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#13 「自分を育てる」というあり方 #社会人一年目の私へ

波の底にいるときは、
もうこの先に明るい未来はないと
本気で思ってしまう。

社会人になって丸5年。
振り返るといろんなことがあった。
目の前のことに必死になっては、
しんどくなるという波があった。

好きなことを
好きな人たちと始めても
途中で落ちてしまう自分を
どうにかしたい。

私なりに、昨日ある答えに行き着いた。


周りの人に気づかせてもらって、
考え続けて言語化できたこと。

「自分を育てる」というあり方。

社会人一年目の私へ、贈ります。

初めての東京。
初めての一人暮らし。

”社会人”にならなければいけない、という焦り。
“私自身”として人と話す時間が減って、
“一人”で過ごすことが多くなった。

“その人”が見えてこない
「会社」という仕組みに違和感を感じて、
心を閉じていたあの頃。

もっと会社のことをよく知ってから、
入社を決めた方が良かったのだろうか。
他のことにかまけて、
就職活動をちゃんとしなかったのだろうか。

行き帰りの電車で、
懐かしい音楽を聴きながら
涙を流していた。

そんな時、
本音でぶつかってくれる人に出会った。

人として大事なことは何か。
仲間と働くとはどういうことか。

私の価値観を受け取ってくれた。
その人の価値観も教えてくれた。

“私自身”として
東京で生きていくことを諦めずにすんだ。

仕事もプライベートも
目の前のことに必死だった。
でもそのおかげで、
新しい自分にどんどん出会っていった。

そんな日は、長くは続かなかった。
三年で東京から実家に戻る。
しんどくなって会社を辞めた、という事実を
受け容れられないまま、転職活動を始めた。


社会人四年目。
転職して入った会社は、
人々の「幸せ」を本気で描き続ける会社だった。
働くメンバーも、お客様も、地域の人たちも。

うまくいくことなんてないけれど、
考え続ける、チャレンジし続ける。
常識や先例に囚われず、
本質的に大切なことを
行おうとしているチーム。

でも、転職してすぐに
友人と新しいことを始めて
収集がつかなくなって、
ほとんど働くことができないくらいに
落ち込んだ。

大切な人たちに、たくさん心配をかけて
自分で自分のことを傷つけた。

そんな中でも、信じて待ってくれる人がいた。
見放さず、引っ張りあげることもせず、
そばにいながら、力を蓄えることを
手伝ってくれた人たち。

そのおかげで、次へ進むことができた。

また、目の前のことに必死で
気づけば体重が減り、
未来を選択できずに迷っていた。

このままでは、
また同じ繰り返しになってしまう。怖い。


なぜ、「波」が起こるのだろう。
人は、誰でも落ち込むことはあるし、
上手くいくことばっかりなんてことは
ないと分かっている。

でも、私はどうも極端で
落ち込むレベルが激しい。

自分で自分を疑っているような
感覚に陥る。

予兆も、あるようで
はっきりと自覚できない。

自分の嫌な部分だから
目を背けてきたから。

なぜ?を考え続けた。

今までは、
自分で決めるということを
意識したことがなかった

好きなこと、興味があることに
素直に反応できる反面、
気づけば誰かに巻き込んでもらっていて
だからこそ、その誰かに依存していたと思う。

夢中でやっているはずが、
ある日突然、あれ?と思ってしまう。
ストレスが溜まっていく。

でも、誰かの合格点だけを目指して
必死になってしまっていると
その人にがっかりされる
(と勝手に自分が思っている)ことが
「一巻の終わり」になってしまう。

これが、「波」の底の正体だった。

気付いたとき、
それは、違うなと思った。

私は、私でありたい
誰かから影響を受けることはもちろんあるし、
人に気づかせてもらうこと
学ぶことはたくさんあるけれど、
あくまで、基準は私だ。

誰かと一緒に、
私は私を育てていこう

生き続けている限り未来はあるし、
終わることはない。

そう思えたとき、
「波」への怖さがすうっと消えて
「波」を小さくするためにどうするか?
を考えていた。

また、底に落ちるかもしれない。
不安はある。

でも、今は
「波」の正体を知って、
そんな私を、まるっと大丈夫だと思えて
私が育てていくと決められたから。

社会人一年目の私へ。
あなたにも、
自分を愛して育ててほしいのです。


photo by unsplash│
波がちいさくなって、水面すべてが美しい。そんなふうに私を見ることが、愛すること、育てることに近いと思って選んだ一枚。

サポートいただき、ありがとうございます! 有料noteを読んで、学びにして、また書きたいと思っています。