※本記事は特定のデッキタイプを使うユーザーを批判・非難する意図はありません。後述しますが、むしろプレイヤーの方々にはリスペクトを持っているつもりです。

はじめに

この夏から、店舗大会――デュエマフェスやガチデュエバトルに積極的に参加するようになった。

地域差・店舗差こそあるものの、ウィン編になって小学生プレイヤーがちょっとずつ帰ってきているような印象があり、見ていて嬉しい限りだ。

んでまぁ、そんな中で「ループデッキ、このままでええんかなあ」と思う出来事があったのでメモしておく。

なお、冒頭でも述べたように、ループを使うプレイヤーを批判・非難する意図の記事ではないことは改めて書き添えておきたい。

できごと

サガ殿堂後、とあるお店のデュエマフェスに出場してきた。

この日は参加者の4割が地元の小学生であり、中には初めての大会に連れてきてもらったという子も。
デュエマに新しい風が入ってきているのは、喜ばしい限りだ。

2回戦終了時点で、筆者の戦績は1-1。
R2では、鮮やかにネバーループを決められて敗北してしまった。

【ネバーループ】との対面は初めてだったので非常に勉強になったし、込み入ったループを淀みなく証明する手際の良さにも大いに感心した。
幾度となく一人回しで練習して修得したのだろう――と、頭の下がる思いだ。（対戦ありがとうございました）

で、迎えたR3。
運悪くと言おうか、先のループの方と、初参加ボーイがマッチングしてしまう。

ループの方は非常に丁寧に噛み砕いてループ証明をなさっていたし、少年も頑張って理解しようとする――のだけれど、まぁその、何というかいたたまれない絵面ではある。

ループ使いの方は好きだからこそ組んで、好きだからこそ使いたいデッキなのだろう（少なくとも対戦していて、このデッキが好きなんだろうなというのはひしひしと感じた）。その気持ちは一ゲーマーとして、とてもよく分かる。

一方で、初参加の大会で謎の無限ターンを食らってしまった少年の気持ちもまた、察するに余りある。
要するに、ゲーム体験としてコレ楽しいか？というお話だ。（僕がそうだったように「はえ～すげえ～！」となっているなら良いのだけれど）

何より、ループ使いの方が「なんかごめんな……」みたいな体で愛用のデッキを使っていたのだとしたら、それもまた悲しい。
（無感情にビギナーを轢いていてもそれはそれで悲しい）

これ、どうすれば良かったのだろうか。

オオトリテエ

筆者としての意見は、「こうなるんだから最初から《ネバー》の殿堂なり《神の試練》の一発プレ殿なりしておけ」だ。

特に《ナウ・オア・ネバー》に関しては、殿堂候補に幾度となく名前が上がりつつも規制をすり抜けている。開発部セレクションデッキに1枚採用だったの、殿堂を見越した対応じゃなかったの……？

どうも近年の殿堂からは「なるべく規制しない」「競技環境のメタゲームが回っているなら縛る必要はない」という方向性を感じる。

だがしかし、競技環境で支配的ではなくても、こうして草の根で「これで良かったんかなあ…」みたいな事例は発生している。

ここで「デュエマフェスにそんなデッキ持ってくる方が悪い」なんてことは口が裂けても言えない。
ループを使う側だって、限られた予算と時間で頑張って組み上げ、頑張って練習したデッキなのだろう。あるいは仮組みができたので大きなイベントの前に試運転したい、というケースも考えられる。

何にせよ、ルール内のデッキである以上、使うのは自由だし、筆者のように、使ってもらうことで学ぶ機会を得ることもできる。
（ちょっと余談だけれど、そんな感じなのでガチとカジュアルの住み分けという発想はナンセンスだと考える）

「ルール内ならばどんなデッキを使っても自由」。
とはいえ、先に挙げたようなちょっとモヤモヤする出来事も起こりうる。

だからこそ、ルールの部分である程度デッキを縛っておくことは重要なのではないか。

せっかく買ってもらったカードに対して、プレミアム殿堂をホイホイ出したくないという公式の意図は分かる。
けれど、殿堂であれば「2デッキ目に回してあげてね」「デュエパーティーやってみてね」とも言い張れるではないか。

強固なロックやループのパーツに対しては、公式がもっと強めに対応する。
それが巡り巡って、多くのプレイヤーが気持ちよくデュエマに臨む環境づくりになるのではないだろうか。
（使う側も、規制されたら残念だろうけど「まぁそりゃ公式はループ縛るよな」と諦めはつくのでは？）

対応が難しいにせよ、公式は少なくとも、殿堂や環境に対するスタンスを表明してほしい。
ひとまずのところは、これが筆者の願いだ。

おしまい。
あとで加筆修正するかも。（→言葉足らずだったとこちょっと足しました）

【補足】
繰り返しちゃうけど、ループ使いのお兄さんは紳士的で良い方だったことは重ねて付記。
マジで初対面、ためになりました！！大感謝！！