「市ヶ尾の坂 -伝説の虹の三兄弟」

下北沢、本多劇場にて、「市ヶ尾の坂」

客席は見た感じほぼ満席ですぐうしろの席の方が終始笑っていらした(笑)

仕草の端々から色気が溢れてとまらない人妻、おまえっ、レコードわざと置いて帰っただろ!って声を大にしていいたくなった。人に気があるようでないような、火のない所に煙は立たないです。彼女はまるで台風10号(笑)
「長男と三男が喧嘩して次男が止めに入るってよくあるだろ?」の問に対し、「そんなことない」と言いながら喧嘩の仲裁をしてしまう良くも悪くも次男、勝手に次男の鎖でぐるぐる巻きになってる、かっこよかったなぁ。
大人になりたいけど、なりたくないような。みんなの可愛い可愛い末っ子、憧れと現状の間の矛盾に挟まれて、でもいつでも兄ちゃんたちのことが大好きで。誰かに構って欲しくて、愛して欲しくて、ホントに可愛い末っ子三男。
そして三兄弟の長男。コップの置き方どうにかなんないの、兄ちゃん。くそ真面目で不器用なのかな、兄ちゃん。次男ほど器用じゃないし、三男のように子どもにはなれない。しっかりしてるわけじゃないのに、やっぱり三兄弟の軸はこの人。

大人なのに、三兄弟の時間は子どもの頃からずっと一緒で、3人になると大人じゃなくなる。3つの腕時計が一緒に時を刻んでいるから、ほかの誰かが見るための4つ目の時計は部屋にいらなくて。でもあの人妻には、三連水車と同じように、この三兄弟は別々の速さで回っているように見えるのかな、と考えたら面白くなってきました。

大森南朋さんの冴えない長男、前髪の長さが絶妙でした。麻生久美子さんの色気が溢れて止まらない人妻は素敵ないい香りがしてきました(最前列)。三浦貴大さんのシュッとしているようでもうひと息な次男カウンターに立っている姿のカッコいいこと。優作さんのモラトリアム三男、朝ドラでの学帽を思い出した郵便局員の帽子(笑)。ワンシーンなのに強烈なインパクトの岩松了さん。池津祥子さんの芝居が生で見れて感激しました、シャツの色や柄もあってか、舞台が一気に騒がしくなる感じ、大人計画の舞台がみたいよぉ。

余韻に浸りながら小雨の下北沢をちょっとふらっと。観劇三昧は水曜定休、マジか。また今度リベンジだい。

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