シミにはどんな種類がある?それぞれの原因や特徴を徹底解説!
※この記事はスマクリ美容皮膚科在籍の吉川医師監修の記事となります。
今週の記事はシミの種類とそれぞれの原因や特徴
についてご紹介させていただきます。
・シミ、肝斑、色素沈着の悩みを持つ方
・自分のシミの種類や原因が分からない方
このような方々に役立つ記事となっていますのでぜひ最後まで読んでみてください。
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シミの種類とそれぞれの原因
シミの種類は大きく分けて、以下の4つに分類されます。
・老人性色素斑
・肝斑
・そばかす(雀卵斑)
・炎症後色素沈着
ここでは、それぞれの特徴や原因について詳しく解説していきます。
老人性色素斑
特徴
一般的にシミと認識される多くの症状がこの老人性色素斑と呼ばれるものです。
シミの形状は円形で境界線が比較的はっきりしており、茶褐色であることが特徴です。
名称に「老人性」とありますが、30代以降に多く現れ、早ければ20代から現れることもあります。
原因とメカニズム
この老人性色素斑の主な原因は紫外線による肌へのダメージです。
紫外線を浴びると、肌を守るためにメラノサイトが活発化し、メラニン色素が生成されます。
肌内部の基底層で生成されたメラニン色素が、ターンオーバーで上手く排出されず皮膚内に留まってしまうことで、「シミ」として私たちの目に見えるようになります。
通常、このメラニン色素は肌のターンオーバーにより、1ヶ月ほどで外に排出されます。
ですが、紫外線を多く受けたり、メラニン色素の蓄積スピードが速くなってしまいます。
その結果、色素沈着として、ターンオーバーだけでは取り除けないメラニン色素が肌に留まることになります。
これが「なかなか消えないシミ」の正体です。
肝斑
特徴
肝斑は輪郭が不明瞭で、少し曖昧に見えることが特徴です。
両頬やあご、鼻の下あたりにできることが多く、左右対象に現れます。
ホルモンバランスが乱れやすい30代後半~50代女性に発症することが多いです。
原因とメカニズム
肝斑の原因については、現在のところ明確にはわかっていません。
ですが、肝斑は妊娠・出産、更年期、避妊薬(ピル)服用時に多発することから、女性ホルモンの影響が大きいと考えられています。
ホルモンバランスが乱れると、プラスミンという物質が産生され、この物質がメラニン色素を生成します。
また、ホルモンバランスは、ストレスとも密接に関係しているため、ストレスにより症状が悪化する恐れもあります。
そばかす(雀卵斑)
特徴
そばかすは別名「雀卵斑」と呼ばれており、文字通り、雀の卵のような小さなシミが複数現れるのが特徴です。
老人性色素斑と比較すると明るい黄褐色であり、鼻の付け根や目の下にできることが多いです。
生まれつき肌が白い方に現れることが多く、思春期に色が濃くなる傾向があります。
原因とメカニズム
そばかすの原因は遺伝が大きく関係しています。
私たちの体内に存在するメラニンは、黒褐色のユーメラニンと、黄色や赤色のフェオメラニンの2種類に分けられます。
これら2つのメラニンの量は遺伝的要因によって決まっており、フェオメラニンが豊富な人は肌が白く、そばかすができやすい傾向があります。
このことから、そばかすができやすい体質かどうかは遺伝で決まると言われています。
炎症後色素沈着
特徴
炎症後色素沈着は、ニキビや傷、火傷、虫刺されなどの炎症により、一時的に色素細胞が活性化され、色素沈着を起こしたものです。
老人性色素斑とは異なり、シミの境界が不明瞭で、色の均一性もありません。
炎症後色素沈着の発症に年齢は関係なく、誰にでも起こりえます。
原因とメカニズム
肌に外的要因による皮膚の炎症が生じると、メラノサイトが刺激され、メラニン色素を生成します。
通常、肌のターンオーバーにより、メラニン色素は排除されるものの、代謝の不調により適切に排除されずに肌に残ったものが炎症後色素沈着です。
通常は半年以内、長くても1年以内には自然消失するのが一般的ですが、受けたダメージの状況や、アフターケアの仕方によっては長く残存してしまうこともあります。
シミの予防・改善方法
シミを防ぐためには、原因であるメラニン色素を体内から排出することが重要です。
ここでは、シミの改善・予防どちらにも効果的なシミの対策方法をお伝えしていきます。
紫外線対策をする
シミの主な原因は、紫外線によりメラノサイトが刺激され、メラニン色素が生成されることです。
紫外線から肌を守り、メラニン色素の生成を抑制することがシミの予防・改善においてとても重要です。
また、紫外線ダメージを軽減することは、皮膚のコラーゲン繊維やエラスチンを守り、皮膚の弾力を保ったり、皮膚のバリア機能を保つことにも繋がります。
そのため、日常から日焼け止めや紫外線対策グッズを使い、紫外線から肌を守りましょう。
ターンオーバーを促す
ターンオーバーは、古い角質とともにシミを排出する役割があります。
ですが、加齢やストレス、ホルモンバランスによってターンオーバーが乱れてしまうと、なかなかメラニンが排出されず、シミが改善されません。
蓄積してしまったシミを排出するために、ビタミンBを多く含む食事を心がけたり、薬を正しく服用するなどして、ターンオーバーを促していきましょう。
シミの改善予防におすすめの薬
シミ治療では、それぞれの肌の状態に合った内服薬や外用薬を選択し、複数の薬を組み合わせて服用します。
ここではシミ治療時によく処方される薬やその効果について、詳しく解説していきます。
ビタミンC主成分配合錠
ビタミンCはシミの原因となるメラニン色素の産生を抑制することでシミを薄くする効果があります。
そのほかビタミンCは抗酸化作用により肌の酸化ダメージにより生じるシミ・シワ・ニキビの炎症を防ぎます。
それだけでなく、ビタミンCはコラーゲンの生成を促進する効果があり、肌をふっくらとしたハリのある状態に戻す働きがあります。
ハイチオール
主成分であるL-システインがシミの原因となるメラニン色素の生成を抑えます。
さらに強力な還元作用により、酸化された黒いメラニンを淡色のメラニンにすることでシミ・そばかすを防止します。
ユベラ
ユベラは体内の血流を改善し、新陳代謝を高め、細胞のターンオーバーを促進します。
ターンオーバーによって、シミなどの色素が排出されることでシミや肝斑・そばかすを薄くします。
それだけではなくユベラはニキビやニキビ跡の改善にも効果的なお薬です。
トラネキサム酸
肌内部での炎症を抑制することで、シミの原因であるメラニン色素の生成を抑制します。
特に肝斑に対してはトラネキサム酸の内服が第一選択として推奨され、レーザー治療より優先されています。
個人差はありますが、治療効果は1〜2ヶ月後に現れます。
ハイドロキノン
メラニン色素を作るチロシナーゼという酵素を抑制する働きがあり、シミ・そばかすを防止します。
また、メラニン色素の産生細胞であるメラノサイトそのものを減少させる効果もあります。
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まずは、どの内服薬がご自身の肌の状態に合うのかを医師に相談しましょう。
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まとめ
今週は、シミの種類を分類しそれぞれの特徴や原因について、予防改善方法、有効なお薬まで紹介しました。
シミは種類ごとにそれぞれ原因が異なり、自身の症状に合った対策をすることが大切であることがわかりました。
薬を使用方法やケア方法によっては、体質や状態に合わないこともあります。
もし、副作用や体調の異変を感じた場合は、無理をせず、速やかに医師に相談しましょう。
そのほかにも心配事項がある方はぜひ診察の際にご気軽にご相談ください。
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