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人生で初めての2.5次元ミュージカルを生で観た話

新ミュージカル「スタミュ」、スタミュ最高(泣)という話をします

作品はこちら(ミュージカル)
https://star-mumu.com/

私と2.5次元

映像としては触れたことがあって、多分初めて2.5次元を知ったのが忍ミュ(忍たま乱太郎)だったと思う。
お話が進む中で(お芝居)、好きなキャラクターが歌って踊って時にはシリアスな雰囲気になって…なんて面白い世界なんだろうと思っていました。

いつか生で観たいとは思いつつもチケットだけでも学生には手を出しづらいお値段だったりして、チケット代だけではなく交通費やら諸費用がいるしネックになるのは移動手段。
最寄り駅まで30分、そこから県の中心部まで30分、そしてバスは1日に3本のみで最終便は日の出ている時間に終わってしまうくらいの田舎に住んでいたもので、未成年には公共交通機関か自転車しか移動手段がなかったのです。

とまあこんな感じで気になる舞台はあってもどうせ行けないしな…と
そんなこんなで他の趣味に没頭しつつ学生から社会人になり数年。
学生の頃大好きだったアニメの舞台が新生となりまたシリーズが始動することに。
YouTubeで過去作(舞台)の一気配信がされ、これをきっかけにすっかりハマる。

初演に関してはチケットが取れなかったり、専門学生で実習真っ只中だったり、寮生活をしていたこともあり行けなかったのをこの記事を書きながら思い出しました。
そんな実習中支えてくれたのが下記の好きなシーンにも登場するReady→Steady→Dreamという曲だったんですよね。
実習が辛くて全てを投げ出したいと思ったときも、実技試験の緊張で押しつぶされそうになったときも(1発合格しないと単位が取れず長期休暇に実家に帰れなくなる)
力をくれたのはこの曲でした。


今更見ても良いのか?と思っていましたがSNSでフォロワーさんのおすすめもあり軽い気持ちで見てみたところ…

スタミュ最高(泣)

良い…やっぱりスタミュは最高…(爆泣き)
になり感想やら思いやらをひたすら某SNSに壁打ちする日々が始まる。


大好きな演目Caribbean Groove


時は海賊黄金時代。 カリブ海にたなびく、真紅の海賊旗。 そのシンボルマークに因み、 彼らの通り名は“ブラッディ・ロジャー” 5人のリーダーが率いる、血染めの海賊。 そんな彼らには、誰にも知られていない秘密があった。

(https://star-mumu.com/series1/tH2/より)

海賊、冒険ってワクワクする題材じゃないですか?
まさにその通りで開幕から壮大で、これから何が始まるんだろうかと心躍らせてくれる音楽。物語の彼らがまるでそこにいて、自分もその中にいるかのように感じさせてくれるほどのリアル感と生きている感覚。

ストーリーが熱くて、生き様がかっこよくて大好きなんですが今年の10月に新キャストでの上演が決まっているのでその時にでも語ります。


スタミュについて

音楽芸能分野の名門校、綾薙学園に入学した星谷悠太。中学の時、雨が降る野外ステージでひとりミュージカルを演じた高校生に憧れていた。
憧れていたあの人を目指してミュージカル学科への合格を目指す。

元々はオリジナルアニメだった「スタミュ」。
大好きな声優さんがメインキャラクターを担当されるということで追いかけていたのですが、それはさておき仲間とともに夢を目指すキラキラや勇気や元気をもらえる歌がそこにはあって夢中になって見ていました。

リアルのミュージカルになっても変わらないきらめき、青春がありました。
泣いて笑って大好きだったスタミュがここに。

次こそは生で感じたい、という思いだけで上演決定後すぐにチケットを申し込み京都劇場行きが決定します。(キャストさんは全く知らない状態)

1階のO列でしたが割と近い。
キャストさんが出入りするところ(上演中)がめちゃくちゃ近い。
全てが初めてなので推し(キャラ)が近くを通ることを観劇中に初めて知る。
演出のひとつとしてそこを使うわけなんですが舞台上で見せる顔、真正面から見える顔とはまた違う表情が見えてスゴイ…おお…
このあとの大事なシーンは覚えているけれど細部は朧げな記憶しかないので配信チケットを買い補完。

回によってアドリブパートが変わったり、お芝居のニュアンスが少しずつ違ったり、生のお芝居なので役への理解と感情が乗ることで涙を流したり言葉に詰まったり。
大千穐楽に関してはこれまで以上に丁寧に寄り添うように演じて、歌を歌ってくれるキャストさんの姿があり元々好きだったシーンがより大好きになったし配信アーカイブを何度も見て泣いた。
他にも大好きな曲、シーンがいくつもできてしまいました。

キャストさんも変わった新スタミュミュ、自分は好きになれるだろうかと思っていましたが開幕で大好きになる気がしたし初めての生2.5次元が新スタミュミュで良かったと心から思います。
貴重な経験をありがとう。

以下好きなシーンの話

・星谷が憧れの高校生と出会うシーン

雨が降っている中踊っている憧れの人、シルエットのみで顔は見えづらい演出が印象的で
「もう顔も覚えてないんだけどね」と話す星谷の言葉がより印象深くなるシーン、鳳先輩のミュージカルに対する姿勢や思いが見えるようで好き。

・華桜会の登場

華桜会のシルエットバーン!
「華桜会のご登校だ!」からの”我ら、綾薙学園華桜会“のワクワク感…!そして当たり前なのかもしれないけどひとりひとりがちゃんとキャラクターらしさがあるダンス。優雅で品のある動きが美しい。

・ミュージカル学科オーディション

”DREAMER“を新入生だけでなく先輩たちも歌う、これがまさしくスタミュミュを感じてこれから始まる!というワクワクもありつつ泣いた
ひとりひとり、チーム鳳と柊の個性にスポットが当たっている先輩達からの評価。
星谷の素人感全開のダンス。
想像でしかないけど下手な演技が出来るのって本当に上手な人じゃないと出来ないと思うんですよね。

・柊、鳳の会話

二人だけで会話をしているシーン、本家の人間として綾薙の伝統と文化を守らなければいけないという責任。同じようにはいられない、あの頃からというそういうシーンがいっぱいある。
後輩達のきらめき、輝きとは対照的に描かれているところがこれもまたスタミュ…(泣)になる。
鳳先輩は扉を開けてそこから出ていくし、柊先輩は真逆の方向へ歩み出す。
こういう細かいところで袂を分かってしまったことを思い知らされて泣く。

・俺こそミュージック

鳳先輩がそこにいた。本当に存在した。
発声、ビブラートが諏訪部さんの鳳樹だった。
伸びやかな声とロングトーン、声の圧がすごいしさらっと踊って歌って息が切れることもなくお芝居からのまた歌…しかもほぼ振りつけがないというのがすごすぎる

・虎石という男

落ちこぼれでだめだめな自分がスター枠って変なのかな、とこぼす星谷。
「ミラクル星谷🎶通り名みたいでイケてんじゃん!」と話しかけるとらぴ…
まさに虎石の良さが詰まった台詞、シーンだと思う。馬鹿にしてるわけでもなく、このチャンス活かして自分のものにしてやろうぜ!感がすごく良い。

・那雪弁当タイム

那雪弁当を囲みつつどうすればチームとしてひとつになれるのか、仲良くなれるのかを悩む星谷。
空閑「あいつらに俺たちみたいなやつの苦労が分からないように、あいつらの苦労も分からない」
ここめちゃくちゃ好き。しっかりひとりひとりのことを捉えてるんだよね。

・スターオブスター!

けいとくんの頭のてっぺんから指先までしなやかで美しい辰巳が好きだったけど牧田くんの辰巳も研究に研究を重ねて届けてくれたんだろうなというのが伝わってきて良かった。
また虎石の話をします(私はティエラの女なので)
目線、顔の角度、動きのダイナミックさ、吐息多めの発声がものすごく虎石なんですよ…

・Limited sky

曲入りまでの流れが天才。熱い。
兄と比べられ燻っていた海斗。頑なにひとりでいようとする彼。
そんな彼が仲間やライバルとの衝突を越えて。
「いつだって兄さんの言葉をどこか卑屈に捉えていた。天才だから言えるんだ、余裕があるから出来るんだと。だけど勝手に限界を限界を決めていたのは俺だった。見上げるのに必死で周りが見えなくなって、この狭い世界で自分はひとりぼっちなんだと
からのリミスカ、布のひらひらで床に落ちたキラキラが再び舞う。
これ…海斗の再起というかここから再び羽ばたいていく姿を表しているみたいで泣いた。
そして彼もまた声帯にランズベリー・アーサーさんがいる。

・ワンワン軒

伝統のワンワン軒だ!(キャッキャ)
戌峰劇場を見つめる柊先輩目が死んでた

・五重奏〜クインテット〜

チームとしてひとつになったチーム鳳。
からのクインテットが沁みる。変化していくチームを微笑ましく見つめる鳳先輩の表情。

・アヤナギ・ショウ・タイム

この曲で”リーダー“と“チーム”が描かれるのすごくエモを感じる。
舞台や人前に出ることに慣れているふたり
月皇・天花寺が緊張で震える星谷に
「真っ直ぐ前を向けばいい」「お前がこのチームの中心にいる、合わせてやるよリーダー」
と背中を押すの熱すぎませんか?しかも最初は星谷を仲間と認めていなかったふたりが…

「あいつらはスター枠の中でもトップのスターオブスター
比べて俺たちははなから誰も期待していない寄せ集め、気負うことはない。まっすぐ前を見てればいい」
吹っ切れて新たな扉を開けて解放された彼が自信に満ち溢れた顔で、明るい声でこれを言うの激エモすぎませんか?

・幕開け、鳳柊の会話

「ごめんねお前を困らせて」「分かっているなら…!」
「分かっているけど俺は教え子を束縛したくない」
歌うとどんな味がする?ダンスは熱いか冷たいか、演技は涙が出るほど色鮮やかなものだ。そういうミュージカルを俺は教えたい
この台詞というか言葉が大好きすぎるし常に飄々として本意が見えないような振る舞いをしていた鳳が真っ直ぐ、本心を言葉にしているようで大好き。
ここ配信何回も見返しました。

からのStand by Dreams
この流れで泣かない人いる?いません
しかも大千穐楽は柊が曲中に泣いてるんですよ、涙を流しながら声を振り絞るみたいに言葉を歌を…
そして振り付け
・鳳→伸ばした手をぎゅっと握る
・柊→苦しそうな顔で手を伸ばしても掴めない
対比がすごく良い…オタクそんなん好きだよね〜わかります

ふたりが体を向き合わせて歌っているけど視線が合うことはなくて。(鳳は合わそうとしているけど柊は合わせられないという感じに見えた)
柊に向けて語りかけるように歌っているのに、柊は視線を外して遠くを見つめるように歌う

SbD大好き…この曲を通して役者さんまでも好きになり終演後追加で個人ブロマイドを購入しました。

・の後のReady→Steady→Dream

この流れで泣かない人いますか?いません
これからどんどん大きくなって成長していく眩しいほどにキラキラした彼らと双子との対比。
このあとみんなの前から姿を消す鳳先輩の覚悟が固まるきっかけのひとつになるのも良い。
ここの吉原さんの演技大好き。
鳳先輩もちゃんと高校生なんだと感じられるシーンで好き。
星谷たちはピカピカの1年生だけど鳳先輩もまだ高校生だし何が正解なのか分からんよな…と泣いた。

・鳳先輩が去った後

ここ雨のシーンなんですよ。
憧れの高校生(鳳先輩)に出会ったのも雨の日、鳳先輩が自分たちの前から去った後も雨。
雨〜〜〜〜〜〜〜〜!!!(涙涙涙)

そこに辰巳が。ここの会話でリーダーとしてチームとしてが再び描かれていて、リーダーとして1歩前に進む星谷。
少しずつライバルとして認められていくのすごく青春じゃない?
だって最初は「すごいけど僕たちのライバルではないかな」(僕たちの敵ではないかな)(記憶曖昧)
とか言われてたのにねえ…
でもここ、決して優しい言葉で慰めるわけではなく自分たちと同じステージに這い上がってきて欲しいからこその厳しい優しさをもつ辰巳が描かれていてすごく印象的だった。
けいとくんの辰巳は姫感の強い王でダンスから全て大好きで、新に関しては少し思うところがあったのですが回を重ねてしんかしていく姿凛とした表情にあまりにも王感が強すぎて最高(泣)になりました。

・星のストライド〜鳳duo〜

泣いた
“あの時憧れてきらめきをくれた高校生”から“ミュージカルの楽しさを教えてくれた先輩”になって鳳の教えたかったこと、体現していく彼らを見つめる鳳先輩の優しい目に泣けます。
冒頭に星にストライドを歌って終盤でduoバージョンを歌って、意味合いが変わってくるのすごくエモーショナルで最高…
そして吉原さん(鳳)まじで歌がうまい
なんか語りかけるみたいに歌うんですよ…

星「先輩に教わった俺たちのステージを沢山のお客さんに見てもらいたい、それが俺の…俺たちの夢!絶対に諦めたくない

からの星屑ムーブメント
海「鳳先輩!」
空「見ててください」
天「チーム鳳の名に恥じない公演にしてやるぜ!

こんなん教え子たちに言われたらさ…ねえ…
大好きなチーム鳳がここにありました
このシーン、生で観に来て良かったなあと特に思った場面。

・何度見ても大号泣の大好きなマイフレ

星谷くんがいなかったら僕たち、今みたいなチームになってなかったと思う
なんかもう泣く
「君なら弱い僕を引っ張ってくれるんじゃないか、途中で手を離したりしないんじゃないかって品定めしたみたいで後ろめたかった」
だからずっと謝りたかったと。

ここで冒頭のシーンを振り返りましょう。
入学式で那雪の落とし物を拾い
「俺星谷!よろしく!」と手を差し出されたとき那雪からは手をとることはせず、その後星谷に手をとられ引っ張られるように入科オーディションに行くんです。

ああーーーーーー!無理・・・・・・

ここで初めて那雪から手差し出し、でも今は…
“MY FRIEND〜僕で良ければ〜”

大号泣

この曲中、各シーンの回想なのも那雪がひとりで歌い切るのもすごいし泣いた後声が震える(ブレる)こともなく感情をのせて歌うことにプロを感じてまた泣いた。

・星瞬countdown

チーム柊のカリグルに背中を押されるような形での星瞬〜前振りの天花寺の口上、全てが熱い
ここでちむらぎの対等なライバルであり仲間になった、というのを感じられて良い…また泣く
ちむとりの自信に満ち溢れた顔、ステージから離れた場所で公演を見つめる鳳先輩。

ステージから離れた場所でみんなを見つめる鳳先輩の横顔、後ろ姿大好き…


柊先輩役の丸山龍星くんさん、腰に手を添えて階段を駆け降りる、などから始まり所作や話し方から全てがまるで柊先輩だった。

辰巳にイタズラする戌峰の首根っこを掴み「来なさい」と言ったり那雪弁当を取り合うシーンでのジエレ栄吾が辰巳の方に気持ち分体を向けて「そうですね、辰巳」と微笑むとこ大好き…
ああ〜〜〜!またジエレに狂わされる(泣)(感謝)


再び出会うことができて良かった、スタミュもスタミュミュもありがとう。
もし叶うとしたら今回の華桜会メンバー続投のまま2ndが見たいです…どうかお願いします…
と言うくらいには大好きになってしまいました。

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