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アメリカの農業関連の情報サイトAgWebに、投資家ウォーレン・バフェットについての記事が(なぜだか)出ていましたが、そこでシナリオプランニングも紹介されていたので、取り上げてみます。

記事中では、オマハの賢人バフェットとバークシャー・ハサウェイの株主総会での話しやバフェットの投資の特徴が紹介されています(どうやら、この著者は株主総会に参加したことがあるらしい)。

その最後の方に出てくるのがこれ。

Risk analysis and scenario planning are common practices at Berkshire Hathaway and its subsidiaries. “All businesses should constantly be thinking about what could mess up their business model,” Buffett says.(太字は筆者)

バークシャー・ハサウェイやその子会社はリスク分析とシナリオプランニングをよくおこなっていることを紹介しています。

そして、明確にそうつなげていませんが、なぜリスク分析やシナリオプランニングを実践しているかというと、バフェットが「どんな事業でも、自分たちのビジネスモデルをダメにする可能性があるものについて、常に考え続けるべきだ」と言っていることを紹介しています。

シナリオプランニングで見るもの

私たちは、いまの事業が未来もそのまま続くという前提で、さまざまな戦略や計画を立てています。

しかし、そのような戦略や計画が、自分たちではコントロールできない外部環境によって、そもそも成り立たなくなってしまうことを、これまでの歴史でたくさん見てきました。

そして、今後もそのようなことはたくさん起きていくでしょう。わかりやすいところで考えてみると、

・自動運転技術やMaaSなどの進化が自動車メーカーに与える影響
・ヘルスケアアプリなどの進化が製薬メーカーに与える影響
・仮想通貨やキャッシュレスなどの進化が銀行に与える影響

なんかを想像すると、たとえば10年後は、少なくとも今とまったく同じ状態ではないよな、ということは想像がつくと思います。

そこで使われるのがシナリオプランニングです。

シナリオプランニングでは、たとえば10年後、上に挙げた自動車や製薬、銀行を取り巻く環境がどう変わっていくのか、起こり得る複数の可能性(シナリオ)を描きます。

その上で、その起こり得る複数の可能性(シナリオ)を元にして、「もし、そういう世界になったとしても、今の事業はそのまま続けられるのか?続けるのが難しい場合は、今からどういう対策を取っておけば良いのか?」ということを考えていきます。

バークシャー・ハサウェイの資料などを見る限り、彼らが言っているシナリオプランニングが、弊社がやっているものとまったく同じではないかもしれませんが、頭の使い方は同じようです。

どういう手法を使うとしても、未来において、自分たちの今の事業をダメにしてしまうような可能性、特に自分たちではコントロールできない外部の環境変化にはどのようなものがあるのかについて、バフェットのような投資家ならずとも、あらゆる企業・個人が考えていかなければいけないのです。

■最後まで読んでいただき、ありがとうございました。シナリオプランニングを学びたい・試してみたいという方は株式会社スタイリッシュ・アイデアのウェブサイトをぜひご覧ください。

Photo by Markus Spiske on Unsplash

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