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統計検定とは|合格率や難易度、取得するメリット、勉強方法を紹介

こんにちは。スキルアップAI編集部です。近年はデータに基づいて客観的に判断し、科学的に問題を解決する能力が広く求められています。

統計検定は、統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験です。日本統計学会によって、国際的に通用する統計活用能力の評価システムとして開発されました。

本ブログでは、統計検定の試験概要や取得するメリット、難易度、合格率、おすすめの勉強方法について紹介します。


統計検定とは

統計検定は、統計学に関する知識やスキルを証明する全国統一試験です。データに基づいて客観的に判断し、問題解決を行う能力が問われます。2022年12月時点で10区分の資格があり、あらゆるレベルに対応しています。

統計検定1級は特定の会場に集まって実施するPBT(paper-based testing)方式のみで実施されており、準1級以下はPBT方式と合わせて全国どこからでも受けられる CBT(computer-based testing)方式でも受験可能です。

統計検定公式サイト

データサイエンティストを目指すなら、統計検定を取得することは有意義な選択と言えます。特に未経験からデータサイエンティストを目指す場合、統計検定の合格者であることは企業に対する大きなアピールとなるでしょう。

データサイエンティストには、主に以下3つの力が求められます。

  • ビジネス力

  • データサイエンス力

  • データエンジニアリング力

統計検定では「データサイエンス力」が養えます。学習を通して基本的なデータ分析の能力から、統計学の数式的な理解まで幅広く学べるのです。

統計検定を取得する3つのメリット

統計検定を取得する3つのメリットを解説します。

1. データに基づいた分析を行うスキルが身につく

統計検定を取得するメリットは、資格取得を目指しながら統計学について学ぶ中で、統計的な思考を習得することです。統計学の基本的な知識を有することで、データ分析の適切なアプローチ方法や、データ分析の結果の解釈を効果的に行うスキルが身につきます。

またデータ分析の中で様々な手法を用いる場合にも、それらの手法内部で行われている数式的構造を紐解いて理解できるようになるでしょう。

以下の記事では、データ分析スキルを活用できる仕事やポジションなどを詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。

2. 大学入学の優遇や成績評価の対象になる場合がある

近年、大学や大学院でデータサイエンス系の学部が増えつつあります。一部の大学では統計検定合格者に入学優遇措置を設けたり、授業の成績評価の対象にしたりする場合があります。統計検定を取得すれば、このように大学や大学院において有利となる可能性があるのです。

3. 就職・転職活動に活かせる

DXの推進に向けて、さまざまな企業でAI分野を担う人材やデータ分析ができる人材が求められています。しかし、現在はAI人材やデータサイエンティストの不足が叫ばれている状況です。

このような状況を踏まえると、データサイエンティストとしての市場価値が上がり、就職・転職活動でのアピールになる可能性がより高まっていくでしょう。

統計検定、統計調査士、データサイエンス資格の違い

統計検定は、下記の3種類に分けられます。

  • 統計検定(4〜1級)

  • 統計調査士

  • データサイエンス資格

ここでは、この3種類の違いについて説明します。

統計検定(4〜1級)

統計検定は4級・3級・2級・準1級・1級の5種類があり、級によってレベルが分かれています。4級・3級ではデータと表やグラフ、確率についての基礎知識、および中学・高校数学レベルの数学的知識が問われます。高い級になるほど大学レベル以上の統計数学の専門的な知識が求められるでしょう。

統計についての全般的な知識を得たい人は、統計検定を受けるのがおすすめです。

統計調査士・専門統計調査士

統計調査士・専門統計調査士は、統計検定の中でも統計調査に特化した資格です。公的統計に関する正確な知識とそれを適切に活用する能力を認定しています。数理知識を問う問題よりもマーケティングや適切なデータの見せ方など、統計学を実際のビジネスに活かすためのスキルが問われます。そのため、より実践的なスキルを身につけたい方におすすめです。

データサイエンス(基礎〜エキスパート)

データサイエンス資格には基礎、発展、エキスパートの3種類があり、データサイエンティストとしての分析・実装能力が問われます。ExcelやPythonを活用したデータ分析スキルを問われるのが特徴です。ExcelやPythonの操作やモデル選択など、実際のデータ分析業務に活かしたい方におすすめの資格です。

統計検定の試験概要

それでは、各試験ごとに試験概要について見ていきます。

統計検定1級

統計検定1級は統計検定における最上級難易度の論述式試験であり、統計学に関する非常に深い知識が求められます。

下記の表中の「出題分野」に記載している分野において、研究課題の定式化と研究仮説の設定に基づき適切なデータ収集法を計画・立案します。そして、データの吟味を行ったうえで統計的推論を行い、結果を正しく解釈する能力が試されます。試験を通して実社会の様々な分野でデータ解析を遂行する能力が身につくでしょう。

また他の級と異なり、「統計数理」と「統計応用」という2つの試験が実施されます。それぞれ個別に合否が認定され、両方の合格証によって「統計検定1級」の資格を得られます。合格の有効期間は10年間であるため、その間にそれぞれの試験に合格しなければなりません。

$$
\begin{array}{|l|l|}
受験料 & 10,000円(税込)\\ & 
一方のみ受験の場合は6,000円(税込)\\ \hline
出題分野 & 統計数理\\ & 
● 確率と確率変数\\ & 
●種々の確率分布\\ & 
●統計的推測(推定)\\ & 
●統計的推測(検定)\\ & 
●データ解析法の考え方と各種分析手法\\ & 
→5問出題され、受験時に3問選択\\ & \\ & 

統計応用\\ & 
●共通事項\\ & 
+下記の4分野から申込時に1分野を選択\\ & 
●社会科学\\ & 
●人文科学\\ & 
●理工学\\ & 
●医薬生物学\\ & 
→各分野5問出題され、受験時に3問選択\\ \hline
試験日程 & 11月(年1回)\\ \hline
試験時間 & 「統計数理」 90分(午前)\\ & 
「統計応用」 90分(午後)\\ \hline
試験形式 & 論述式(各試験会場にて)\\ \hline
合格水準 & 記載なし\\ \hline
詳細ページ & https://www.toukei-kentei.jp/exam/grade1/ \\ \hline
申込方法 & ホームページのWebフォームから\\ \hline
\end{array}
$$

統計検定準1級

準1級は、CBTで受験できる中で最も難易度の高い資格です。

範囲は非常に広く、2級までの範囲を完璧に理解していることが前提です。適切なデータ収集法を計画・立案し、問題に応じて適切な統計的手法を適用した上で、結果を正しく解釈する能力が求められます。幅広い知識を必要とし、実社会への応用に重点を置いた問題が多いです。資格を通して、実社会の課題に対する適切な手法を選択・活用できるようになります

$$
\begin{array}{|l|l|}
受験料 & 8,000円(税込)(一般)\\ & 
6,000円(税込)(学割)\\ \hline
出題分野 & ●確率と確率変数\\ & 
●種々の確率分布\\ & 
●統計的推測(推測)\\ & 
●統計的推測(検定)\\ & 
●マルコフ連鎖と確率過程の基礎\\ & 
●回帰分析\\ & 
●分散分析と実験計画法\\ & 
●標本調査法\\ & 
●多変量解析\\ & 
●時系列解析\\ & 
●分割表\\ & 
●欠測値\\ & 
●モデル選択\\ & 
●ベイズ法\\ & 
●シミュレーション、計算多用手法\\ \hline
試験日程 & 任意\\ \hline
試験時間 & 90分\\ \hline
試験形式 & 5肢選択問題、数値入力問題(CBT)\\ \hline
合格水準 & 100点満点で、60点以上\\ \hline
詳細ページ & https://www.toukei-kentei.jp/exam/grade1semi/ \\ \hline
申込方法 & ホームページのWebフォームから
\end{array}
$$

統計検定2級

統計検定2級は、業務で最低限活用できるレベルの資格であると言われています。そのため、業務での活用を考えている人は、まずは2級の取得を目標にするのがおすすめです。

本格的に機械学習やデータ分析を行う場合、2級の出題範囲は習得しなければなりません。大学数学基礎(理工系学生の学部1〜2年次程度)レベルの問題が出題されます。

試験を通して、大学基礎科目としての統計学の知識と問題解決能力が身につきます。理論を問うものであるため、「実務経験」の補償にはなりにくいですが、知識があることの証明になるでしょう。

$$
\begin{array}{|l|l|}
受験料 & 7,000円(税込)(一般)\\ & 
5,000円(税込)(学割)\\ \hline
出題分野 & 3級の内容+\\ & 
●1変数データ\\ & 
●2変数以上のデータ\\ & 
●推測のためのデータ収集法確率確率分布\\ & 
●確率\\ & 
●確率分布\\ & 
●標本分布\\ & 
●推定\\ & 
●仮説検定\\ & 
●カイ二乗検定\\ & 
●線形モデル\\ \hline
試験日程 & 任意\\ \hline
試験時間 & 90分\\ \hline
試験形式 & 4~5肢選択問題(CBT)\\ \hline
合格水準 & 100点満点で、60点以上\\ \hline
詳細ページ & https://www.toukei-kentei.jp/exam/grade2/ \\ \hline
申込方法 & ホームページのWebフォームから
\end{array}
$$

統計検定3級

統計検定3級は、大学基礎レベルの統計学の知識が求められ、統計活用力が評価されます。

データ分析を行う上での基本的な知識を身につけられるため、初学者はまずこの級の取得を目標にすると良いでしょう。資格の勉強を通してデータ分析の手法を身につけ、身近な問題に活かすスキルが身につきます。

$$
\begin{array}{|l|l|}
受験料 & 6,000円(税込)(一般)\\ & 
4,000円(税込)(学割)\\ \hline
出題分野 & 4級の内容+\\ & 
●データの種類\\ & 
●標本調査と実験\\ & 
●統計グラフとデータの集計\\ & 
●時系列データ\\ & 
●データの散らばりの指標\\ & 
●データの散らばりのグラフ表現\\ & 
●相関と回帰\\ & 
●確率\\ & 
●確率分布\\ & 
●統計的な推測\\ \hline
試験日程 & 任意\\ \hline
試験時間 & 60分\\ \hline
試験形式 & 4~5肢選択問題(CBT)\\ \hline
合格水準 & 100点満点で、65点以上\\ \hline
詳細ページ & https://www.toukei-kentei.jp/exam/grade3/ \\ \hline
申込方法 & ホームページのWebフォームから
\end{array}
$$

統計検定4級

統計検定4級は、統計検定の中でも最も難易度が低い資格です。

データや表・グラフ、確率に関する基本的な知識と具体的な文脈の中で求められる統計活用力が評価されます。大学数学のような高難度の内容は含まれないので、これからデータ分析について学びたい人におすすめの資格です。

$$
\begin{array}{|l|l|}
受験料 & 5,000円(税込)(一般)\\ & 
3,500円(税込)(学割)\\ \hline
出題分野 & ●統計的問題解決の方法\\ & 
●データの収集統計グラフ\\ & 
●データの集計データの代表値\\ & 
●分布の散らばりの尺度とグラフ表現\\ & 
●クロス集計表\\ & 
●時系列データの基本的な見方\\ & 
●確率の基礎\\ \hline
試験日程 & 任意\\ \hline
試験時間 & 60分\\ \hline
試験形式 & 選択(CBT)\\ \hline
合格水準 & 100点満点で、60点以上\\ \hline
詳細ページ & https://www.toukei-kentei.jp/exam/grade4/ \\ \hline
申込方法 & ホームページのWebフォームから
\end{array}
$$

統計検定 統計調査士

統計調査士は、公的統計に関する正確な知識とそれを適切に活用する能力を認定する資格です。

マーケティングや適切なデータの見せ方など、統計学を実際のビジネスに活かす視点が問われます。数学的な難易度は低めで、統計検定3級と同等レベルの知識が必要です。

研究開発担当者やマーケティング担当者は実務で活かせる内容であるため、取得すると役立つでしょう。

$$
\begin{array}{|l|l|}
受験料 & 7,000円(税込)(一般)\\ & 
5,000円(税込)(学割)\\ \hline
出題分野 & 3級の内容+\\ & 
●統計の基本\\ & 
●統計調査の実際\\ & 
●公的統計の見方と利用\\ \hline
試験日程 & 任意\\ \hline
試験時間 & 60分\\ \hline
試験形式 & 5肢選択問題(CBT)\\ \hline
合格水準 & 100点満点で、70点以上\\ \hline
詳細ページ & https://www.toukei-kentei.jp/exam/tyousa/ \\ \hline
申込方法 & ホームページのWebフォームから
\end{array}
$$

統計検定 専門統計調査士

専門統計調査士は、「統計調査士」の上位資格で、高度な統計調査とデータの活用に関する能力を認定する試験です。マーケティングなどの公的統計や独自の調査データを活用する業務において、その能力をアピールできる資格です。

また、この資格には受験制限がありませんが、認定証を得るためには下位資格である「統計調査士」の資格を合わせて取得する必要があります。

$$
\begin{array}{|l|l|}
受験料 & 10,000円(税込)(一般)\\ & 
8,000円(税込)(学割)\\ \hline
出題分野 & 2級の内容+\\ & 
●調査の企画・運営\\ & 
●調査の実施と指導\\ & 
●調査データの利活用の手法\\ \hline
試験日程 & 任意\\ \hline
試験時間 & 90分\\ \hline
試験形式 & 5肢選択問題(CBT)\\ \hline
合格水準 & 100点満点で、65点以上\\ \hline
詳細ページ & https://www.toukei-kentei.jp/exam/senmontyousa/ \\ \hline
申込方法 & ホームページのWebフォームから
\end{array}
$$

統計検定 データサイエンス基礎(DS基礎)

データサイエンス基礎は、2021年から開始されたExcelを活用したデータ活用・分析に関する試験です。ピボットテーブルやAVERAGE、VARなどの各種関数のExcel操作知識が求められます。

データサイエンス資格の中では最も難易度が低いため、データ分析の初学者にもおすすめの資格です。資格を通してExcelを活用したデータ処理・アナリティクス基礎スキルが身につきます。

$$
\begin{array}{|l|l|}
受験料 & 7,000円(税込)(一般)\\ & 
5,000円(税込)(学割)\\ \hline
出題分野 & ●データベース・データマネジメント\\ & 
●データの可視化\\ & 
●質的データの分析\\ & 
●量的データの分析\\ & 
●確率による意思決定\\ & 
●時系列データの分析\\ & 
●テキストマイニング\\ \hline
試験日程 & 任意\\ \hline
試験時間 & 90分\\ \hline
試験形式 & コンピュータ上で表計算ソフトExcelを使って処理した結果を基に、\\ & 多肢選択や数値・文字入力で問題に答える形式(CBT)\\ \hline
合格水準 & 100点満点で、60点以上\\ \hline
詳細ページ & https://www.toukei-kentei.jp/exam/grade11/ \\ \hline
申込方法 & ホームページのWebフォームから
\end{array}
$$

統計検定 データサイエンス発展(DS発展)

データサイエンス発展は、データサイエンス基礎と同じく2021年に開始された資格です。基礎よりもデータサイエンスの深い知識が求められます。具体的には、数理、情報、統計、倫理・AIに関する大学教養レベルの内容が問われ、Pythonの実践的なデータ分析スキルなども必要となります。

$$
\begin{array}{|l|l|}
受験料 & 6,000円(税込)(一般)\\ & 
4,000円(税込)(学割)\\ \hline
出題分野 & ●社会におけるデータ、AI 利活用\\ & 
●データ、AI利活用における留意事項\\ & 
●データリテラシー\\ & 
●数理基礎\\ & 
●デジタル情報とコンピュータの仕組み\\ & 
●アルゴリズム基礎\\ & 
●データ構造とプログラミング基礎\\ & 
●データハンドリング\\ & 
●データ取得とオープンデータ\\ & 
●確率と確率分布\\ & 
●統計的推測\\ & 
●種々のデータ解析\\ & 
●データ活用実践\\ \hline
試験日程 & 任意\\ \hline
試験時間 & 60分\\ \hline
試験形式 & 多肢選択問題、数値入力問題(CBT)\\ \hline
合格水準 & 100点満点で、60点以上\\ \hline
詳細ページ & https://www.toukei-kentei.jp/exam/grade12/ \\ \hline
申込方法 & ホームページのWebフォームから
\end{array}
$$

統計検定 データサイエンスエキスパート(DSエキスパート)

基礎・発展に加え、2023年3月より試験が開始される新設の資格です。発展のさらに上位の資格として設定されています。

試験範囲の内容の幅広さに加え、理論を重視した内容となっているため、数式レベルの本質的な理解が求められることが予想されます。具体的には、計算、統計、モデリング、領域知識に関する大学専門レベルの内容が問われます。

$$
\begin{array}{|l|l|}
受験料 & 未定\\ \hline
出題分野 & ●統計基礎\\ & 
●数学基礎\\ & 
●計算基礎\\ & 
●モデリング、AIと評価\\ \hline
試験日程 & 任意\\ \hline
試験時間 & 90分\\ \hline
試験形式 & コンピュータ上で多肢選択や数値・文字入力で問題に答える形式(CBT)\\ \hline
合格水準 & 100点満点で、60点以上\\ \hline
詳細ページ & https://www.toukei-kentei.jp/exam/grade13/ \\ \hline
申込方法 & ホームページのWebフォームから
\end{array}
$$

統計検定の受験者数・合格率

直近3年分の統計検定の受験者数・合格率を紹介します。

2021年実施分

$$
\begin{array}{|l|l|l|l|}
資格名 & 受験者数 & 合格者数 & 合格率\\ \hline
統計検定4級 & 147 & 107 & 72.8%\\ \hline
統計検定3級 & 320 & 242 & 75.6%\\ \hline
統計検定2級 & 731 & 249 & 34.1%\\ \hline
統計検定準1級 & 704 & 166 & 23.6%\\ \hline
統計検定1級(統計数理) & 872 & 225 & 25.8%\\ \hline
統計検定1級(統計応用) & 789 & 189 & 24.0%\\ \hline
統計調査士 & 128 & 37 & 28.9%\\ \hline
専門統計調査士 & 74 & 19 & 25.7%
\end{array}
$$

2019年実施分

$$
\begin{array}{|l|l|l|l|}
資格名 & 受験者数 & 合格者数 & 合格率\\ \hline
統計検定4級 & 343 & 250 & 72.9%\\ \hline
統計検定3級 & 1,688 & 1,165 & 69.0%\\ \hline
統計検定2級 & 1,938 & 883 & 45.6%\\ \hline
統計検定準1級 & 853 & 179 & 21.0%\\ \hline
統計検定1級(統計数理) & 878 & 202 & 23.0%\\ \hline
統計検定1級(統計応用) & 793 & 125 & 15.8%\\ \hline
統計調査士 & 450 & 240 & 53.3%\\ \hline
専門統計調査士 & 433 & 144 & 33.3%
\end{array}
$$

2018年実施分

$$
\begin{array}{|l|l|l|l|}
資格名 & 受験者数 & 合格者数 & 合格率\\ \hline
統計検定4級 & 386 & 235 & 60.9%\\ \hline
統計検定3級 & 1,698 & 1,141 & 67.2%\\ \hline
統計検定2級 & 1,532 & 669 & 43.7%\\ \hline
統計検定準1級 & 643 & 130 & 20.2%\\ \hline
統計検定1級(統計数理) & 592 & 124 & 20.9%\\ \hline
統計検定1級(統計応用) & 548 & 108 & 19.7%\\ \hline
統計調査士 & 495 & 274 & 55.4%\\ \hline
専門統計調査士 & 323 & 87 & 26.9%
\end{array}
$$

出典:統計検定公式サイト「受験データ」

※CBT形式に変更後のデータが見当たらないため、PBT形式時までの結果です。
※2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で試験が中止になっています。

統計検定の難易度

統計検定の難易度について、各資格ごとにまとめました。難易度は目安ですので、一例として参考にしてください。

$$
\begin{array}{|l|l|l|}
資格名 & 難易度 & 数学レベル\\ \hline
統計検定4級 & 易しい & 中学数学\\ \hline
統計検定3級 & 易しい & 高校数学\\ \hline
統計検定2級 & 普通 & 大学数学(基礎)\\ \hline
統計検定準1級 & 難しい & 大学数学(応用)\\ \hline
統計検定1級(統計数理) & 非常に難しい & 大学数学(専門)\\ \hline
統計検定1級(統計応用)& 非常に難しい & 大学数学(専門)\\ \hline
統計調査士 & 普通 & 高校数学\\ \hline
専門統計調査士 & 難しい & 大学数学(基礎)\\ \hline
データサイエンス基礎 & 易しい & 大学数学(入試)\\ \hline
データサイエンス発展 & 普通 & 大学数学(基礎)\\ \hline
データサイエンスエキスパート & 難しい & 大学数学(応用)
\end{array}
$$

※データサイエンス資格は実施して間もないため、参考程度の難易度です。

※大学数学の難易度の参考は以下の通りです。

基礎:理工系学生の大学1〜2年次までの範囲
応用:理工系学生の大学2〜3年次までの範囲
専門:理工系学生の大学卒業までの範囲

統計検定の勉強・対策方法

統計検定のおすすめの学習方法を3つ紹介します。

公式テキストや公式問題集で学習する

統計検定の各資格に対して、日本統計学会公式テキストや公式問題集があるので、活用するのがおすすめです。

公式テキストは、各試験の試験範囲を網羅しており、確実に試験に応じたスキルを身につけられます。
公式問題集では、各級につき3年分、計6回分の問題が解けます。まずはこの公式問題集で問題の出題傾向を掴むところから始めるのが良いでしょう。

公式テキスト・問題集一覧

講座を受講する

スキルアップAIでは統計検定の対策ができる講座をいくつか開講しています。書籍の解説では分からなかった分野や、いまいち腑に落ちていない分野などの理解を深めたい方におすすめです。講座を受講することで、学習の穴をいち早く埋めることが合格の近道であるといえます。

■おすすめ講座1. 統計検定2級®対応 統計分析基礎講座

本講座では、データから現状を把握するための可視化手法・各種統計量の確認方法、適切なデータの収集方法および仮説の構築と検証を行うための基礎理論について学びます。
統計検定2級の取得を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

■おすすめ講座2. 統計検定3級®対応 統計分析入門講座

本講座では、大学基礎レベルの統計リテラシーと統計的推測力を身につけられます。統計検定の基礎となる部分の把握におすすめです。
統計検定3級の取得を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

■おすすめ講座3. Excelで始めるデータサイエンス基礎講座

本講座では、Excelをデータ分析ツールとして利用しながら、データサイエンスの基礎を学びます。Excelの基本操作からデータ分析まで学びたい人におすすめです。
統計検定データサイエンス基礎の取得を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

また、紹介したすべての講座で、講座の一部が無料で視聴できるトライアル版を配布しています。まずは無料動画を見て、分かりやすさやレベル感を確認してみてください。

その他のおすすめ書籍や学習コンテンツ

統計学会も推薦している書籍のPDF版です。アメリカのデータサイエンティストが執筆した本の日本語訳版として無料公開されています。例題や確認問題も豊富で、これから統計学を学びたい方に最適な教科書です。

統計検定2級の範囲に対応した解説Webサイトで、初級編〜中級編まで順を追って分かりやすく解説されています。また練習問題も掲載されており、自身の知識の定着度も分野ごとに確認できます。
統計検定2級の取得を目指している人は、効率的な学習が可能です。

準1級・1級の範囲に関わる部分をカバーしている書籍です。理解が難しいベイズの範囲や、一般化線形モデルが分かりやすく説明されています。

統計検定を取得すべき人

最後に、統計検定を取得すべき人を4パターン紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

  • 統計の基礎から理解したい人
    →統計検定3級・4級

  • 就職活動や実務での評価に活用したい人
    →統計検定2級以上・データサイエンス基礎

  • データサイエンティストを目指し、実務に統計知識やデータサイエンスを活用したい人
    →統計検定2級以上・統計調査士・専門統計調査士・データサイエンス発展以上

  • 統計・機械学習理論分野の論文投稿を目指す人
    →統計検定1級

まとめ

統計検定は、統計に関する知識や活用力を評価する試験で、幅広く難易度が設定されています。そのため、初学者からある程度統計学を理解している方までおすすめの資格です。AIの重要性が高まってきていることもあり、今後は就職・転職活動の際にもより役立つことが予想されます。

スキルアップAIでは、前述の通り、各種統計検定の対策ができる講座を開講しています。統計検定合格に必要な知識を凝縮しているため、徹底した試験対策が可能です。知識と実践スキルが定着するように構成されているので、資格取得はもちろん、実務でも有用なスキルも身につけられます。

統計検定の取得を目指す方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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