光トポグラフィーを体験してみた!

こんにちは、minamiです。以前メンヘラJPに投稿したとき、少々物議を醸してしまった記事ではありますが、編集して再掲いたします。

元記事はこちら


みなさんには病識、ありますか?
わたしは主治医も自分も友人たちも認める病識のない患者です。


病識を簡単な言葉で説明するなら、

怪我したとき「自分は今、怪我をした。だから出血しているし、傷口が痛い」と自覚できる能力のことです。

普通のひとには、病識は備わっているようです。わたしにはありません。(感覚鈍麻の一種?)病識がないと、症状悪化に気がつかず、ある日突然、手遅れになります。


病識があるなしはともかくとして、メンタル病は目に見える症状がなく(発熱や知覚過敏、倦怠感はあります)普通の病気に比べると自分は本当に精神病患者なのか?と疑いたくなってしまいます。

鬱って甘えなんじゃない?というご意見もあります。自分でもそう思ってしまうことはあります。特にわたしは身体症状が強いタイプなので、本当に鬱?エビデンスが欲しいな、というお気持ちがありました。

メンタル状態を、脳の血流を測定して可視化しよう!
これが光トポグラフィー検査をわたしが受けた動機です。

※光トポグラフィー自体は、患者を診断する検査ではなくあくまで補助的なものです。わたしは「発達障害&鬱病の診断がすでに主治医からおりており、精神障害者保健福祉手帳2級をすでに取得」していましたが、セカンドオピニオンのつもりで行ってきました。幸いクリニックで検査半額セールをやっていたこともあり、これはいい機会かなと。


■光トポグラフィーの検査方法

脳の血流を測定するために、頭にセンサーがたくさんついた重たい帽子を被ります。お化粧はオフして、汗は拭いておいたほうがいいかも?
(痛い、うるさいなど、そういう要素のある検査ではありません)
その状態でリラックスして「ストレスへの反応」を測定します。
所要時間は短いもので5分くらい


■疾患の見分け方

ストレスがかかった時、血流変化する/しない
ストレスがかかった後、血流変化する/しない
また、脳の血流が一定か?揺らぎがあるか?
そういった微妙な変化を観察し、診断の補助としていきます。


■血流の変化

健常者はストレスがかかったとき、脳がすぐに反応して血流を増やします。(頭の血の巡りがよくなる)、そうすることでストレスに対応します。
また、リラックス時は目に見えて血流量が減ります。つまり、健常者の脳は血流にメリハリがあるグラフとなるようです。

鬱病患者は脳にストレスをかけても反応がありません。脳の血流に変化が起こりません。血の巡りが足りない状態でストレスに対応すると、疲労します。リラックス時もストレス時も血流に変化がない=交感神経と副交感神経が正常に機能していない、と判断できる可能性があります。


■「揺らぎ」

光トポグラフィー検査では血流の変化があまりない状態であっても、そこに波があるかないか、という部分も観察します。これを「揺らぎ」と説明いただきました。これも診断には重要な要素。
例えば、ストレスがかかった後、リラックスして(本来なら血流量が目に見えて減る)タイミングで上下にぶれるような変化がある場合、発達障害を示唆していることが多いようです(ADHDやASDなど)

初診受付で事前に「発達障害&鬱病症状で困っています」と問診票に記入し、光トポグラフィー検査を受けて、お医者様を待つこと10分。

「はい、主治医の先生の診断はあってます。ほぼ間違いなく発達障害に加えて鬱病のパターンですね」

と脳の血流量変化のグラフをプリントされたものをいただいた上で、お医者さんに太鼓判をいただきましたw

ついでに処方薬ついても相談し(お薬手帳を持参)躁状態っぽくて辛い、という話をしたところ
「エビリファイは双極性の患者さんに出すことが多い薬ですので、みなみさんには合わないのかもしれません。サインバルタを処方されているようでしたら、そちらのほうがよろしいかと思いますよ」
と言われました……。自分が飲んでいる薬についてあまり知識がなく、反省でございます。でも、血中濃度とか、いろいろ、めんどくさい。。。


■ご予算&お時間

初診の紙記入から検査、診断、支払いまでコミコミ1時間半くらい&6千円でした。半額キャンペーン&平日で空いておりラッキーでした。


■まとめ。結果を受けて

わたしは作業時(ストレスがかかるとき)の血の巡りが極めて悪く、健常者に比べて少ない馬力で問題解決をはかろうとしてしまうようです。ひとよりも疲労しやすいということです。そりゃ身体症状も出ますね!

光トポグラフィーを受け、改めてメンタルの病気です、主治医の診断は間違っていません、と言われたことで、わたしは非常に安心しました。
自分は詐病では?甘えでは?という疑いが消えたわけではないものの(なんせ病識がないので)ここまでハッキリ出ると認めるしかないかな、と。

メンヘラのつらみは、目に見えない病気ということ、治ったかわかりにくいこと、そもそも治るのかわからないこと、の3点だと考えています。
発達障害に至っては障害なので一生物っぽいですし。


でも、こうやって可視化する方法もあります。
自分で自分が不安だ、安心したい、という方にはオススメしたい検査です。

以上、拙いながらも体験記でした!

読んでくれてありがとうございます!