見出し画像

私がテンカハジメを推す理由

ハジメに

2019年8月20日夜、私はときどき顔を出す喫茶店の喫煙席で煙草も吸わず、ひととおりこの記事を書き上げました。閉店時間で追い出されたというのにタイトルだけがなんとなく決まらず、悶々としていた時。

あまりにも突然の発表でした。記事を書いていた時の私は本当に無邪気に、彼の活動が、天下統一が、ずっと続くことを信じていました。混乱しました。「こんな事になるなんて思いもしなかった。」の一文を反芻しますが、いっこうに飲み込めませんでした。納得したくありませんでした。諦めたくなんかありませんでした。おこがましいけれど自分にできたことがもっとあったんじゃないかと思いました。あまりにも簡単にひとりの存在が消えていくことが許せませんでした。

それはもちろん今も、です。

ハジメくん。私も悔しいです。悔しくて悔しくて仕方がありません。第2回の生放送には絶対リアルタイムで参加したいと思っていたし、あなたがtwitterで撮影スケジュールを毎日のように検討していたMVの、その完成品を見られないなんて悔しくて胸が張り裂けそうです。ハジメくんのYoutubeチャンネルはもう更新されないんだと思ったら、ヤケ酒で緩んだ涙腺から涙が溢れそうになります。というか泣くのを堪えすぎて半分は鼻から出ていくし、残りは喉奥で酒と混ざるので甘ったるいチューハイのまあしょっぱいこと。

この界隈において引退・活動休止が死を意味するものだとしても、やはりあなたがバーチャルな存在であるということは1つの救いのようにも思えます。テンカハジメという存在のデジタルなデータの部分はネットの海で生き続ける可能性が高いからです。私はテンカハジメが、部分的であったとしても、生き続けることを望みます。出来るだけ沢山の人の目に触れることを願います。その実現のためなら、わたしにはもう痛々しく思えてしまう記事も公開しましょう。だってあなたは、「なんでもしてあげたい」と思わせてくれる私の推しだからです。

以下全文、サブロクからテンカハジメに贈るラブレターです。これがお別れでないことを祈ります。

“推し”の因数分解

Vtuberを推すようになって半年が経ちました。その中で気づいたのは、自分の中にある推しへの感情は推しの数だけあると言うことです。憧れのような感情、友達に抱くような感情、はたまた「すき……」としか言えなくなってしまうような言語化の難しいものまで、推しの数だけ推し方に種類があります。とはいえ、わたしにも好みがありますから何かしらの傾向はあるはず。そこで暇に任せて私の“推し”の中身はなんだろうと考えてみました。

そして出た答えが「“伸びる”と“伸ばす”の軸」でした。“伸びる”というのは、その推しが類い稀な才能や魅力を持っているということ。対して“伸ばす”は推しの活動を応援したい・力になりたいと思うことです。

「私の推し、こんなに凄いのにどうして伸びないんだろう? もっと伸びろ! そして私にできることはなんでもしてあげたい!」

皆さんもこういう風に思ったこと、ありませんか? 私の推しに対するそれぞれの気持ちの出発点はここにあります。異なるのは“伸びる”と“伸ばす”の割合です。「いいチームに出会えているから、ここからも絶対に“伸びる”ので安心して応援できるなあ」という人もいれば、「なんで!? なぜ伸びない!? こうなったら私がひとつ記事でも書いて“伸ばす”一助になりたい!!」という人もいるわけです。

今日紹介するのは、そんな「なんで!?」のうちの1人ということになるのかもしれません。

その名もテンカハジメ

このnoteで紹介したいのはバーチャルシンガーソングライターのテンカハジメくんです。そもそも男性V自体“伸び”にくい印象があるので、男性に比べると少ない女性のVファンとして、男性Vを紹介できたらいいなあと思ってチョイスしましたなんてことは全然建前で、私がただテンカハジメくんを好きで書きたくて書きたくて仕方がなかっただけです悪いか!!!!!大好きなんだよ!!!!!!!みんな毎秒チャンネル登録して!!!!!!!!!!

最初に断っておくのですが、2019年8月現在の私の中で最も気持ち悪い推し方をしている自信があります。私もドン引き。私のことは嫌いになってもテンカハジメくんのチャンネルは登録してください。

ハジメくんを初めて知ったのは「Vアニソンリレー」です。美麗な3Dモデル(マジで思わず溜息が漏れるほどに美麗)と歌声に惹かれてチャンネルにあった動画を覗きに行ってみました。まずは歌の動画を、と思って視聴したのがオリジナルMV「ORIGIN」。

映像も曲のクオリティも頭一つ飛び抜けて素晴らしくて感動したのですが、何より驚いたのがオリジナル曲MVが歌動画第1弾だということ。この気合いの入り方すごくないですか??? すごいよね???? ね???????

バーチャルシンガーソングライターとしての在り方を作品の形で最初にガツンとかましてきたことに、いたく心を動かされました。こんなにアツいVtuber、推さないはずがない。

「「「「声がいい」」」」

なんと言ってもハジメくんの一番の魅力は声です。

ローリンガールを自分のものにしてしまう、力強く突き抜けていくような歌声。それでいてどこか甘くて艶があって……言葉にすると陳腐になってしまいますね。まずは、10秒でいい。聴いてください。その10秒できっと惹き込まれるはずです。

「「「「顔がいい」」」」

真面目な話から急にハンドルを切って申し訳ないんですけど、ハジメくんはめちゃくちゃ顔がいいんですよ……スタイルもいい……服のセンスも最高……三位一体、三拍子揃った最 of the 高。ハァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、推せる。

1.金髪碧眼
金髪碧眼嫌いな人いる???? いないよ。なにより瞳がとても綺麗。目元も好き。下睫毛ありがとう。

2.イメージカラーは赤
コートの赤に瞳の緑が映えて、すっごい……最高です……。「ハジメくんといえば赤」というイメージがあるんですけど、モデルのデザインから動画の作りまでグラフィックの部分をきちんとコントロールできているからこその印象だと思うんですよね。才能とセンスの塊じゃん……すき……。

3.ファッションセンス
この洗練された感じ、絶対表参道にいるじゃん。この間FASHIONSNAP.COMに載ってたよね? 見た見た。1億いいねがついてたのもみた。

ジャケットを脱いだら印象がガラッと変わる二面性、ずるい……ずるい!!!!マウンテンパーカーの下がサスペンダーなんて組み合わせはステキすぎて反則だよ!!

「「「「かわいい」」」」

歌動画はもちろん大好きですが、私がみなさんにおススメしたいのは質問箱に返信する動画。

かわいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜。もうかわいい。ホラみて。慣れてないのかちょっとたどたどしいところがいいんですよ。歌っているときはカッコよくて、しゃべっているときは可愛いって、もう、もう……ありがとうございます。

決してトークが抜群に上手というわけではないのでしょうが、歌動画でのカッコいい姿や見た目から受け取る印象とはまた別の顔が見られるのがいいですよね。ここまで来たらお分かりかと思いますが、私はギャップ萌えにとても弱いです。

ここまでの話が“伸びる”要素なのだとしたら、これは“伸ばす”の要素かもしれません。ハジメくんがしゃべっているところを見ると、バイトで塾講師をやっていた頃の生徒たちを思い出します。無条件に応援したくなってしまう、そんな気持ち。

天下一のバーチャルアーティスト

「テンカハジメ」の名前の通り、ハジメくんの目標は「天下一」のバーチャルアーティストになることです。最初は「大きくでたなあ」と思ったものですが、ハジメくんの動画を見ていると「きっとできるよ!」と言えちゃうような、そんなパワーを感じます。なにより「そうなってほしい」と切に願ってしまうのです。

https://youtu.be/XJ7lEoIwHVI

この生放送で新曲の「Golden Days」を先行公開するとき、彼はこう言いました。

この曲は、これから何かを始めたい人とか、環境とか自分から変わるための一歩を踏み出すための勇気がなかなか出ない人、そういう人たちのための、応援歌として作りました。この生放送の最初の方で、半年間いろいろあったって言ったんだけど、そのいろいろあった時期の中で、いろいろ……えっとなんていうの? なかなか作業が進まなかったり、「うーん」って思うことがいっぱいあったの。俺は。そのもどかしいなって思っている時間の中で、今この瞬間、そうやって悩んで苦しんでいる人って俺以外にも絶対たくさんいるんだって思ったんだよね。そんな人たちが、「逆境なんかに負けるか」って思ってもらえるような、そんな歌が歌いたいなって思って、今回この曲を作りました。

私はどちらかというと結構性格がひねくれている方なので、この言葉を聞いた時にあまりにまっすぐすぎて眩しくて、アーカイブを見ていられなくなっちゃったくらいなんですけど、でもこのまっすぐさがとても愛おしいなと思ったんです。気持ちがまっすぐなのもそうなんですけど、この文章構成のまっすぐさがヤバい。シンプル故に強いんですよ。

「天下一のバーチャルアーティストになる」って言う夢、なんだか言葉だけだとガツガツして聞こえるじゃないですか。でも、ハジメくんの言葉からはそんな感じは全く無くて、柔和で穏やかで、それでも快活でひたむきな気持ちが伝わってきます。それはハジメくんの人柄と姿勢から滲み出てくるものなんだろうなと私は勝手に考えています。

上の発言からもわかる通りハジメくんは私たちのことをよく見てくれていて、こちらもそのハジメくんの気持ちに応えたいという気持ちになって。そんなハジメくんはとても綺麗で眩しいです。こんなに素敵な人が天下一になった世界は、きっと今よりずっともっとマシで、マシどころかとんでもなく素敵なところになっているんだろうなと思います。

ここまで御託を並べてきましたが、私がいくら言葉を尽くしても彼の歌の方がよほど雄弁です。ぜひ聴いてほしい。ハジメくんは絶対“伸び”ます。この記事が彼の目標への突破口の1つになることを祈って、結びとさせていただきます。

サブロク







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?