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新規事業のつくり方(ビジネスモデル編)

The Bridge Schoolで先月講演した資料がバズりました。

その資料をもとにリクエストをいただいていた新規事業のつくり方について少し私の考え方を整理してお伝えし始めたいと思います。

ビジネスモデルのつくり方


ビジネスモデルって何ですかね?

さて、このスライドを作った時に想定したのは、ビジネスモデルを複雑に考えないことをいかに伝えるか?でした。

というのも、新しいサービスを開発する時に、一緒に新しいビジネスモデルを構築したがるケースが多いからです。

しかし、個人的な意見であるが、新しいビジネスモデルというのは実はなかなか存在しえなくて、どこか別の業界では当たり前になっている取引モデルを異業界に持ち込んでいるにすぎないと私は考えています。

それらを伝えていくためにこのスライドを作成しました。


リーンキャンバスや顧客開発モデルはあくまでツール

よく、巷でリーンキャンバスや顧客開発モデルに沿ってやっていないから新規事業が上手くいかないんだ!的な論調の意見を聞くことがあります。

リクルートで事業開発を7年間やってきた私からするとそれは違います。

明確に言えることは、「新規事業が成功する確率はそもそも低い」という身も蓋もない事実だけです。

因果関係が間違っていて、うまくいかないのは新規事業が成功する確率がそもそも低いのであって、こう言ったツールを活用することで、素早く仮説の検証ができることで傷を最小化したり、正しい結論に時間を短縮しながら向かうことができるというだけであって、決して成功の確率を高めてくれるわけではないということです。

要は、成功確率は変わらないけど、結果が早く出るようになるという効能なんです。


※参考書籍 ビジネスモデルジェネレーションスタートアップ・マニュアル


新規事業の成功確率について

さて、新規事業の成功確率を皆さんはどれくらいだと思いますか?

私が記憶しているのは、リクルートがかつて取り組んだ1000件以上の新規事業のROIの一覧でした。

リクルートが手がけた1000件の新規事業投資のうち、果たして何件が成功したでしょうか?

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