コモン箱ノススメ/0815

こんにちは、あるいはこんばんは。ばにらさんです。

今回はタイトル通り、
コモン箱で遊ぼう
がお題です。
カードショップで200円くらいで販売、晴れる屋さんあたりだともはや無料配布さえしているコモン箱。
優良コモンは抜いちゃってるお店もありますが、それでも「コモン箱限定構築」で遊べるだけのプールは存在します。

コモン箱で遊ぶ魅力とは?

コモン箱の一番の魅力は安いこと

…とだけ書くとなんだかケチくさいですが。
時間や予算の都合でマジックから離れてしまう方は多くいます。そんなとき、初期投資200円で遊べるよ!と分かっていれば、気軽に続ける足掛かりになるはず。

また、
・パワーカードがないからこそのアドバンテージの取り合いやコンバットの練習になる
・リミテッドに向けた優良コモン把握になる
・資産差のある友人と対等なプールで遊ぶきっかけになる
・初心者がスタンダードの雛型として使える

と、金額面以外の面白さやメリットも揃っていると思いませんか?

というわけで、近年のエキスパンションのコモン箱で、どんなデッキが組めるのか見てみましょう。

基本セット2020

・横並べ戦略はコモンでもそれなりに可能。
 展開の軸になる《急報/Raise the Alarm》、展開で強化される《庇護のグリフィン/Griffin Protector》、全体強化の《鼓舞する突撃/Inspired Charge》あたりが白のコモンだけで揃うので、割とデッキらしい形になる。

・エレメンタルは《チャンドラの火炎猫/Chandra's Embercat》《枝葉族のドルイド/Leafkin Druid》というマナクリーチャー2種から《茂み壊し/Thicket Crasher》《溶岩族の喧嘩屋/Lavakin Brawler》とアタッカーに繋げるうえ、青をタッチしても優秀なカード揃い。

・飛行については優秀なドローである《翼ある言葉/Winged Words》が使えるのが大きい。他のセットのコモンと組み合わせた遊び方にも。

ラヴニカのギルド・ラヴニカの献身

・ギルドごとの戦略がはっきりしており、多色土地である門も使えるため、かなり戦略を寄せたデッキが組める。

・ボロスは《癒し手の鷹/Healer's Hawk》や《空騎士の軍団兵/Skyknight Legionnaire》を教導で育てたり《狂った怒り/Maniacal Rage》で強化したりするだけで気持ち良く勝てる強アーキタイプ。《蝋燭の夜警/Candlelight Vigil》なんかもコモンの範囲内だと選択肢。

・ディミーアは《闇刃の工作員/Darkblade Agent》を軸に、諜報でドローの質を上げていく動きが強い。割とテクニカルなのでマジックをやってる感(?)が楽しめるのも魅力。

・イゼットはアドバンテージを獲れるカードがコモンに乏しく、「再活」コストが厳しい場面も多いのでちょっと使いづらい。セレズニアも似た傾向。ゴルガリはもう息してない。

・「献身」ではリミテッド同様、オルゾフの《不正相続/Ill-Gotten Inheritance》プランが強力。《欲深いスラル/Grasping Thrull》や《最後の支払い/Final Payment》といった頼れるカードが存在するのも強い。

・殴るデッキだとグルールよりむしろシミック。2~4マナ域のクリーチャーが優秀なうえ、それらが後半でマナの注ぎ口になってくれる。あと《小走りワニ/Scuttlegator》が地上をぴったり止めるのも嬉しい。アゾリウスから青いスペルを少し借りてくるのもアリ。

・ラクドスは《批判家刺殺/Skewer the Critics》を筆頭に《刃の曲芸人/Blade Juggler》や《死の歓楽/Dead Revels》などちょこちょこ優秀な「絢爛」持ちがいるものの、ちょっと線が細く使いづらさが目立つ。ラクドスらしいっちゃらしい。

基本セット2019&ドミナリア

・別に同一ブロックではないんだけど、「オーラをつけて殴る」という分かりやすい戦略が主力という点が共通している。のでまとめて紹介。

・これら2エキスパンションは《樫変化/Oakenform》《騎士の誓約/Knight's Pledge》《叙爵/Dub》《秘儀での飛行/Arcane Flight》などなど、比較的シンプルなオーラや装備品が多い。これを《メサ・ユニコーン/Mesa Unicorn》や《冷水カミツキガメ/Cold-Water Snapper》などに貼って殴るデッキが作りやすい。

・「強化して殴る」という戦略は、あまりカードゲーム経験のないプレイヤーにも分かりやすいため、初心者のお友達がいるのならばこのプールで一緒に遊んでみるのもオススメ。

その他

・灯争大戦はプレインズウォーカーありきのセットとなっているため、コモンだけで遊ぶのはちょっと難しいところ。ただ、《護法鱗のクロコダイル/Wardscale Crocodile》に+1/+1カウンターを乗せて「増殖」するデッキや「動員」デッキなど、いくつかの戦略は作れそう。また、コモンの除去が優秀なため、他のセットのコモン箱と組み合わせて遊ぶのも幅が広がって良い。

・イクサランブロックはもちろん、「恐竜」「海賊」「マーフォーク」「吸血鬼」の部族で遊べる。コモンのカードパワーがかなり抑えられたセットながら、《キンジャーリの呼び手/Kinjalli's Caller》で軽量化して《猛竜の群れ/Thrash of Raptors》を並べたり、《自暴自棄の漂流者/Desperate Castaways》に《海賊のカットラス/Pirate's Cutlass》を持たせたりと、部族を活かした戦略は可能。

・アモンケットブロックは打点に優れる「督励」を活かしたアグロデッキと、《狡猾な生き残り/Cunning Survivor》や《遺棄地の恐怖/Horror of the Broken Lands》を使った「サイクリング」デッキが組める。ちょうど色も被らないので、1つずつ組んでデュエルデッキ風に遊んでみても良さそう。

・カラデシュブロックは、最強ギミック「機体」と「エネルギー」がコモンにも多数存在。カラデシュ!すごい!本当にすごいんだ! 当時のリミテッドで暴れ回った《改革派の貨物車/Renegade Freighter》、スタンダードで禁止にまで至った《霊気との調和/Attune with Aether》を使い倒そう!

というわけで

コモン箱だけでもいろんなデッキが組めるよ!という面白さ、奥深さが伝われば幸いです!
僕自身、転職直後などの金銭的にヤバヤバだった時、こんな遊び方でマジックを楽しめました。
時間や予算でマジックを続けられなくなりそうな方、マジックを始める踏ん切りがつかない方、一緒にコモン箱で遊ぼうぜ!!

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