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#3 『読みたいことを、書けばいい。』ライブ感想文

19ページ目で、泣きそうになった。

一度本を閉じて、この先心を揺さぶられる度に感想をメモすることにした。
こんなことをしたいと思ったのは初めてだ。内容をメモすることはあっても、感じたことをメモしたくなるなんて。豊かな本

p.19
会いたかった人と2人きりで会えている歓喜、と似たような感動。たのしく書かれている文章を読むことは、こんなに嬉しくてキュンとすることだった。そうだった。

p.32
気持ち悪いほど熱量を帯びた言葉たちは、届く。人を動かすかは分からないけれど、人の心に残る。

p.44
記憶について。記憶に残っていることと、残っていないことの差が激しいと言われてきた。「事象」として他の人があまり覚えていないことを覚えているだけで、「心象」としてはどれも似ているのかも。

p.47
タイトルの文字が、本文の文字より、細くて小さい。見開きにある文字数がめちゃくちゃ少ない。でも、その章に対する内容として足りない感じもない。なんじゃこりゃ。たのしい。

p.54
「事象」と「心象」が再登場。この区別を知れたことは、昔から気になってきている記憶や話す・聴く・書くということについて、あらたな視点で理解できそう。うれしい!

p.63
定義することの価値。会社で、〇〇会としてMTGをする際に何度も問われたこと。言葉、だけではない。「一つひとつについて足場を固め」ることを練習したいなあ。

p.93
広告コピーを考えていることと、随筆を書くことが似ているというのは、両方を好きだと感じる理由が同じだと感じられることをもって、そうだなと思った。発見! 言葉にしようとして、なかなかしていないことは、やりたいこと。

p.98
その言葉は、その文章は、置かれるのか、届けられるのか

p.115
自分を愛するとはどういうことは考えるために、文章を書く。それは、「あなたの人生を生きる」ということだし、評価の奴隷にならないこと。気づいたら奴隷になっている、というのが今の私。

p.143
なぜ、私の話はつまらないか。内面「心象」ばかり話しているからだ。「事象」人間の外側にあることを言うことが必要。思い当たる話の面白い人は、確かに「事象」の話をしているなあ。

p.185
調べる。調べる。一次資料にあたる。これが、どれだけ大事か色んな角度から言ってくる。この文量で、これだけ口酸っぱく言ってると、記憶に残る。染みつく感じ。

p.193
過不足がない」文章。やりとりをしていてスムーズで、面白くて、読後感がすっきりしているもの。書いた後、「過不足がないか」確かめよう。

p.203
起承転結の難しさに直面してから、練習することを避けていたなあ。「軍靴のことばかり考えず、存分にたい焼きへの愛を語」れるようになりたい

p.203
ノウハウを教わっているようで、たわいのないお喋りを聴いているようで。いつの間にかがっちりとハートを掴まれて、強烈に記憶に残すこの感じは何なんだ!? 書くことだけじゃなくて、教えることのプロなの?

p.217
本を読むことは、際限なくおもしろい。小さい頃、図書室の本を手当たり次第に読んでいた頃は夢中で、本の中にもう一つの世界があった。しかし今は、現世の自分に活かすために限定しているな、と。大げさだけど、もったいない人生にするところだった!

p.243
書くことは、世界を狭くする。書き続けることで、文字が行ったことのないところへ連れて行ってくれるかもしれない。書くということを、なんてドラマチックに、かつ現実的に情景として描写されているのだろう。景色を変えるために、書き続けよう。

とにかく、読んでいる時間(たぶん2時間くらい)ずっと愉しかった。
ハッとして、ニヤニヤして、眉間にしわを寄せて、微笑んで、遠くを見つめて。読み終わって、「素敵な本をありがとうございました」と大事に表紙を撫でた。

次に読んだときも、またライブで感想をメモしてみたい。そのとき、自分が何を感じるのか何を想うのか、楽しみだ。

Twitterには、この本の感想やオススメするツイートがたくさん溢れている。読みたいことが書かれた本は、感想を書きたくなる、共有したくなる、感想を知りたくなる、一体感を生むのかもしれないなあ。


photo by 写ルンです│
木屋町のある商店。おばちゃんと立ち話してたらフラリと煙草を買いにきた人が濃くて面白い話をしてくれた、というようなイメージの本でした。

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