マガジンのカバー画像

本棚ーなんども読むnoteー

127
読みながら涙が出たnote、ニヤニヤが止まらなかったnote、誰かにおすすめしたいnote。本棚に並べておきたいnoteたち。
運営しているクリエイター

#ビジネス

「ご自愛する」という戦い方

私はハードワークが好きな若者だった。 大卒で「忙しい」「激務」と言われる業界に入って4年、「生活」らしい生活をないがしろにして最近まで過ごしてきた。 深夜まで働いてタクシーで帰るとき、車窓から見える誰もいない街は嫌いじゃなかったし、仕事仲間と夜更けに飲むビールは美味しかった。 社会に自分のやるべきことがあり、ちゃんと必要とされていて、そこに身を投じる毎日は刺激的だ。文句も愚痴ももちろんあるけれど、それすら上がり下がりの激しい毎日を演出する要素の一部のように感じていた。

「がんばっても報われない」現象を生まないための心がまえ。

リアル店舗ひとつで十分?マザーハウスをはじめた当初、私は「出店」についてこんな風に考えていました。 「オンラインショップとリアル店舗一つあれば、十分じゃない? マザーハウスの世界観をわかってくれるファンも少しずつ増えてきて、わざわざ足を運んでくれるのだし…」 マザーハウスの店舗第1号を構えた場所は、東京でも下町の雰囲気が漂う入谷(いりや)。私たちらしい「色」が出せる場としてとても気に入っていましたが、店をどんどん増やしていく意味については、正直わかっていませんでした。