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久野久の孤独に沿う

この人のこと、描きたくないなと思っている。
でも同時に描けるようになるほど知りたいとも思っている。

名前以外はほとんどなんにも情報がない。
ネットが普及していなかった小学生の頃のように焦ったい無力感を抱く。
この人に関しては、あるのかないのかさえもわからないピースをひとつひとつ集めて肉付けしていくしかないんでしょうな。

とりあえず、日本に西洋音楽が導入された当時からかなりの間違いがあることを指摘した森本恭正
の『日本のクラシック音楽は歪んでいる 12の批判的考察』を読む。

(久野久のことは書かれていないけれど、同じ東京音楽学校出身で奏法も「ハイフィンガー・スタイル」のピアニストであった井口基成の軌跡が書かれている。)

まるで意中の人の外堀から埋めていくような気分。

ところで、2010年代前後の「やりすぎ都市伝説」でオリラジのあっちゃんがプレゼンしてた「瀧廉太郎」にまつわる話をご存知ですか?

瀧廉太郎の作曲の才能に嫉妬した文部省が、彼をドイツに単身留学させることで体裁良く日本から締め出した説。
これ久野久の渡欧も似たような背景があったこと、彼女について書かれた数少ない資料でも言及されてるんだけど。

あっちゃんの話、プレゼン上手なことも相まってこわかったぁ。
あながち嘘でもないかもね(むしろ限りなく真実に近いのでは)。


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