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深夜にお菓子を焼いたことのある人とお茶を飲みたい

タイトルに深い意味はないのだけれど、そういうひとも少なからずいるのではないかと、思いはする。
しんとした空気の夜、少し気を使いながら器具をガチャガチャいわせ、香ばしくあたたかな香りを充満させる高揚感と罪悪感。
なにをしているんだろう、と思っても、そうした行為でしか埋められないものが、確かに存在しているのだからしょうがない。 

昨夜23時も過ぎた頃。なんだか気持ちが落ち着かなくて、おもむろにスコーンを焼いた。
スコーンにはちょっとお洒落なイメージがあるかも知れない。クリームやジャムを添えて、アフタヌーンティーの優雅な時間に、と。
だが作り方や材料はいたってシンプルで、イギリスの女の子が最初に教わる焼き菓子というくらいだ。アレンジもしやすいし、こだわればどこまでもこだわれるだろうが、ざっくりとした配合でも基本さえなっていればわりと美味しく食べられる。

今回、配合のやりやすさ重視でやってみたものが存外うまくまとまったので、レシピを覚え書き程度で残しておく。紅茶風味。
私は、スコーンに卵はなるべく使わない。
学生時代、卵アレルギーの友人にリクエストされたのがよく作るようになったきっかけであるから。

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【3cmの菊型で12〜13個くらい】
薄力粉 200g
ベーキングパウダー 3g
バター 50g
砂糖 30g
塩 ひとつまみ
牛乳 50g ※
ティーバッグ ふたつ

マグカップに牛乳とティーバッグひとつを入れ、レンジで1分ほど加熱、蒸らしておく。
ボウルに小麦粉、ベーキングパウダー、砂糖、塩を入れ、混ぜあわせる。ティーバッグを切り開き、茶葉を加えて混ぜる。
全体に均等になったら、バターを加えて粉とすり混ぜるようにしていく。
バターのつぶつぶがなくなったところで、あら熱が取れた牛乳を加える。ティーバッグも絞ってしまってよい。
練りすぎないよう、生地を重ねて押しつける、という感じでまとめていく。粉っぽさがなくなったら2〜3cmの厚さの四角形に整えて、型で抜く。
200℃に余熱したオーブンレンジで、15〜20分、加減を見ながら焼く。

※:生地の状態は部屋の温度や湿度で変わるので、まとまりにくいようなら少しずつ足す。

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我が家のオーブンレンジは10年選手で、だいぶ威力も弱まっているのではないかと思う。
レシピ本を見て規定通り焼いても、明らかに色が白い…なんてことがままある。
時間を追加して、きれいに焼けてよー、と扉の中を睨んでいる時間は、悪くないけれど。

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なかなかに良い狼の口が開いてくれた。
まだ残っているから明日の朝食にもしよう。


ここまでお読みくださり、ありがとうございました