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#恋ボク 執筆裏話 14話 〜編集会議⑤:村上春樹と夏目漱石〜



数字的には目標の10万字に達成。
3回目の編集会議(合計6回)に挑むことになった。

<編集会議 一覧>
①5/18 @新宿吉本興業
②6/1 @恵比寿NDP
③7/9 @渋谷hive(べるお小部屋)
④7/31 @九段下techouse
⑤8/14 @六本木east ventures
⑥10/2 @九段下techouse


場所は僕が普段から通いつめている渋谷道玄坂の「べるお小部屋」だ。
7月に入ると、渋谷の街はいつも以上にむさ苦しい暑さを感じる。スクランブル交差点から道玄坂に向かう人混みはオジサンにはもう地獄だ。道玄坂途中にある「小部屋」にピットインしないと心と体が溶けてしまいそうだ。


執筆作業と平行して、小説の読書インプットも続けていた。「須田さんは村上春樹っぽいので、『村上さんのところ』『職業としての小説家』といったエッセイも読むといいですよ」とstorys清瀬さんからの珍しくキレのある発言が、僕に影響を与え始めていた。

初めて読む村上春樹さんのエッセイだったが、小説とは違ってゆるふわな文体だったけれど、心に響くものが多かった。ハードカバーのビジネス書を読んで目線が上がっただけで、スキルが上がっていると勘違いする若手ビジネスマンのようだ。

一気に12万字を書き、自分で読み返したことがなかったので、この3回目の編集会議にて改めて自分の原稿を読み返す作業をしてみた。

「つ、、、つまらん。。。冒頭からつまらん。。。」

「しょうもない恋愛のシーンが多すぎる。くだらん。。。」

編集会議でも他のメンバーからも同様な意見も出てくる。

『職業としての小説家』で村上春樹さんは、「書き直しが楽しい。書き終えた後、読み返してリライトする作業が重要で楽しい」みたいなことを書いていた。

「よし!オレもこれから楽しい書き直しに入るぞ!」と真夏に差し掛かるころにTシャツ短パン姿で意気込んでいた。

全然、楽しくなかった。。。

これは人の性格によるものなのだろう。「丁寧に見直して修正する」という作業が小さい頃から苦手だった。テストの見直しなどやったことがなかった。


単なる苦痛じゃないか。。。

でも何とか完成まで持っていかなければならない。期日はきってないけれど、とっとと終わらせてしまいたい。

読書インプットの方は、夏目漱石の「坊っちゃん」を45歳の誕生日に初めて読了した。



そして、まだまだリライトは続く。



リライトにイライラし、脱線したりもする。




45歳になる誕生日2日前の7月19日に、リライト原稿を納品した。
14万字に増えてしまっていた。


僕はいつまでリライトすればいいのだろうか。
この作業はいつ終わるのだろうか。


<つづく>


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