ツールドフランス2022振り返り(第10〜15ステージ)
こんにちは那須のSUDA COFFEEです。
海の日三連休明け、今日の那須は朝から雨が降ってきました。
さて、ツールドフランスは今日から終盤ピレネー山脈での3連戦、いよいよ今週末7月24日のパリへのゴールを目指します。
ということで、激動のツールドフランス2022中盤、先週の第10ステージから第15ステージまでを、ざっと振り返ってみます。
7月12日(火)第10ステージ モルジーヌ レ・ポルト・デュ・ソレイユ〜ムジェーブ 中級山岳148.1lm
休息日明け、滑走路での山頂スプリントを制したのは、地元開催を盛り上げたコルト(EF)シュルツは僅差で惜しくもツール初勝利を逃しました。
逃げに乗ったケムナがマイヨジョーヌを獲得する可能性もありましたが、ポカチャルのアタックで集団スピードが上がり、総合2位となりました。
1 マグナス・コルト(EFエデュケーション・イージーポスト、デンマーク)
2 ニック・シュルツ(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ、オーストラリア)
3 ルイスレオン・サンチェス(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)
7月13日(水)第11ステージ アルベールビル〜ル・グラン峠 セール・シュヴァリエ 上級山岳151.7km
1992年に冬季五輪が行われたアルベールビルをスタートした途端、なんとファンアールとマシュファンデルプールの2大スターが逃げる展開に、山岳に入りレースが動き始めて、ユンボ勢の攻撃にポガチャルが苦しめられ、最後の峠で失速、ヴィンゲゴーが逃げ切りで初勝利!そして、ライバル勢に2分以上の差をつけて、ついにマイヨジューヌを獲得!
1 ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ、デンマーク)
2 ナイロ・キンタナ(アルケア・サムシック、コロンビア)
3 ロマン・バルデ(チーム ディーエスエム、フランス)
7月14日(木)第12ステージ プリアンソン〜ラルプ・デュエス 山岳165.1km
フランス革命記念日にツールドフランスの象徴であるラルプ・デュエスでフランス人選手の活躍が期待されていましたが、途中のガリビア峠でフルームと抜け出したピドコックが驚異的な下りで逃げ切りツール初出場初勝利!マウンテンバイクの金メダリスト、シクロクロスの世界チャンピオンがロードレースの最高峰で勝利を獲得しました。また、若きイギリス選手に刺激を受けたフルームが復活の3位入賞が嬉しいですね。
1 トーマス・ピドコック(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)
2 ルイス・メインチェス(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、南アフリカ)
3 クリストファー・フルーム(イスラエル・プレミアテック、イギリス)
7月15日(金)第13ステージ ル・ドワサン〜サンテティエンヌ 平坦192.6km
3選手の逃げ切りスプリントを制したのは2019年世界選手権ロードチャンピオンのピーダスン(トレック)実はツール初優勝!
1 マッズ・ピーダスン(トレック・セガフレード、デンマーク)
2 フレッド・ライト(バーレーン・ヴィクトリアス、イギリス)
3 ユーゴ・ウル(イスラエル・プレミアテック、カナダ)
7月16日(土)第14ステージ サンテティエンヌ〜マンド 中級山岳192.5km
2回に2位に甘んじたマシューズ(バイクエクスチェンジ)が逃げグループからアタックして、上り滑走路ゴールをスプリントではなく、逃げ切りで念願のステージ勝利を獲得。
1 マイケル・マシューズ(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ、オーストラリア)
2 アルベルト・ベッティオル(EFエデュケーション・イージーポスト、イタリア)
3 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ、フランス)
7月17日(日)第15ステージ ロデス〜カルカッソンヌ 平坦202.5km
残念ながら、怪我をしながらも走り続けてきたログリッチ(ユンボ)と、いずれもステージ優勝したコルト(EF)クラーク(イスラエル)が新型コロナウイルス感染が確認されたためDNSとなる。そしてレース中盤でクライスヴァイク(ユンボ)が落車、鎖骨骨折のためリタイア。波乱のレースのスプリント勝負を制したのはフィリプセン(アルペシン)実はツール涙の初勝利、第4ステージの勘違いガッツポーズ面目躍如となりました。
1 ヤスパー・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク、ベルギー)
2 ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ、ベルギー)
3 マッズ・ピーダスン(トレック・セガフレード、デンマーク)
以下、第15ステージまでの成績
個人総合時間賞(マイヨジョーヌ)
1 ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ、デンマーク) 59:58’28”
2 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)+2’22”
3 ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)+2’43”
4 ロマン・バルデ(チーム ディーエスエム、フランス)+3’01”
5 アダム・イェーツ(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)+4’06”
6 ナイロ・キンタナ(アルケア・サムシック、コロンビア)+4’15”
7 ルイス・メインチェス(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、南アフリカ)+4’24”
8 ダヴィド・ゴデュ(グルパマ・エフデジ、フランス)ST
9 トーマス・ピドコック(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)+8’49”
10 エンリク・マス(モビスター チーム、スペイン)+9’58”
ポイント賞(マイヨヴェール)
ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ、ベルギー)
山岳賞(マイヨアポワ)
シモン・ゲシュケ(コフィディス、ドイツ)
ヤングライダー賞(マイヨブラン)
タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)
1位ヴィンゲゴーと2位ポガチャルとは2分差、仮にピレネーで差がつかなかったとしても最終日前日の個人タイムトライアルで大逆転の可能性があります。また、ゲラント・トーマスとアダム・イェーツのイネオスコンビが、まだ動いていないのも気になります。
まだまだツールドフランスはわかりません。
ツールドフランス2022を満喫している旅の途中のカフェ。那須SUDA COFFEE
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