「マジで殺られる5秒前」で飛び起きる生活

起きたてほやほやの夢日記です


長い夢で場面展開が激しかった。前半は廃校で霊現象を楽しみながらみんなと遊んだり、駄菓子屋で焼きたての団子を買ったりしていた。

舞台は4.5階建てくらいのちょっといいかんじの屋敷に変わる。
同い年くらいの女を殺すため奮闘していた。殺さなきゃこっちが殺される。これ以上犠牲者が出る前に。はやくあいつを殺して助けを呼ばなくてはならない。女はでかい包丁をもって、見つけた男子たちを手当り次第殺していた。さっきまでみんなで一緒に廃校でのイベント?を楽しんでいた仲間だったのに。その女は急に殺人鬼に豹変したのだ。いや女だったっけ。最初はそいつも男だったような。わたしと対峙したときはすっかり黒髪パーマの気の強そうな女子だった
わたしは小さなナイフを持って隠れていた。隠れるのは夢の中でも得意らしい。
女の隙をついてそいつの腕を掴み、手首の血管を思いっきり切ってやった。両手首ともだ。女は凶器の包丁をその場に落とし、怒りに戦慄いた。手首からはどばどばと血が流れている
「よくも!よくも!!血が!血が止まらないじゃないか!!!」
どうしてわたしは背中や腹を一思いに刺す、とか首の頚動脈を切るとか王道の選択をしなかったんだろう。大量出血でまもなく死ぬであろう殺人犯の最後の足掻きである声を聞きたかった、のかもしれない

屋敷内で生き残っていたのはわたしとあと2人くらいだけだった。みんなでそいつの息の根を止めにかかる。手首から血を出し続けた女は抵抗しなくなった。
「なぁ、これ俺たちこいつを殺したら捕まっちゃうよな?」 同じく生き残った男子がわたしに聞いてくる。
「やらなきゃやられてた。今すぐこいつを再起不能にしてやらなきゃ、また誰か死ぬ」
わたしと女の死闘が繰り広げられたのは4階だったか?最後に広々とした3階にみんなで降りる。重症の殺人犯もつれて。
あ、わたし5階に忘れ物したわと言ってわたしだけ5階に一瞬行くことに。何を忘れたというのだろう、5階についてから考えた。
わたしは正当防衛とはいえ人に向かって刃物を向け、その人に重症を負わせた。下手したら奴は死ぬかもしれない。母よ、ごめんなさい、わたしは犯罪者になってしまった。なにより恐ろしいのは、確実にわたしはその行為を楽しんでやっていたということ。女の手首を一思いに切ってやったとき、あまりの生々しさに笑ってしまったんだ。誰にも見られてなかっただろうな。
これからあの女の息の根を止めたら、すぐさま警察に出頭だ。正当防衛だと、そして自白は早い方がきっと罪は軽くなる。むしろ無罪にもなりえる。殺人鬼に勇ましく立ち向かった一般人として、ちょっと有名になるかもしれない。そんなことを考えながら3階におりていった。
景色はわたしの実家の三階と同じになっていた。
母とわたしの寝室。
見慣れた大きなベッドに、さっきまで一緒に生き残っていた男子たちの死体が綺麗に並べられていた。
殺人犯の女はわたしが降りてきたことに気づかずこちらに背を向けて鼻歌を歌いながら逃亡の準備をしていた。

なんでお前、生きてんだよ
さっきあんなにわたしにやられて大量に出血してたのに。
その場から動けなくなった。思考を停止してしまいたかった。けど殺さなきゃ、この女を早く殺さなきゃ。
わたしは馬鹿みたいに叫んで近くにあったでかい包丁で女の背中を思い切り刺した。包丁を下へ力いっぱいスライドする。皮膚が切り裂かれていく感触はたしかにあったが、もう女から血が出ることはなかった。
なんで!なんで!!死なないんだよ!!死ねよ!!早く死ね!!!
叫び狂いながら女をメッタ刺しにしていた。そいつからはもう血が出ない、この女は不死身の化け物なんだって脳のどこかでは察していたのに、包丁を振り下ろす手が止まらない。わたしがやっていたのは無駄な抵抗だった。
笑いながらこちらを振り向いた女は、さっきと様子が変わっていた。同い年くらいの女子だったはずなのに、なんか巨乳の背の高いモデルみたいな黒髪美女に成長していた。なかなか好みだった。
「さっさと逃げればよかったのに…」
美女はわたしを見て獲物が増えたことをさも嬉しそうに喜んでいた。やばい、明らかにさっきと違う。これわたしも絶対殺されるじゃん
美女が高笑いしだしたので、一目散に階段に向かってわたしは走った。ちくしょう、わたしの大好きな実家を、なに殺人劇の舞台にしてくれちゃってんだよ
色々混乱してるがわたしには逃げるという選択肢以外与えられていなかった。
また隠れた。ああ、けどダメだ、次は確実に殺される
嫌だ、死にたくない。母に会ってない。
きっとわたしがあの女に刺した数の倍、あの美しい殺人鬼はわたしを痛め付けるだろう。
ああ、もう近くにあの女の気配がする。
もうダメだ

その瞬間飛び起きていた。またギリギリセーフのところで夢から叩き起されたんだ。わたしはけっこうこういうパターンが多い。死ぬ一歩手前のところでタイミングよく救われる。
死の恐怖より、人を刺して楽しんでいる自分が感覚として生々しすぎて大量に汗をかいていた。
もっと平和な夢を見せてくれよ頼むから
あー あと1時間は余分に眠れたってのに


昨日から微かに咳と頭痛が続くので近くのクリニックで診てもらう。外に出るのがさらに怠くなった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?