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#39 やってもらったことが原体験

"やったこと"と"やってもらったこと"
どちらが記憶に残るだろう。

前職の先輩と話をしていて、
「原体験って、
やってもらったことだと思うんだよね」
と彼女は言った。
やったことなんて覚えていない、と。

考えてみれば、そうだなと思う。
「あの時こう言ってもらったおかげで」
と言ってもらっても、大概は覚えていない。

一方で、この人のおかげということは
とても鮮明に覚えている。

聞き書き甲子園。
初めて一人の人間として
扱ってもらえた体験。
一生懸命であれば、
血の繋がりのない大人の人たちにも
助けてもらえたこと。

大学のサークルで
役割を全うできなくて謝る私に
こちらこそ助けるって口だけで
助けられなくてごめんと
謝ってくれたこと。
だから、この人たちのために
何でもしようと決めて動き出せたこと。

気づけば、つらつらと
先輩に「原体験」を話していた。

どれも、今につながっていたし
それからの私の物語に、選択に
強く影響していると思った。

誰かに喜んでもらえたことよりも
やってもらって救われたこと、
それによって自身が動いたことが
強く記憶に残る
のだなあと思う。

やってもらったことを思い返すと
今の私の選択に自信が持てる

だから、私はこうするんだ。
という納得感。

それは、過去の原体験をつくってくれた
人たちのパワーを借りていること
なのかもしれない。


photo by 写ルンです│
2019年梅雨明けすぐの鴨川。三条大橋下は、何度も何度も集合場所になった思い出の地。

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