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2025年はゲームの時代

・大人は懐かしさには勝てない
「大人は懐かしさには勝てない」という言葉があります。
なぜか?
物の価値とはその希少性によって決まります。
時間は戻らないため、子供時代の想い出の価値は、無限大です。
どうしようもないほど戻りたいけど、戻れないから勝てません。

・青春時代を制した者が時代を制す
理由は後述しますが、ゲームは今のところ「ゲーム体験を懐かしがる人が出続ける構造」を持ち、さらに似た構造を持つサービスの中で最も人口が多いのです。

・ゲームを制した者が世界を制す時代
クラウドゲーミングサービスで、世界総ゲーム実況者時代が来るうえに、米国と中国がゲーム推しなんで、ゲームが持つ構造が変わることは無いでしょう。
そして、「大人は懐かしさに勝てない」「青春時代を制した者が時代を制す」ため、ゲームの時代が訪れます。

・ゲーマーという人種
ゲーマーは他のエンタメにそれほど興味がありません。
なぜか?
オフラインゲームに嵌ると、平気で1タイトルに100時間ぐらいを費やします。
オンラインゲームに嵌ると、平気で年に1000時間以上を費やします。
他の事やってる暇ないです。
シリーズ累計でもいいですが、オンライン性のあるゲームに3000時間以上をかけて初めて現代のゲーマーです。

・オンラインゲーム
オンラインゲームであるFF11が世に出たのは、2002年5月16日。
18年の歴史があるコンテンツです。
継続してプレイしている人ももちろんいます。
その人は、ゲーム内で出会った仲間とずっと一緒に冒険しています。
親兄弟より長い時間を共有しているんです。
当時16歳だった人間が、現在34歳で10歳の子供がいたりするんです。
1万時間以上をひとつのコンテンツに捧げてきた人間にとっては、他のコンテンツはおまけなんです。


・オフラインゲーム
例えばモンスターハンターが世に出たのは2004年3月11日です。
FF11と構図は一緒です。
コミュニティが濃くないのでオンラインゲームとは少し違いますが、それでも何物にも代えがたい思い出があるんです。

・ソシャゲ
アイドルマスター シンデレラガールズが世に出たのは2011年11月28日。
パズドラが世に出たのは2012年2月20日。
ソシャゲでも、ゲーマーが多数の世代が多くなってきています。

・ゲーマーの年齢制限
実は、ゲームにも年齢制限があります。
たとえば18歳と40歳では、ゲームに費やせる時間が違います。
前述の3000時間以上をかけられないので嵌れないんです。
むしろ定年した後の方が嵌れる気がします。
ゲームというのはリアルタイム性があるので、同じ時期に同じ時間を費やさないと同じ体験を共有できないんです。

・オタク業界
漫画、マリオ(ファミコン)、アニメ、コミケ、ラノベ、異世界転生もの。
かつて迫害されたものは、20年ぐらいで逆転して世界のコンテンツを支配します。
小説家になろうで異世界転生が流行り、ベストセラー(トータル100万部)を百本以上も送り出し、何十本もアニメ化されました。
小説家になろうの市場価値、「なろうコン」で大賞を取ることの価値はどれだけのものですか。
100%アニメ化、100%ベストセラーのコンテストです。
これらの5年後の価値を想像できますか?

・異世界転生ものの流行
色々と言われていますが、あれは「あの面白かった時代をもう一度」なんです。
そしてここ5年ほどは、ゲームの世界を元にしたのものが、かなり受けがいいです。
つまり、オタクの中では、ゲームに青春を費やした体験が「あの面白かった時代をもう一度」になっているんです。

・お笑い
現在のお笑いで勢いのある、粗品、野田クリスタル。
二人ともヘビーゲーマーです。
お笑い歴が浅いはずの粗品がなぜブレイクしたのか。
15年以上お笑いをやっている野田クリスタルがなぜ2020年に刺さったのか。
狩野英孝がYouTubeでバズったのはなぜですか。
既に、40歳以下は、5割以上がゲーマー経験者なんです。
なぜあの二人が今の時代に刺さるのかを理解した方が良いです。

・なぜゲームが勝つのか
ゲームは国境がかなり薄いうえに、子供の初体験を奪えるので、世界中で人口が増え続けています。
スマホという生活必需品があればできる上に、基本無料が多いので、敷居が低いくせに、恐ろしく中毒性が高いので、暇な人は永遠にやり続けます。
しかもSNSで繋がるので完全に抜けきるのはなかなか難しいです。
繋がっていてデメリットの薄い人との繋がりを断ち切ることはとても難しいですから。
さらに技術の進化で、VR、メガネ型ディスプレイ、5Gなど、アップデートもできるので、シリーズ化が容易というのも、負けない要素の一つです。
現状だと、世界的に強烈なゲーム規制が入らない限り負けがないです。

・これからの時代
音声メディアがこれから来るとか言ってる人がいますが、それは青春時代(~25歳)に仲間と死ぬほどゲームをやってこなかった人の発想です。
これからはゲームの時代です。
正確に言うと、「ゲームを元にしたコンテンツ」の時代になります。
そこには音声メディアも入っているでしょうけど、あくまでゲーマーの気持ちを理解している人が生み出すコンテンツが乗っかっているでしょう。
青春時代にゲームに死ぬほどハマっていなかった人間は、それを利用して上に行く人間に乗っかる以外ないです。

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