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心が動いた記憶

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日々感じたことを言葉にして表現する練習。心が動いたことを、そのままにしないように、書きたいことを書きます。
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#書くこと

何かを好きでいることの意味

何かを好きでいることの意味

とても不思議で、嬉しいことがあった。

一緒に働いているメンバーの幼馴染という人が、ゴールデンウィークに東京から丹後に来てくれた。出版社に勤めているそうで、自然と本の話になる。

とても好きな本が出てきた。
小学生の頃、塾の国語のテストで出てきたキッチンの冒頭が好きすぎて、全てを読みたくて小6のお誕生日に本を買ってもらった。それから暗記するほど読んだ大切な本。

えっ!
高校生の頃、私はつまらない

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ことばを「間」に置けるようになりたい  〈言葉の企画2020 第三回 後編〉

ことばを「間」に置けるようになりたい 〈言葉の企画2020 第三回 後編〉

先週、ひさしぶりに大学時代(広告研究会)の友人と会った。

大阪駅で待ち合わせをして中崎町まで歩いて、美味しいスパイスカレーを食べた。

【中崎町】スパイスサロン バビルの塔

定期的に誰かの結婚式があって、みんなで会えた6年間を経て、今年は結婚式がない。積もりに積もった近況報告。

既婚者の二人から、「すず、結婚式してよ〜」と冗談めかして言われる。

まったく予定なくて、ごめんやで。結婚式を絶対

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#47 ドリルのしごとをしない

#47 ドリルのしごとをしない

書こう書こうと思いながら、エネルギーが足りなかった週末。

やっぱりこのまま書かないと、また流してしまう気がして、今おもうこと感じることだけ、書いておくことにする。

先ほど、このツイートを見た。

ドリルのしごと。

あ〜〜〜これ、私している。つまらないことを考えていたり、つまらないことで傷ついたり、総じてウジウジしてツンツンしているときは、これだ。

100点満点のテストより、絶対Aが付かない

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#46 裸の爪、恩の送り先。

#46 裸の爪、恩の送り先。

昨日、お風呂でジェルネイルをぜんぶとった。

不要不急の外出を自粛することにして、予約していたネイルをキャンセルしたのが先週。
ほとんど迷わずにキャンセルボタンを押したけれど、いざ裸の爪を見たら色んなことを思い出した。

ネイルを続けたのは2年と少し。意外と長かった。
友人の結婚式でネイルをして、今までなら一回きりだったのに、そのときの私は続けることを選んだ。
すこし前まで普通に働くことが難しくて

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#45 あの夏にも、この夏にも、うんと昔の夏にも乾杯

#45 あの夏にも、この夏にも、うんと昔の夏にも乾杯

「カメラを捨てるべきやな」
彼女は言った。いつになく真剣な表情で、一点を見つめながら。
「写真を撮ってしまうと、記憶が薄くなる気がする」

潮風が、やさしく頬を撫でる。

「憶えておきたいのは、そのときの匂い、音、誰かの表情。
・・・自分の感じたこと、なんやと思う。」
そう呟くと、彼女は無骨な一眼レフを置いて、海を見にいった。

ここは、丹後半島にある伊根町。美しい舟屋が並ぶ京都北部の町だ。
夏や

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#36 選ぶことに疲れてしまう訳

#36 選ぶことに疲れてしまう訳

悩んだ末に「これでいいや」と
投げやりに決めてしまうことがある。

決めはじめは、
たくさんの選択肢にときめき
じっくりと時間をかけて
検討しようと意気込むのに、
気づけば疲労困憊。

何もかもどうでも良くなって
えいや!で決めてしまう。

こんなこと、よくある。

有給中、時間があるので
熟慮して決めること
の面白さに気づいた。

評価項目と基準を決めて
比較検討することは、
「自分で決めた」感

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#35 ”やさしさのやさしさじゃないのよ”の豊かさ

#35 ”やさしさのやさしさじゃないのよ”の豊かさ

誰かと話をしているときに、
ある言葉の意味を
辞書で確かめることがある。
ある言葉の定義について、
確認し合うことがある。

それは、認識を合わせるために
必要なことだ。

でも、ことばの意味って
辞書に載っている範囲に
おさまらないこともあると思う。

糸井重里さんが、今日のダーリンで
ぴったりな表現をされていた。

矢沢永吉は、いまじゃなくて、若くてギラギラして
「金がほしい」と言ってる時代か

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#34 書くことは、自分を愛すること

#34 書くことは、自分を愛すること

高校3年生のわたしは、
書くということをこう表現した。

私にとって「書くということ」は、そのときの感情をずっと大切にするためのものだ。感情をそのまま言葉にするなんて、私にはできない。でもそれを自分で確かに「書いた」のなら、その感情はいつまでたっても、そしていつでも、自分の中に大切に持ち続けることができるのだと思う。たとえそのとき「これだ」と納得していなくても、「書きたい」と自分自身が強く思ったこ

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#33 魔法にかかった最後の日に思うこと

#33 魔法にかかった最後の日に思うこと

この気持ちは、一体なんだろう。
「好き」と「感謝」と「さみしさ」が
絡み合っているような。

昨晩あまり寝付けず、
早朝から目が冴えている。
ついにこの日が、大切な場所の
閉店の日がやってきたからだ。

その場所は、京都の北野白梅町にある
誰でも店長になれるお店
「魔法にかかったロバ」。
通称「まほロバ」。

8年前、2011年11月1日に
オープンした。

立ち上げの事務局メンバーとして、
20

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#32 回復するときを言葉にしてみたら、未来の自分へのプレゼントになった

#32 回復するときを言葉にしてみたら、未来の自分へのプレゼントになった

先日「#私の回復じかん」という
ハッシュタグを見つけた。

生きる知恵を共有しあえるって
素敵だなあ、
誰かの知恵を教えてもらえるって
ありがたいことだなあと
思って読んでいた。

だから、ささやかだけれど
私も書いてみることにした。

回復したなあと感じるのは、
どんなときだろう。

誰かとお喋りした帰り道。
本を読み終えたあと。
一人で、その記憶を味わっている時間。

過去について想いを巡ら

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#28 「〜された」は、自分から働きかけられること

#28 「〜された」は、自分から働きかけられること

「無視された」と思うことがあった。
「ないがしろにされた」と思った。

事実、起こったことは
仕事における私の提案について、
返事がないままに
その人が他の提案をしたというだけだ。

私の提案を無視したのかは、
分からない。
内容を見て、別の方が良いと思ったのか
もともと別の提案を考えていたのか。

いずれにせよ、無視したという
エビデンスはない。

さらに、「ないがしろに」したかは
もっと分から

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#25 話せば、新しいことは動き出す

#25 話せば、新しいことは動き出す

スターバックスで大学生男子2人が
(のちに同い年の3回生と4回生と知る)
隣の席でこんな会話をしていた。

就職活動を頑張っている3回生男子が
4回生男子に、
9月に主催するイベントの相談を始めた。

「ええやん」をひたすら言った後、
自分の経験を話しながら、
もっとこうしたら、こうなるかも
とアイデアを足していく4回生。

初めに3回生が想定していた規模が、
どんどん大きくなり
内容が濃くなって

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#24 相手理解の先に、自分を表現する練習

#24 相手理解の先に、自分を表現する練習

言葉が出てこないこと、がある。
質問をもらっているのに
答えのようなものはあるのに
反応することを辞めている状態。

いわゆる、フリーズ。

特にこの1年くらい、
たくさん指摘してもらってきた。

昨日もセッションの途中で、
「そこで意見を引っ込めるから
話し合いにならない」、と。

起きていることの構図は、こんな感じ。

①相手の想い・意見を聴く。

②私は、すこし違和感を感じる。

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#21 こうしたら良い「かも」が良くする原石

#21 こうしたら良い「かも」が良くする原石

「ここが良くない」
「こんなリスクがある」
と言っている人の頭の中には、
「こうしたら良いかも」くらいには
アイデアがあるのではないか。

ある物事について
批判が飛び交っているとき、
その内容をよく聴いていくと
その人なりの「こうしたい」や
「こうしたら良い」が
見え隠れしていると感じるのだ。

まだ「こうしたら良い」までの
確証や自信はなくて、
「こうしたい」ほどの意志もないけれど、
確かにあ

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