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それぞれの役割を考える時

新聞感想文

国境封鎖しても 孤立より連帯を 敵は内なる悪魔 

ヘブライ大学教授・歴史学者 ユヴァル・ノア・ハラリ

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まず「サピエンス全史」や「ホモ・デウス」の著者であるハラリさんのインタビューが新聞に載っている事に驚いた。

1918年のスペイン風邪の流行は一度では終わりませんでした。18年春には第1波が世界中で流行しましたが、死亡した人は少なかった。その後、ウイルスが突然変異し、18年夏から感染が広がった第2波で死亡率は5~10%、国によっては20%に上りました。さらに第3波もありました。一つの国が感染に苦しんでいる限り、どの国も安全でいることはできない。これが、我々が直面している最大の脅威なのです。

なるほど、だからafterコロナではなく、withコロナの時代が来ると言われている理由なのか。と納得した。

良い兆候は専門家の声に耳を傾け始めていることです。悪い変化も起きます。~(中略)~憎しみ、強欲さ、無知。悪魔に乗っ取られると、人々は互いを憎しみ合い、感染をめぐって外国人や少数派を非難し始める。

中国が新型コロナウイルスの発生源のため、約一カ月前に世界中でアジア人が非難の対象となった。海外で日本人が暴力事件や投石被害に合う事件が起こった事もあり、地域によっては住むだけで危険な状態になってしまった。

なんでこんなひどい行動を取るんやろう?と思うかもしれない。

でも、日本人も同じような事を行っている。

それは東日本大震災の避難者に対する震災いじめ。

構造は同じかもしれない。心が不安定になると安心感を得るために、悪い者や弱い者を作ってしまうのかもしれない。

自分がそうなるかもしれないと知る事が、重要だなと考えさせれた。


強欲に金もうけをするのではなく、寛大に人を助ける。陰謀論を信じ込むのではなく、科学や責任あるメディアへの信頼を高める。それが実現できれば、危機を乗り越えられるだけでなく、その後の世界をよりよいものにすることができるでしょう。我々はいま、その分岐点の手前に立っているのです。

ある程度お金を稼ぐ事ができれば、人の助けを借りなくても生きていけるようになった現代人。新型コロナウイルスが現れたので、手を取り合って、助け合って生きる時代がやってきた。

大きな被害を受けなかったので、心にまだ余裕がある私こそ積極的に助ける方にまわっていこう。

最後まで読んでもらえて嬉しいです