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韓国ドラマ「黄金の私の人生」

2017年放送されたという超大作ドラマ。全52話。
52話とは知らず、何の気なしに見始めて、途中でドラマの長さを知ってやめようかと迷ったけど結局最後まで見てしまった。恐るべし韓国ドラマ。
さすが人気のドラマで、途中で抜けられないように出来ています。以下、冒頭ネタバレ。失礼。


主人公、一流企業「ヘソン」の契約社員ソ・ジアンが正社員になるため奮闘するところから始まるこのドラマは、企業で成功して金持ちになる展開かと思いきや、25年前の双子の入れ替わり事件が明るみになったところから財閥と一般人との価値観の違い、親子愛、家族愛、恋愛、次から次へと問題が散りばめられたヒューマンドラマ。

ジアンはとても優秀で努力家なのに、貧乏だという理由で下積みばかりの日々。
大学同級生の財閥のお嬢様に正社員の座を横取りされ、部長には無理難題をふっかけられ、財閥のエリートとの車の接触事故で示談金を払えず、その代わりに頼まれたバイトで酷い目にあい、心底絶望する。
そんな時、25年前、自分が拾われた子(二卵性双生児の一人が亡くなり、捨て子を我が子として育てていた)であり、本当の親が大財閥だと母に告げられる。その母は、うちは貧乏で留学させられなかったから、財閥の親に留学させてもらえという。父には反対されたが、努力が実らない今の境遇を打開するため、財閥の娘として生きると決意をするジアン。
行ってみると、息も出来ないほどの母の圧力で緊張を強いられる。接触事故で揉めた嫌なエリート坊ちゃんが実の兄というオマケも付いていた。

財閥ヘソン家は、婿養子の父より母が権力を握っている。プライドの高い母から「失われた25年」を取り戻すべく厳しく「財閥の娘として振る舞う教育」を受ける事になる。祖父は輪をかけて高圧的なワンマン会長であるが、ジアンはこの会長に気に入られる。
ところが、ひょんなことから拾われた子は自分ではなく、双子の妹の方だと気付いてしまう。
実の母が、実の我が子の自分を差し出したのは何故か?本当の財閥の娘である妹のジスは、それをどう感じるのか?

やがてその事実がヘソン家に知られることとなり、騙された怒りはジアンにも及び、親、兄弟を巻き込んで、実家の家族に実害を生じていく。
二卵性双生児として育ってきた妹のジスは、食べるのが大好きな能天気な子だが、この事実に傷つき、誰よりも仲の良かったジアンを仇敵のように扱うようになる。
この辺りが初めの事件になるのだろう。

ジアンの父親ソ・テスが彼女の人生の良き導き手となっていくが、生活力のない母、家族思いで結婚が出来ない兄ジテ、能天気な妹ジス、そして末っ子パワー満載で中々楽しいジホがジアンの家族で、彼らの存在は色々な場面で関わってくる。
妹ジスはパンの店にバイトとして入り込んでいるが、このパン店の親方と、ジスの恋する男、その姉、
これとヘソン家の家族。
このドラマでは強烈な家族愛が貫かれているが、それとともにジアンの気持ちを掻き乱すヘソン家の長男チェ・ドギョンの関係はラストまで見逃せない。

私的には、ジアンの弟ジホとヘソン家の娘、ドギョンの妹で音大生のお嬢様とのやりとりが楽しくて好き。

ドラマを見て自分の人生について考えた。私はどう生きてきただろう。親からやりたいことをやらせてもらえて、思うままに生きて来れて幸せだと思えた。父は、好きに生きろと言う人だったから。しかし兄は押し付けられていたかな、長男という束縛を思う。

自分の生き方は自分で決める❗️人は自由に生きる権利がある!

それが根底に流れているから、今の日本では設定が無理だろうけど、(いや、もしかしてあの財閥的な人々はいるかも)、ドラマをみつつ、感情が動かされた。ラスト、こう来たか!なるほど。
良いドラマでした。



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