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本棚ーなんども読むnoteー

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読みながら涙が出たnote、ニヤニヤが止まらなかったnote、誰かにおすすめしたいnote。本棚に並べておきたいnoteたち。
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2019年9月の記事一覧

両手ひろげた分に幸せを

大切にしたい人がいる。 妻、それから家族。 仲間、憧れ、親切にしてくれた人。 ぼくは人よりもその範囲が小さいのかもしれない。「国を守る」なんていう大それたことは言えない。たくさんの人の先頭に立ってみんなを救うための行動を起こすことなんてできない。人には人の器がある。ぼくはきっと両手をひろげた分くらいの人たちしか大切にできないのだと思う。だからこそ、その中にいる人たちだけはどうしても守りたい。一人ひとりに対する想いがぎゅっと詰まっている。 木陰に落ちた小さな陽だまり。 そ

「ご自愛する」という戦い方

私はハードワークが好きな若者だった。 大卒で「忙しい」「激務」と言われる業界に入って4年、「生活」らしい生活をないがしろにして最近まで過ごしてきた。 深夜まで働いてタクシーで帰るとき、車窓から見える誰もいない街は嫌いじゃなかったし、仕事仲間と夜更けに飲むビールは美味しかった。 社会に自分のやるべきことがあり、ちゃんと必要とされていて、そこに身を投じる毎日は刺激的だ。文句も愚痴ももちろんあるけれど、それすら上がり下がりの激しい毎日を演出する要素の一部のように感じていた。

「がんばっても報われない」現象を生まないための心がまえ。

リアル店舗ひとつで十分?マザーハウスをはじめた当初、私は「出店」についてこんな風に考えていました。 「オンラインショップとリアル店舗一つあれば、十分じゃない? マザーハウスの世界観をわかってくれるファンも少しずつ増えてきて、わざわざ足を運んでくれるのだし…」 マザーハウスの店舗第1号を構えた場所は、東京でも下町の雰囲気が漂う入谷(いりや)。私たちらしい「色」が出せる場としてとても気に入っていましたが、店をどんどん増やしていく意味については、正直わかっていませんでした。

本当の家族のあり方って? 自己犠牲をやめていく、これからの家族の形

香川のお寺・西蓮寺に勤めていらっしゃる 小西慶信さん からお話をいただき、仏教マガジンに「家族」をテーマに文章を寄稿しました。以下に書いた文章をそのまま公開します✨ 今の家族のあり方は、明治の時代に制度化された「家制度」の影響を多分に受けています。その特徴は「家の存続のために、家族の構成員がいる」という認識のあり方であり、現代、その考え方がむしろ身にそぐわないと感じる人たちが増えてきているのではないでしょうか? それは、言い換えると、「(自己犠牲が伴いがちな)大きな◯◯を

広告費0円で掲載1500以上獲得の秘訣

ブランドが立ち上がる時に大事な事は売上よりも認知No,1をとる事 2014年12月にBean to Barスタイルでカカオ豆からチョコレートの製造販売を行うMinimal - Bean to Bar Chocolate - (ミニマル)を設立し、現在5店舗(2工房)を都内に展開しています。 まだまだ成功と言える状況には程遠いですが、ここまでやってこられた要因の一つに特に設立から3年間の広報戦略があげられると思います。 実は3年間で広告費はかけたことはなく、広告費は0円で

サプライズぎらい

女満別に向かう機内にいる。隣の乗客がでかすぎてつらい。 なんか誕生日にサプライズしてもらったらキレたという案件について、いろんな場所で話を聞かれたので、せっかくなのでnoteに書いておこう。 企画してくれたみなさんには感謝しかないし、怒ってません。どちらかというと俺ってほんとめんどくさいしおかしいな、普通に喜べよと思います。分かってます。 なので変な人のひねくれ日記としてお読みください。 8.28。僕の34歳の誕生日、妻とディナーして店を出るとトゥクトゥクが止ま

今日、社会のレールを降りました。

とうとう、退職しました。有給も消化して、社員証も保険証もスマホも返した。もう、会社に関するものは手元に何も残っていません。 大学を卒業して、大手企業に就職して、定年まで勤め上げる生活。それを「レール」と呼ぶのであれば、私のレール生活は、今日を以って終了したことになります。 同僚からは「突然だね」と驚かれたりもしたけれど、私の中ではずっとずっと前から心の中にあった選択でした。それこそ学生時代から、いや、子どものときから、縦横無尽に世界を旅してみたいという思いがありました。で