皆さんこんにちは。
スマクリ美容皮膚科です。
遂にスマクリ美容皮膚科ではコンテンツ配信を行ってほしいとの声にお応えするべくnoteをはじめました。


今回からnoteでは当院で扱っているお薬についてや使用方法や副作用等をご紹介をさせていただければと思います。
もちろん美容コンテンツも随時ご紹介できればと思っているので是非フォローしてくださいね。

さて第一回目の今回は単剤処方でも非常に人気のある
「トラネキサム酸」についてのご紹介です。
※この記事の内容は当院の医師が監修している記事となります。

トラネキサム酸の歴史と効果

最近美容業界で特に注目されている成分の一つが「トラネキサム酸」です。この記事をお読みの美容通の方ならご存じかもしれませんが、美白効果のあるお薬です。
美白効果に加え抗炎症など、さまざまな効果をもたらす成分として知られています。
そんなトラネキサム酸ですが、もともとは湿疹やじんましんなどの治療や医療現場で出血抑制剤として使われていましたが、その後の研究により美容や健康にも効果があることがわかり、2002年に厚生労働省から美白効果のある成分と認められました。
国から認められている美容薬ってすごいですよね…。

なので厚生労働省から有効成分を認められて20年以上の歴史を持つお薬になります。
トラネキサム酸は、「トランサミン」という医薬品名で医療用医薬品として処方されており、複数種類のジェネリック医薬品もでています。

トラネキサム酸 250mg錠やトラネキサム酸 500mg錠などがありシミの治療薬や、化粧品等に、幅広く使用されています。そして"肝斑"へも効果があるとされているお薬です。

「シミの原因が肝斑だったらトラネキサム酸を内服したい」という思いはあっても、美容皮膚科では新規処方してもらえなかったり、お薬がないと言われてしまった方でも当院では医師の診断のもとトラネキサム酸が処方されています。
トラネキサム酸はメラニンをつくり出すメラノサイトにはたらきかけ、色素沈着抑制効果を発揮して肝斑を改善するというメカニズムです。
そんな肝斑ですが、実はレーザー治療がNGなものも多いというのは皆さんご存じでしょうか？
もちろん、その人のお体に合った治療を行っていくのでレーザー治療も有効な場合もあるのですが、肝斑だからとりあえずレーザー治療というわけではないのです。
肝斑は薄くしたいけど、いきなりレーザー治療は…とためらっている方には有効なトラネキサム酸での治療をお勧めします。

そんなトラネキサム酸ですが、美容だけでなく健康面でも様々な効果が期待されています。健康面での例を挙げると、トラネキサム酸は炎症を抑える効果があることから、アレルギー性疾患や炎症性疾患の症状緩和にも効果が期待されています。もちろんこれらの健康効果には個人差がありますし、効果の強い医療用医薬品だからこそ副作用の可能性も高いので、医師の指導の下で適切に使用することが非常に重要です。

トラネキサム酸の使い方と注意事項

トラネキサム酸は、内服または外用の形で使用されることが一般的です。
内服の場合は医師の処方や指示に従って、適切な量を摂取する必要があります。
外用の場合は、市販の美容製品を使用するか、医療機関での専門的な治療を受けることが推奨されます。
ただし、使用方法や使用量は個人の状態や目的によって異なる場合があるため、医師の指示を受けることが重要となってきます。

特に以下に当てはまる方はトラネキサム酸使用時に注意が必要です。
①トラネキサム酸に対してアレルギー反応や過敏症のある方。
②妊娠中や授乳中の方、重篤な肝機能障害や血栓症の既往がある方。
③他の薬剤との相互作用のある薬を内服している方や副作用の生じるリスクの高い方。

まとめ

トラネキサム酸は、美容と健康において多機能な成分として注目を浴びています。
美白や肌のトーンアップ、炎症抑制などの美容効果や、アレルギー性疾患の緩和などの健康効果が期待されています。しかしながら、個人差や注意点も存在するため、専門家の指導や適切な使用方法に従うことが重要です。トラネキサム酸の効果を最大限に引き出し、美しさと健康をサポートしていきましょう。
スマクリ美容皮膚科では、トラネキサム酸単剤処方 税込3,960円/月でご提供をさせていただいております。

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※ この記事はスマクリ美容皮膚科在籍の吉川医師監修の記事となります。