見出し画像

初心者のための登山講座②登る山の選び方

第2回は登る山の選び方をお送りする。

いざ山に登ろうと決めても、どこに山があってどんな山があるかわからない方が多いのではないだろうか。それに山はたくさんあっても、日帰り登山にちょうど良い山は意外と少なかったりする。そこで、デビューにふさわしい山の選ぶ方法をお伝えしていきたい。

◼︎ネット、書店を活用

まず、めぼしい山がなければ「都道府県 登山」で検索するとよく登られる山や有名な山が出てくるので、まずはそこから知る方法がある。

時間に余裕があるのならぜひ書店に行って、アウトドアコーナーの登山地図やガイドブックを手に取ってみてほしい。

なんとなく自分の周りにある山がわかったら、以下のポイントが当てはまるかチェックしてもらえると、だいぶ候補が絞れることと思う。

◼︎山を選ぶポイント

①登山の所要時間の目安
登り:2時間以内
下り:1時間半以内

②自宅から登山口までの所要時間(片道)
2時間以内

③山の標高が1000m前後以内

④人気の少ない(マニアックな)山は避ける

※登山の所要時間は登山地図やガイドブックに載っている。

【ポイントの解説】
日帰り登山という1日で完結しなければならない制約がある以上、移動も登山の時間も限られてきてしまうが、しっかり計画を立てれば充実した1日を送れるので安心してほしい。

①登山の所要時間の目安
まず平地を4時間歩くことを想像してほしい。疲労感も想像できると思う。登山は言うまでもなく登って下らなければならない。
そう考えると登りで2時間以上は無理が出てしまうので、登りで2時間以内、下りで1時間半以内が目安になる。

②自宅から登山口までの所要時間
時間的な都合もあるが、登山の疲労と移動の疲労を考えるとあまり移動に時間をかけることはできない。電車、バスならまだいいけれど車となるとドライバーの疲労はかなり溜まる。
僕は車移動による日帰り登山をメインにしているが、どうしても疲れてしまうので、帰りのパーキングやコンビニでの仮眠や休憩は欠かせなくなっている。

③山の標高1000m前後以内
標高が高くなればなるほど日帰りでは厳しくなってくるし、経験者の領域となっている。
また、標高が高くなると登山口から山頂までの標高差も大きくなり、それだけ所要時間が長くなり体力も必要になるので、やはりデビューには向かない。
それらの点から1000m前後か、1000m以下の山がちょうど良いし、標高が低くても全然楽しめるものだ。

④人気の少ない(マニアックな)山は避ける
人気の少ない山は道標が少なかったり、登山道が整備されていなかったりする可能性があるのでリスキーだ。
また、万が一の際他の登山客に頼ればいいという考えは持つべきではないが、それでも初めての登山には他の登山客がいた方が安心できると思う。
それに、ぜひ登山独特の“知らない人と交わすあいさつ”を楽しんでほしい。

初めての登山、もしくは慣れないうちは以上のようなポイントを押さえている山が良い。
また、ロープウェイやケーブルカーなどがある山も安心できるのでオススメ。

◼︎スケジュール例

登山の1日の流れがわかるようにスケジュールの例を組んでみた。

◯月◯日(日)晴れ

7:00 自宅出発
9:00 登山口到着・準備(ウォームアップ、トイレ)
9:15 登山開始
11:15 山頂(昼食・休憩に45分)
12:00 下山開始
13:30 登山口到着
15:30 帰宅

以下を仮の設定とした。
①自宅から車もしくは電車・バスを利用して登山口まで2時間。
②天気は晴れ。
③登り2時間、下り1時間半のルート
④時期は5月〜10月

実際には寄り道したり、登山中もっと休憩したり、帰りに温泉寄るなどして変動するが、イメージとしてはこんな感じだ。

スケジュールの組み方や、登山計画の立て方については別の回にお届けしたい。 

次はこちら↓↓↓


サポートいただいた費用はより良い記事、正確な情報取得のため書籍、新聞購入費用に当てさせていただきます。購入した情報源を記事に掲載する際はサポートいただいた旨をよろしければ記載致します。