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どうも、ゆるラクゴプロデューサーのイエモトです。毎週落語みたいなショートストーリーを作るPodcastを配信しています。

吉本が話題になってますので、我々がM1の審査員に選ばれたときのための準備をした回でも聴いて落ち着いてください。

Podcast【「#ゆるラクゴ」のつくりかた】は、毎週土曜17時配信予定ですので、だいたい金曜日のこの時間は編集に追われていることが多いです。
なかなかコツコツちょっとずつ進めるのが苦手な性分でして、思えば大学の卒論も提出期限ちょうどくらいに出しました。期限当日、それこそPodcastを一緒にやっているミノケン含め数名の後輩達に製本を手伝ってもらったのを今でも覚えています。なぜか彼らの方が焦っていて、私はぼんやりしていました。その節はありがとうございました。


さて、今年はたくさんPodcastを聴こうと思っていて、気になるPodcast番組のXを手当たり次第にフォローしてみたのですが、フォローしてもしても終わりが見えないというか、こんなに世の中には面白そうなPodcastが溢れているんですか!?となり、霹靂しておる今日この頃でございます。始める手軽さも相まって、アクティブなプレイヤーはYouTuberなんかより多いんじゃないの?と思ってしまうほどです。

そんなに一気に聴くことは出来ないので、少しずつ聴いているのですが、備忘録としてちまちま感想なんかも書いていこうと思います。

まずはメジャーどころを履修しようとしていまして、直近で一気聴きしたのが『上出遼平 NY御馳走帖』。

ドキュメンタリー番組『ハイパーハードボイルドグルメリポート』をはじめ、数々の話題作を世に出している上出遼平が、2023年9月に東京からNew Yorkへ居を移した。『上出遼平 NY御馳走帖』は、慣れない土地で忙しい日々を送る上出が、一息ついて“飯を食う”瞬間を録音した番組。街ですれ違う人々の声、騒々しい車のクラクション・・・New Yorkの街の音を感じながら、上出はNew Yorkで何をしているのか、日々何を考えているのか、一人語るドキュメンタリー。

https://www.tbsradio.jp/kamideny/

『ハイパーハードボイルドグルメリポート』も好きだったし、ぜったい好きだよなぁー、聴いたら後戻り出来ないよなぁー、とか思って温めていたPodcastだったのですが、ついに拝聴したらやっぱり好きでした。

心地の良い脱力した喋りと自然音

基本、上出さんが収録日と食べに行く物を伝えてスタートするのですが、とにかくテンションが低い。死ぬんじゃないかというくらい疲れているし腰も痛そうだしローテンション。あとけっこうな確率で二日酔い。
元々TBSから依頼があって「手間が掛からない形」を前提として始まった番組なので、とにかく「頑張っていない」を頑張っている感じなのかもしれませんが、その脱力感マックスの喋りがヤケに心地よいのです。無茶苦茶癖になる。途中誰かと話すときのハキハキした喋りとのギャップがまた良い。その喋りと、ニューヨークの街のガヤガヤ感や車のクラクションの音や草木の揺れる音などなどの自然音ASMRとのマッチングもまたたまらないんです。これは一生聴けます。それから、毎回何かを食べるのですが、その咀嚼音とか包装のガサガサ音とかもまた気持ち良い。マジでどんなマイクでどんな設定でどこに付けて録音しているのか知りたいです。ピンマイクか、それともぶら下げてるのでしょうか。

『ハイパーハードボイルドグルメリポート』のPodcastは、インタビューとかリポート感が多少強めで、当たり前ですが「ちゃんとしている」わけです。まぁ初対面のクセ強な相手がいるわけですし、番組のコンセプトとして「ハードボイルド」要素が大きなところなのでそれはそれで良いのですが、『NY〜』は、前述の通り良い意味で「ちゃんとしていない」。だからリスナー側も身構えず聴いていられる番組になっているのでしょう。

上出遼平の描写力

「ちゃんとしていない」と書いておきながら相反するようですが、とはいえ押さえるところは押さえているのが上出さんの真骨頂というか。
やはり『ハイパー〜』で培ったリポート力は冴え渡っており、特にすごいのは、食リポの過不足の無い感じ。だいたい日本ではあまりお見かけしないものを食べることが多いのですが、最低限の言葉で見事にそれを描写し、我々の脳内にイメージをさせる力。経験の成せる技なのか、生まれつきの才能なのか。

また、その街の情景なんかも、たまたまいた何でもない人の何でもない行動なのに、そこを切り取って話すことで街全体がイメージできてしまうような、そんなことを平気でやってのけるんです。二日酔いなのに。今にも死にそうなテンションなのに。肩の力を抜きながらもそんなことが出来てしまうのだから、そりゃあ大橋未歩さんも惚れますわな。

そういえば、どこかの回で「妻と旅行に来てます」みたいなことを当たり前のように言ってて、奥様の声も入っていたけれど、あれって考えてみたら大橋さんだったんですもんね。なんかあまりにも自然なカットインだったので、「あ、奥さん声入ってても気にしないタイプなんだーどんな人だろうー」くらいにしか思ってなかったんですけど、大橋さんならそりゃあ出しますよね。ファンサービスだったのでしょうか。それならもっと強調して、、と思いましたが、その飾らない感じが魅力ですもんね。とりあえずその回を聴き返そうと今決めました。


ぜんぜんジャンルが違うのですが、優れた描写力という点で、私の好きなYouTube番組『ゾゾゾ』に共通する部分を感じます。

ちなみにこれ上出さんとは全く無関係のホラー番組です。あしからず。
人気の理由はいくつかあれど、私は、登場人物達の描写力の高さにあると見ています。みなさん素人なのに本当に喋りが上手い。面白い話をするとかそういう喋りの上手さというよりは、どこに何があるなどの描写の上手さはもちろんのこと状況や心情を整理して話す力なんかもズバ抜けて優れていると、観る度に感服します。
シーンごとに「なぜ怖いのか?」をちゃんと論理的に説明出来ているのです。ちゃんと納得して怖がれる。一回引き込まれたら勝手にこっちが怖い要素を見つけて怖がるので、そうなったらゾゾゾ側の勝ち。登場人物達のキャラクターがまた明るいので、一般的なホラーが苦手な方でも楽しめるテイストになっているかと思います。
すみません、たまたま今日が新作の配信日だったので、思い出したかのように書きました。

話を上出さんの方に戻しますが、今後はたぶんVlogみたいなPodcast、ん?Plog?形式の番組も増えるんだろうなと思います。ASMR系とかもどんどん増えそうですね。
かく言う私もちょっと企画を考案中だったりします。六月頃には形にしたいです。
どうしても上出さんの番組の完成度が高過ぎて、その方面の正解を出してしまっている感は否めませんが、いちインスパイア系としてやれるところまでやってみたいと思います。

というわけで、取り留めなく駄文散文失礼しました。今後もどんどん魅力的なPodcastを聴いて、感想をしたためたいと思います。

では、また。

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