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心が動いた記憶

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日々感じたことを言葉にして表現する練習。心が動いたことを、そのままにしないように、書きたいことを書きます。
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忘れられないことば、忘れない人。

忘れられないことば、忘れない人。

5月18日は、ことばの日。
ことばの日は、ことばを大切にする日。3年前から大事にしてきたこの日を迎えるにあたって、今年は16年間ずっと忘れなかったことばと、それを贈ってくれた大切な人について、書くことにした。

 16年分の気持ちで、つい長くなってしまったので、ゆったりと読んでもらえたら嬉しいです。

「出逢いと信頼を大切に」 15歳。"居場所がない"と感じていた私は、とにかく自信がなかった。当時

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何かを好きでいることの意味

何かを好きでいることの意味

とても不思議で、嬉しいことがあった。

一緒に働いているメンバーの幼馴染という人が、ゴールデンウィークに東京から丹後に来てくれた。出版社に勤めているそうで、自然と本の話になる。

とても好きな本が出てきた。
小学生の頃、塾の国語のテストで出てきたキッチンの冒頭が好きすぎて、全てを読みたくて小6のお誕生日に本を買ってもらった。それから暗記するほど読んだ大切な本。

えっ!
高校生の頃、私はつまらない

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「特別」なのは

「特別」なのは

「特別」思わず、写ルンですのシャッターを切った。
2019年の夏、まだ新型コロナウィルスの存在なんて、全く知らなかったとき。親友といっしょに、日常から逃れたくて旅をした。

初めてやってきたこの土地には、田んぼと海が一度に見える場所があった。8月の終わり、稲穂が頭を垂れ、風に揺られるその美しさに息をのむ。

「こんな景色を、日々見ることができたらなあ」

心に浮かんだその一言を、すぐに打ち消した。

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ルーツを、つくっていく。

ルーツを、つくっていく。

第二回 言葉ギャラリーのテーマは「道」。

この一年間、
ずっと一緒に過ごしてきた解釈を、
あらためて作品にすることにしました。

今、もがいている人。
なんとなく目の前にモヤがかかっている人。
がんばりたいのに、がんばれない人。

そんな人に届けたい解釈。

「あのとき、こうだったから、
今があるよなあ。」
いつか、振り返る日がやってくる。

今、ここでもがく理由は、
今、ここで歩みを進める理由

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嘘をつかずに、恥ずかしいことは恥ずかしいままに。わくわくすることは、わくわくするままに。

嘘をつかずに、恥ずかしいことは恥ずかしいままに。わくわくすることは、わくわくするままに。

8月31日の夜に、どうしても読んでほしいnoteがあるので書きます。

ここから先は、私が2021年の8月31日に何を考えていたかの記録。
上のnote読んで、さらに体力が残っている方は下へ。長いです。

8月31日は、2年前に初めて丹後に来た日であり、昨年は「まちの人事企画室」にジョインする前日。

今思えば特別な日だけれど、はるか前にはちょっとしんどいなと思ったことがあります。
結局何がどうし

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「本贈り愛」離れていても、本でつながれる。

「本贈り愛」離れていても、本でつながれる。

本を贈ることは、愛だと思う。

読んでくれる相手を想い、
本を書いてくれた人の力を借りて
その人のそばに、ずっと
大切な”ことば”を届けることができるから。

さらに、お互いに本を贈り合うことは、
愛を交換することではないだろうか。

だから、「本贈り愛」。

離れていても、本でつながれる。
#ことばの日には本を贈ろう
そう名付けた企画に参加したのは5月18日。
あっという間に一ヶ月が経った。

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自分自身に「覚悟のある肯定」を。 #それ勝手な決めつけかもよ

自分自身に「覚悟のある肯定」を。 #それ勝手な決めつけかもよ

「自分のこと、全く好きじゃなかった。」
そう言ったら、高校生たちはびっくりするかな。

日々、高校生の相談にのっている私は、
何もかもを受けいれているように見えているかもしれない。
でもほんの一年前まで、ほんとうに自信がなくて、
自分に対して嫌いという感情の方が大きかった。

それは、たくさん失敗してきたからだ。
失敗だと決めつけてきた過去が
たくさんあったから、とも言える。

新卒で東京に出たの

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雨の日、たった15分のプレゼント

雨の日、たった15分のプレゼント

心を揺さぶられた、たった15分の話です。



今日は朝から雨で、もう梅雨だねえと遠くの友人とやりとりしていた。

お昼すぎ、ふと雨がやんだ頃。
小柄なおばあちゃんがrootsの扉の前に立ち止まってくれた。

roots(京丹後市未来チャレンジ交流センター)
高校生と地域の方々が集い、新たなチャレンジができる居場所。
放課後になると帰宅途中の高校生が集うフリースペース。

私が立ち上がると足早に

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誰に「大丈夫」と言われれば、
私は足を止められるだろうか。

誰に「大丈夫」と言われれば、 私は足を止められるだろうか。

誰に「大丈夫」と言われれば、
私は足を止められるだろうか。



スマホを落とした。
手が滑って。

いや、
手放したかったのかもしれない。
なにもかも。

地面に落ちたスマホは
なぜかカメラが起動していて、
画面には青空が写りこんでいた。

その青から視線が動かせない。
吸いこまれる。静寂。

もうずっと空なんて
見ていなかったんだ。
上なんて見られなかった。

モノクロの世界が
当たりまえに

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人生初のショートカットが教えてくれたこと

人生初のショートカットが教えてくれたこと

脚は、階段の高さを憶えていた。
扉の重さは、今日初めて知った。

待ち合わせの場所。
ここで、何度も見た彼の後ろ姿をなぞる。
傾けた首の角度まで鮮明に。

胸がきりりと痛んで、
まだ好きだということを認める。

湧き上がってきそうなそれを
ぐっと押し込んで、
ずんずんと歩みを進めた。

感傷的になっている時間はない。
美容院の予約時間が迫っている。

今から、人生で初めて
”ショートカット”にする

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「egg life」の旗揚げで、私たちを褒め称えたい

「egg life」の旗揚げで、私たちを褒め称えたい

好きな食べ物は?と訊かれたら、
私は迷わず「卵」と答えてきた。

体育で一番楽しかったのは創作ダンス。
先日ダンスレッスンを受けたら
めちゃくちゃ楽しかった。
カラフルで柄の服が大好き。
憂鬱な朝を知っていて。
今の関心ごとは生活を慈しむこと。

もう、
出会うべくして出会った気がする。

「egg life」という言葉。
卵を使ったダンス作品。
好きだ、と心から感じるデザイン。

ダンサーであり

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半年後、私は自分の心に「自信」と名付けた〈言葉の企画2020 最終回〉

半年後、私は自分の心に「自信」と名付けた〈言葉の企画2020 最終回〉

12月12日の朝。
シャッターを閉めたrootsの机で、
阿部さんへのお手紙を認めていた。

肌身離さず持ち歩いていた招待状。
少しくしゃっとなってしまっている。

半年間、通いきれたことに安堵しながら、
最後の課題にしようと決めていた
「自分の心に名前を付けよう」
を前にして、一息ついた。





今、私はどんな気持ちだろう。

思い返す。

よく晴れた午後。
まだ空席があれば申し込むと

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”わたしがわたしになる” 葛藤と決意の話

”わたしがわたしになる” 葛藤と決意の話

今、書くべきこと。
まだ書けないこと。
書かないこと。

その違いを明確に持っている。

なぜそう感じたのか、
そう行動したのか。

腹落ちすれば「書ける」。

糧にしたことを言葉にして
誰かに伝えたいとき、
わたしは「書く」。





今なら「書ける」。

深夜2時。
3時間かけて話を聴いてもらって、
不意にその感覚はやってきた。

言葉を企画して変わった
一番大きなこと。

”わたしが

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言葉は、見る世界を180度変えられる。

言葉は、見る世界を180度変えられる。


言葉の奥には必ず感情があって 
それは光っている  

感情という光は 
わたしにしか見えない 

でも、
もし言葉にすれば 
あなたにもおすそわけできる  

感動という火は 
あなたにしか見えない 

でも、 
もし言葉にのせれば 
誰かの心にも火が燈るかもしれない 

だから、
やっぱりわたしは
言葉で想いを伝えたい

言葉は
見る世界を
180度変えられる

そう、教えてもらったから

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