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階段

階段が怖い。特に降りる階段。
近眼のせいもあるが、例えば地下鉄の駅の階段で、事故防止の黄色蛍光色テープなどが貼り付けてあると、目に飛び込んできてうるさく、危なくてしょうがない。

小さい頃、デパートのエスカレーターの最上部で着物の裾を吸い込まれて落ちた婦人を見た。彼女は一番下まで落ちて血に染まり、あたりは騒然。救急車が来て運ばれて行った。階段を見るたびその光景が蘇る。

「階段落ち」は、映画「蒲田行進曲」の中で大きく取り扱われていたが、落ちるシーンは心臓が止まりそうに怖かった。

宝塚スターが階段から手を広げて歌いながら出るシーンもヒヤヒヤする。私には絶対無理だ。

でも、私の悪夢は階段落ちではなく、上る夢だ。しかも崖を登る。
ボルダリングの超難関コース的な手前に反り返った崖を、ひたすら登り続けていくのだ。自分がそこから落ちた事はなく、ただひたすら崖が頭上に聳え立ち、どこまで行くんだと思いながら登り続けるのだ。
これ何か意味あるんですかね。夢判断があったら教えてください。

さて、育った家は2階建ての一軒家で、兄と私の部屋は2階だった。階段はわりと急であり、何段が降りると小さな踊り場があり、そこで方向を変えて下まで降りる作りになっていた。
いっぺんに下まで降りる構造ではなく怖くなかったし落ちた事はない。
一気に真下までの急階段でなければオッケーなのかな。多分。

階段に敏感であり、最近は上る方もチェック。単に体力がなくなってきたせいもあるが、地下鉄に乗るとホームから地上に出るまでの階段の数を数える。

大体、一気に階段が続くのは10段から15段で、途中で少し幅広のスペース(踊り場)を設けている。
なかなか良く考えられている。

自宅から最寄りの地下鉄の駅が2駅ある。

そのうち一つがダメ!
何がダメと言うと、下から14段、15段、8段、12段と踊り場を挟んで登って、ラストか19段あるのである。このラスト19段が、荷物が多かったり空腹時に非常にきつい。

最寄りの神社で20段一気で、そのあと10段と上る階段はオッケーなのだが、地下鉄のラスト19段ではいつも嫌になる。
上り詰めたラストに長いのが来るのが辛いのだ。地下鉄、よく考えてほしいものである。


スペイン、バルセロナの旅で、ガウディのサグラダファミリアのカタツムリみたいなぐるぐる階段は、覚悟して登った。割に平気だった。面白かったし。

万里の長城。多分心が折れそうな気がするが、サグラダダファミリアみたいなワクワクの気持ちで行けばオッケーかも。気合いだ!

絶対無理なのは階段でうさぎ跳び。今はやらないよね。考えられない。もう出来ない。

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