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思いやるから、一緒にいたい #190818

小さい頃『ないた赤おに』があまり好きではなかった。かなしい気持ちになるからだ。青鬼が素晴らしい、というのは何か違うなあと思いながら、その正体が分からないまま忘れてしまっていた。「折々のことば」を読むまでは。

青鬼は、戦略家だと思う。どうすれば、大切な友である赤鬼の望みを叶えてあげられるかを考え、行動で示した。実現した。

どうしても気になるのは、青鬼の気持ちだ。どうやって関係を絶つことに折り合いをつけたのだろう。こんなにも思いやっている赤鬼と、一緒にいたくなかったのだろうか

「いたい おもい」や「そん」は、「やりとげる」には必要だ。欲張りな私は、やりとげるときには思いやる人と一緒にいたい

小さい頃、私はこの話の続きを勝手に考えていた。何年か経って、赤鬼は青鬼を探す旅に出る。ひっそりと一人で暮らしていた青鬼を見つけて、二人は再会する。今度は、村人から信頼を得ている赤鬼が青鬼を仲間に入れてくれて、みんなで幸せに暮らすというものだった。

今の時代、離れていても連絡は四六時中取ることが出来るし、Face to faceのコミュニケーションも可能だけれど、その人に触れたり、細かな表情や温度を感じ続けたりしたいから私は一緒にいたい。

この感覚は小さい頃も同じで、青鬼と赤鬼が(村人も)一緒にいられないという結末がかなしかったのだと思う。

一緒にいるために、どうするか
それはときに高い壁になることもあるけれど、考え続ける人でありたい。

サポートいただき、ありがとうございます! 有料noteを読んで、学びにして、また書きたいと思っています。