんなの英語ネイティブは使わない」というネタとの付き合い方

          英語学習系のTwitterやYouTubeを見ていて、定期的に目にするのは「こんな英語、ネイティブは使わない」というネタ。 「英語」のところが「単語」になったり「文法」になったり「発音記号」になったりと、バリエーションはいろいろあるものの、基本的には日本の資格試験や大学受験問題なんかをネタにしている場合が多い。 こういうのはSNSや動画全盛のいまに始まったことではなく、インターネット初期の頃でもいろんなウェブサイトや掲示板で見かけたし、インターネットに限らず、その手の本は

          「こんなの英語ネイティブは使わない」というネタとの付き合い方

          チームにもアイデアにも、発酵が必要だ

          今日は終日「シナリオプランナー養成講座プロコース」のワークの日。 「シナリオプランナー養成講座プロコース」は、弊社が提供しているシナリオプランニング関連講座の最上級レベルの講座で、架空のテーマではなく、実際のクライアントに対するコンサルティングサービスを提供しながら、シナリオプランニングを学んでいくコース。 単にシナリオプランニングを勉強するだけではなく、クライアントへのヒアリングにはじまり、プロジェクトマネジメントしつつ、クライアントへの報告までを自分たちで進めていく。

          成果から考える理想的なプロダクトとサービス、そして働き方改革

          「仕事のペースをつくる」シリーズとして昨日書いた「休息する」ことで伝えたことは、仕事のやり方からさらに一歩突っ込んで、プロダクトやサービスを開発するときにもかかわってくる。 そもそも昨日の投稿ではQuoraの質問に対する次の回答の内容を話しのきっかけとして使った。 まず前提として知っておいてほしい事があります。多くのトップレベルの会社(特にテックカンパニー)は従業員がどのように会社で過ごしているか細かく管理していません。結果が全てだからです。 「頑張っている」の定義をア

          成果から考える理想的なプロダクトとサービス、そして働き方改革

          仕事のペースをつくる(3): 休息する

          昨日、一昨日と2回にわたって書いてきた「仕事のペースをつくる」シリーズの3回目にして最終回。 ・仕事のペースをつくる(1): 中断をなくす ・仕事のペースをつくる(2): 計測する あまりゴチャゴチャしていても実践できないので、これくらいがちょうど良いでしょう。 その3回目は「休息する」ということ。 これは仕事を終えてきちんと十分な睡眠を取るということも含んでいるし、仕事中にも「疲れたら休む」という当たり前のことをできるようになるといいねということ。 仕事は成果の

          仕事のペースをつくる(2): 計測する

          昨日の「仕事のペースをつくる(1): 中断をなくす」に続く2本目。 昨日の内容、特に内的中断についての対処ができるようになってくると、ひとまず、目の前のことに集中できるようになってくる。 そうやって集中できるようになってくると、どんな仕事でも終えられるんじゃないかという気になってくる。そうして1日の計画にあらゆるタスクを詰め込んでみるものの、夕方になって、まだ盛り盛りと残っているタスクリストを見て「こんなはずじゃ…」とため息をつく。 そうなってしまう原因は、見積もりが甘

          仕事のペースをつくる(1): 中断をなくす

          なかなか落ち着かない日が続いていて、いつもとは違う環境で仕事をしなくてはいけない人も増えている。自分の周りでもそういう人が増えてきた。 かくいう自分は、会社勤めの頃から翻訳や執筆の仕事は会社ではやらず家でやるようにしていたし、自分の会社を始めてからは、一応オフィスは持っているものの、自宅で仕事をする機会がかなり多い。 そんなこともあって、自分の経験から、在宅勤務など慣れない環境で働くことを余儀なくされている人、そこまでいかなくても、今の仕事のやり方を見直してみたいと思って

          未来のことを上手く考えられるようになるためには?

          シナリオプランニングをやっていると、 「シナリオプランニングを身につければ、未来のことをうまく考えられるようになるんですよね?」 という質問を受けることがあります。 そうではない、ということを(もちろん理由も添えて)回答しても、そんな答えをもらった方はどうも釈然としない感じをしています。 スピーチを上達させるためには?そういう疑問を持つ人たちに、どう説明をしたら良いのかを頭の片隅におき続けて、日々、いろいろと考えていたとき、たまたまYouTubeでConor Neil

          自分で自分を間違って値踏みしないために書く

          しばらく前に、将来は起業することを目指している学生さんたちに会う機会があった。 そのうちのひとりにこんなことを聞かれた。 「将来、ボクもコンサルティングとかファシリテーションの分野で独立したいと思っているんですけど、どんな準備をすればいいですか?」 ここで、「まずは、コンサルティング会社への就職を目指したら?」とか「ファシリテーションの講座に出てみたら?」とか「経営関連の本を読んでみたら?」という辺りのアドバイスをするのが一般的だろう。 ただ、そんなアドバイスは他の人

          暑い、熱い、上海出張で考えたこと

          「自分の軌跡をたどるために書くということ(noteを5日サボってみて)」を書いてから、少し間が空いてしまった。 その間、いくつかのプロジェクトの完了に向けた作業に追われ、並行してプロジェクト立ち上げの作業をこなしつつ、タイトルにも書いた上海出張に行ってきた。 これまで香港には行ったことがあったものの、実は中国本土に行くのは、今回がはじめて。 このところ忙しくて、十分に休みも取れていなかったので、現地で体調を崩したらどうしようと思ったりもしていたけれど、幸い、そんな困った

          自分の軌跡をたどるために書くということ(noteを5日サボってみて)

          「うわっ、こんな時間だ!note、書き忘れた…。」 気づいたら12時をはるかにまわった3時前になっていた。 7月3日分のnoteを書き損ね、noteの連続更新記録が63日(たぶん)で途切れてしまった。起きて、すぐに気にしたのがnoteだというのもね…。 その日は、実質3月からずっと続いていたプロジェクトの報告会。 報告会の形式上、自分ができることは限られていて、基本的にはプロジェクトでずっと頑張ってきた若手が中心になって進めることになっていた。 そういうわけで、自分

          自分の軌跡をたどるために書くということ(noteを5日サボってみて)