怪しい人から押されて怪しいビジコンに参加したら賞もらって起業することになった話【荒波3rd】
随分壮大なタイトルをつけてしまった。シンプルにいうと、怪しい人から推されてよくわからんビジコンに参加して賞みたいな物を頂き、起業することになった、という話である。
そしてタイトルの怪しい人は、この荒波イベントの主催者、中村弁護士である。
怪しそうにしか見えないので怪しい人と書かせてもらったが、彼はれっきとした弁護士。怪しすぎるその風貌から、毎回弁護士を疑われ、いつも弁護士バッチを持ち歩いているぐらいちゃんとした弁護士さんなのだ。
そして彼の所属するSKyland Ventures社が開催するビジコン【荒波】に行ってきたのだが、それが面白すぎた。
荒波は、起業を考えている学生たちが、3週間で自分達の起業アイディアをまとめて、投資家たちに発表。内容が良ければそのまま登記後500-3000万円前後の投資をしてくれるというものだ。
実際にこの荒波参加者で起業した人が何人もいる。
全く期待せず、半分強制的に参加した荒波だが、めちゃくちゃ面白く学びが多かった。
荒波に参加した事は冗談抜きで私の今年のハイライト、いや今後の人生を変えるきっかけになっただろうと言える。
しかし中村さんの怪しさ故かまだ始まったばかり故か、ネットに情報があまりなく、ビジコンなんて縁のない私は参加する前に『怪しい』の一言しか無かった。
実際中村さんにお誘いを受けたのは2rdの時だったが、その時に家庭の事情があったのも含め断ってしまったぐらいである。
そんなイベントの備忘録を含め、荒波をもっと広める為、今回のイベントの感想を書いていきたいと思う。
荒波はいいぞ!
荒波の素敵ポイント
まずイベント自体を語る前に、俗物的に荒波の素敵ポイントをあげていく。荒波の素敵ポイントは、なんと言っても単純に楽しい。
純粋にイベントとして面白いのである。冷静に考えて、キャラの濃い中村さんがスカウトした起業家の卵達が面白くない訳が無い。
永遠とコントを繰り返す東大生3トリオ (@toyaoyamadesu)
自己紹介で歌い出す日本語アプリ開発者 (@nakashima_asami)
酒豪で荒波メンバーを次々惚れさせる子悪魔系美人 (@wa_ni_z)
不老不死をガチで願う脳科学生 (@imayu1129)
3日間ほぼ寝ずに顔が土色になる開発者 (@nanase_ja)
などなど、実生活で絶対に会えないようなクレイジーな奴らにいとも簡単に会えるのが荒波の魅力である。
しかも何気に皆高学歴でスキルフルという、中身を開けたら凄い人たちが揃っているのだ。
荒波中にピザパやエアビ、不定期に飲み会などが開催されており仲良くなる事必須である。
しかもイベントには毎回無料のピザ・お寿司がついてくる。こちらもスーパーで買ったようなちゃっちいものではなく、ちゃんとドミノピザ・銀の皿(推定)から注文した物だ。(苦学生のSue Seeはぶっちゃけこれが目当てで参加したし、荒波に居続けられた所もある)
また地方参加の為、キックオフDayと最終Pitchの時にはエアビに泊まれるのだが、そちらも無料である。
起業家を目指す学生・社会人のお財布に優しいことこの上ない。
また運が良ければイベント最中のご飯、コンビニ、居酒屋などは全部中村さんが支払ってくれる。こちらは中村さんのポケットマネーから来ているらしいので、奢られた時は必ず感謝を忘れないようにしよう。
荒波の全貌
次に荒波の全貌について説明していこう。
Sue SeeはキックオフDayと起業家懇親会、アイディア発表会、最終Pitch Dayしか参加していないので多くは語れないが、参考になって頂けたら嬉しい。
ちなみに全日オフライン参加推奨だが、オンライン参加も可能である。
今回最優秀賞を獲得したLov.ICとCOROLEは両方関西圏で、キックオフと最終Pitchのみエアビに泊まり込みで参戦した。フレキシブルに予定を組めるのも荒波の魅力である。
キックオフDay (11/17)
荒波開始。荒波の説明が入り、簡単に全員が自己紹介をする。この時点からまずもう面白い。
歌を歌い始める人、ダンスをする人、起業していつかはテッペンを取るとかクローズみたいなことを言い始める人、十人十色だ。
実はSue Seeはこの時点で荒波参加は全く考えていなかった。
なぜなら私が参加した理由は、中村さんの押しが強すぎるのと特に断る理由が無かった為、とりあえず出席しときやすよ、のノリで参加をOKしただけだったからである。
荒波自体を忘れていたし、キックオフDAY当日の、中村さんの「今日来ないんですか?」の連絡で荒波を思い出したぐらい、やる気がなかったのである。なので荒波は当然遅刻してオンラインで参加した。
ぶっちゃけ一回参加さえすれば中村さんの鬼DMも止むと思ったのだ。
しかし自己紹介のパートに入ってから、私はすぐにスカイランドのオフィスへ向かった。荒波メンツの自己紹介が面白かったからである。
行かなければきっと後悔する。そう思い、期末テスト明けの体を引きずり1時間かけて渋谷へと向かい、参加を決意した。
キックオフ翌日からSkyland Ventureオフィスが朝11時から解放され、誰でもそこで作業をすることができるようになる。
木下さん、中村さん、袁さんに壁打ち(アイディアを聞いてもらってアドバイスをもらう)する事もでき、キックオフからデモ締め切りまでは、アイディアをブラッシュアップ期間になる。
ちなみにこの期間だけでも、すでに投資が決まった所が2社あった。ここで真面目にやっていた人たちはちゃんと投資を受けていたというイメージなので、Sue Seeの真似をせず起業したい人は真面目に行こう。
起業懇親会 (11/22)
荒波の魅力のうちに、様々なスタートアップ起業と知り合えるという点がある。
今回の起業懇親会ではKeen小倉さん、AldeaLab富平さんがどうやって会社を設立したのか、どうやってマネタイズしているかなどの話を聞き、その後懇親会でお二人に直接質問する時間があった。
質問だけでなく壁打ちも出来る。今現在最前線で動いているスタートアップ企業の起業家と直接話せるというのはまたとない機会だ。
Sue Seeは参加していないが、これ以外にも11/29にスタートアップ忘年会があり、他の起業家さんたちと知り合える機会もある。参加してみて損はない。
最終Pitch 前日 (12/8)
最終Pitch前日はエアビに泊まり込みで深夜までリサーチと最終ピッチの練習をした。ちなみにエアビはデモ締め切りの前日12/5から借りられており、デモ作成も中村さんが見てくれる。
Sue Seeは全く用意をせずに行ったので、結局徹夜して最終Pitch Dayを迎えた(ぴえん)
最終Pitch Day (12/9)
いよいよ最終Pitch Day。今まで費やした時間を全力で最終Pitchにぶつける。各自4分間のPitchを発表していき、6分間の質疑応答がなされる。
またSkylandVenturesの代表・木下さんに気に入られると謎の『起業しろ!』シールが貼られる。(ちなみに『スタートアップしろ!』シールもございます)
発表が終わったら各賞の発表がある。なんと私は、グリッドマン(T'MORROW STUDIO)としてSkyland賞を頂く事ができた。
中村さんが徹夜にも付き合ってPitchを見てくれたお陰である。感謝。
ちなみにアイディア出したから最終Pitchまでの道のりを別途noteに書いたので、未来の荒波勢の参考になって頂けたら嬉しい(ライクしてくれると更に嬉ちい❤️)↓
最終Pitch後は懇親会があり、美味しいご飯と共に交流を楽しんだ。
これにて荒波、終演である。
感想
荒波に参加したのはたったの3週間だけだったが、そんな短い期間だとは思えないぐらいに色々な事を学ばせて貰った。
文字通り【荒波】に揉まれ、途中離脱していった仲間も多い中、最後まで食らい続けたことは誇りに思うべきだろう。
しかしそれは一人だけでは無理だった筈だ。同じ志を目指す仲間達が身近に居たから。
ピッチを聞いてくれアドバイスをくれ続けたSkyland Venturesの方達、特に中村さんが居てくれたこそだと思う。
「起業したい」そんな言葉を最近よく聞く。
人によると思うが、私の周りではよく聞く。何者かになりたい勘違い大学生からよく聞く言葉だ。実際私もよく言っていた。
いつかは起業したいと思っていた。けれど何をすればいいか分からないし、学生起業をしている人たちは雲の上の存在で、きっと私とは別世界に住んでいる人たちだと思っていた。
起業する方法も分からなかった。起業するアイディアも湧かなかった。
ただ口で言っていただけだった。
それだけで自分が特別だと思えた。
でも何も分からなかった。
そんな右も左もわからない状態の私を、ここまで引き上げてくれたのは、この荒波があったこそだと思う。
今、私は起業しようとしている。
ぶっちゃけアイディアはまだ決まっていない。
私が評価されたのは、アイディアが独特だったからとSue Seeお得意のハッタリが通用しただけで、本質的にこのままのアイディアでは難しいと思っている。
しかし完璧なアイディアを待っていても意味がない。自走し続け、アイディアを探り続けなければ、また「起業したい」だけ言う口だけ野郎に戻ってしまう気がするからだ。
だからとりあえず起業する。それから詳しいことは考える。
そんな感じでやっていきたいと思う。
最後に
ここまでnoteを読んでくれた人達、ありがとう。最後まで読んでくれたということは、きっと荒波参加を考えている人達だと思う。
ちなみに私自身は、荒波に偶々参加しただけであって、決してSkyland Venturesの関係者ではない。
そんな私が何故こんな詳細なnoteを書いたかというと、ひとえにこれから起業家になっていく次世代の荒波勢の為である。
私は面白くないものには興味がない。
一日かけてnoteを書く事なんて滅多に無い。
では何故書いたか。
それは荒波にはそれだけの価値があると判断したからだ。
荒波はまだ始まったばかりで荒削りな部分もあるが、それ以上に価値のあるプログラムだ。ここから先、荒波からいくつかの上場企業のCEOが輩出されるだろう。直感的にそう思う。
荒波は私が今年で参加した中で、一番価値のあったプログラムだった。
起業をしたい、そう漠然と思っている人にも、今歩みを始めている人にも、全ての人におすすめする。
そしてこれを読んでいる人たちのなかに、将来の上場企業のCEOが居るのかと思うとワクワクする。
もし将来の荒波勢で私のnoteを見て参加を決めた方が居たら、是非
「Sue Seeさんのnoteを見て参加を決めました」
と言ってほしい。
私もこの荒波の波にあやかりたいのだ。その為にこのnote書いてるからね、てへ。
参考になって頂ければ満足。
そして奇しくも荒波との縁を結んで頂き、荒波中に散々お世話になった中村さんに改めて感謝します。声を掛けていただいて有難うございました。
最後に荒波のお決まりのフレーズでnoteを締めようかと思います。
起業しろ!
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