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AIとハサミは使いよう ~DX時代のAI活用の示唆~

先にお伝えしておくと、私はAIの専門家でもなんでもありません。

むしろど素人です。

そのど素人がなぜか、アプライドAIサミットというイベントに登壇する事になってしまったんです。

普通に考えれば、断ると思う。

ただ、どうにも面白がってしまう性格で、これまでも全然専門外のイベントに呼ばれ、登壇してきている。

FinTech、IoTの専門家がズラリとそろう中で、普通に登壇したりパネルディスカッションしたりしてきました。でもそれはまだいい方です。ちょっとは関連があるから。

僕は、なぜか福岡で地方創生のイベントに登壇したり、大阪で観光のイベントに登壇したり、東大大学院の技術経営(MOT)で講義をしたり、デザイナーばっかが登壇するセッションでモデレーターをやったり、好きな本を紹介するイベントや、中国のHR techのイベントにも登壇したり、果てはアートのイベントでアーティストと芸術論まで話したり・・・

正直自分でもよくわからない事態に追い込まれる事が多々あります。


1:こういうときにどう対処するのか?

2:実際にどんな話をしたのか?

について書いてみようと思います。


専門外のイベントに登壇する事になった時に知っておきたい3つの心得

誰にニーズがあるのかさっぱりわからないですが、全く気にせず書いていきたいと思います

前提として理解しておきたいのは、専門性の高いイベントに登壇のオファーがきた時に自分に期待されている役割は何か?という事です。

例えば、あなたが普通のビジネスパーソンだったとして、節電を考えるというECOに関するイベントに登壇する事になったとします。

そんな事ないと思うじゃないですか?あるんです。実話です。

実際は、スケジュールが叶わず行けませんでしたけども。


その1:タグを整理する

そういう時は、まず自分のタグを整理します。

僕の場合はもちろんビジネスパーソンなんですけど、それ以外にも経営者スタートアップインターネットマーケティング元リクルート新規事業開発者商品企画担当者小学生の父親、など自分の属性、所属していた企業、担当してきた仕事や役割などをリストアップしてみます。


そして、その中でそのジャンルと自分の専門分野を掛け算してみます。

節電 × 経営者 だったら「働き方改革と節電について自社が何を気をつけているか?」という話ができるかもしれません。

節電 × デジタルマーケティング だったら「節電をいかに広めるか?にどのようにデジタル戦略を考えられか?」というテーマもあるかもしれません。

節電 × 新規事業 だったら「節電を価値とする新規事業のビジネスモデルを考える」というワークショップができるかもしれません。

節電 × パパ だったら「パパだからできる節電と子育て」というパネルディスカッションができるかもしれません。


その2:オーディエンスは誰か?でテーマを選ぶ

そんな感じでイメージを膨らませつつ、どんなテーマにするか?は、話を聞くオーディエンスとの相性で決めると良いと思います。

そもそも前提知識やコンテキストが揃っていた方が、ディープなネタも突っ込めますが、大体200人以上のイベントになってくるとそんなわけには行きません。

全然バックグラウンドが違う人達とその時間を共有し、有意義な情報に転換して、持って帰って頂くという事の衝撃的な難しさたるや。。。

お笑い芸人さんや噺家さんの事をただただ尊敬してしまう。凄い仕事です。


その3:自分の土俵からはみ出さなくていい

そんな感じで、どれだけ専門的なイベントであっても、そこに別の切り口が入るだけで、そのイベントは立体的な内容になります。

つまり、別の専門分野の人の全く異なる切り口の意見というのは、新しい視点や考え方を持ち込むという効果を発揮します。

同じ領域の専門家だけでは、どうしても内輪ウケになってしまって、参加者の間口も狭くなります。

もし、専門外のあなたがイベントに招待された場合、期待される役割は参加者の間口を拡げ、専門家でも、専門外の人でも楽しめるようにするという事になります。

という事は、むしろ節電の素人が節電の話を専門家相手にするよりも、節電のど素人であるあなたが、自分の専門的見地から節電を語る方がよっぽど良いわけです。

そうして、金融のど素人である私がインターネットで金融がどのように変わるか?を語り、IoTのど素人である私がIoTサービスはこれまでの製造業のマーケティング とどう変わるか?どんな経営上の論点が起きるか?について専門家とパネルディスカッションできるわけです。

あくまでも自分の土俵の上で良いわけです。


AIど素人がAIについて話す

さて、かくしてAIのイベントにど素人が登壇して、どのように話の構成を考えて、結果どんな話をしたのか?をまとめてみたいと思います。

誰得って感じがしますが、登壇はそれなりウケました。


まずは、話のメモを公開

大体、何かを話す時はi phoneのメモに、内容をパラパラとメモしていきます。そこからスライドを作ってく感じです。

最近発見したことの話を3つします
99%くらいAIの話しません

会社の紹介
・紙や物流コストが上がっている→5Gデータは運ぶ量が安くなってる
移動コストが下がる技術に間違いなく移る
物理法則
オイル→電気
紙幣→オンライン決済
コミュニケーション→LINE
流動性が上がる事が豊かさの本質
社会全体の財の流動性を高めるインフラに資本が集積してる
5G、クラウド、オンライン決済、シェアリングエコノミー、ブロックチェーン、自動運転、IoT、ドローン…

最近は、巨人が賢くて素早い
Amazon
Google
孫さん
巨人はこれまで、ノロマで、賢くなかった
旧型
新型は、とにかくすばしっこくて機転がきく

まともに戦うと不利である
これらの賢い巨人達は、今もっと巨大なものと戦ってる
政府や民衆

税金、プライバシー問題など、火種が沢山ある
データメジャーという名称を日経がつけていたがまさに新しい資源

・デジタルトランスフォーメーションの本質がわかった話

中国に行った
前職リクルート
人材

見るもの全てが面白い
もはやSFホラー

アリババの自動販売機
33秒
フーマー、アーラマ
BuzzVideo

DXって本当に体験が劇的に、不可逆に変わる事
もう戻れない

で、これって2つの方向性の掛け合わせ
1つが体験がリッチになる
TikTok、フーマー、アーラマはその典型

それをデータにしてアルゴリズムがリッチな体験を求めはじめる
インパクトを与えるクリエイティブを求めている

もう一つが体験がパーソナライズになる
誰に、いつ、狙うか?
リクルートにいた時に面接落ちた直後が知りたいという話をしてた
振られた瞬間がわかったら本当に最高なのに

パーソナライズは、別に適切な人に当てるだけじゃない
そもそも今はサイコグラフィックってかなり動的に変化している
適切なタイミングこそビジネスにおいては重要

Kaizen Adの自動発注

3:好きか安いかしか残らない

好きとIQは反比例する
好きなものに合理性要ります?
合理を超える好きをつくりだす
インスタでモノが売れ、写真を撮りに場所にいく
なんだそれ?

こういう事が昭和の我々にはわからない
費用対効果は?
なんで?
効率的に考えてどうなの?

世界を変えている3つのトレンド
1:移動効率の高いインフラに置き換わっていく
2:DXは体験がリッチ×パーソナライズによって実現される
3:好きか安いかしか残らない

AIはこの3つの方向を加速するために使われていく
人の仕事を置き換えるためのAIなんて用途のごく一部にすぎない
現在の仕事そのものの変化の方が早い
なぜなら、今は存在すらしていない仕事が3つのトレンドによって、圧倒的に増えていくはずだから
そもそも今の人の仕事を置き換えるなんて、ラッダイト運動起きますよ
AIとハサミは使いようです。
お後がよろしいようで。

うーむ、今見たらひどいな。。。

さて、ここからスライドをつくります。スライドにならなそうだったり、無駄な所は、省いていきます。


実際の講演スライドはこちら

抜粋しながら、解説していきます。

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