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PADIオープンウォーターダイバー取得

■はじめに

『Cカード』とも呼ばれるスキューバダイビングの初級ライセンスを取得したので、簡単にではありますが、その体験を紹介したいと思います。

今回取得したのは『PADIオープン・ウォータ・ダイバー』です。

■PADIとは

『PADI』はダイビングのライセンスを発行している団体の1つです。

スキューバダイビング指導団体は数多くあるのですが、PADIが世界最大規模だそうです。

公式サイトによると、“世界180ヶ国以上で13万5千人以上のインストラクターを含むプロフェッショナルメンバーと約5,800以上のダイブセンター/ダイブリゾートからなるワールドワイドな組織であるPADIは名実ともに世界最大のスクーバ・ダイビング教育機関”だそうです。

■PADIオープン・ウォーター・ダイバーとは

『PADIオープン・ウォーター・ダイバー』の講習を受けてライセンスを取得すると、下記のようなことができるようになります。

・インストラクターの監督なしでのダイビング(※バディは必要)

・水深18mまでのダイビング(※ライセンスなしの体験ダイビングでは監督の下で12mまで潜ることができる)

・PADIアドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー(水深30m or 40mまで潜れるようになる)等、上のレベルの講習を受けられる

等々。

■受講先の選定

知り合いにダイバーがいれば紹介してもらうところですが、今回は自力で探すことにしました。

下記の項目を気にしてネット検索しました。

1.『PADIオープン・ウォーター・ダイバー』であるかどうか

2~3万円ほどの安いプランは別のライセンス取得だったりするので要注意です。相場は6~8万円ほどでした。また、常に高額割引をしているところは器材を売りつけられる可能性があるというネット情報があったので、こちらも気を付けたほうが良さそうです。(※あくまでも噂なので、実際は問題ないかもしれません)

2.受講日数はどうするか

同じ『PADIオープン・ウォーター・ダイバー』のライセンス取得でも、受講先によって日数に差がありました。

4日間:学科講習+プール講習+海洋実習+海洋実習

3日間:学科講習&プール講習+海洋実習+海洋実習(事前に学科テキストを予習してくる前提)

2日間:海洋実習+海洋実習(事前に学科を終わらせている前提?)

2日間はプール講習の有無等々ちょっと詳細不明なのですが……。自分のペースに合わせた日数を選ぶのが良いと思います。私の場合は、4日間よりも3日間のプランのほうが安い傾向にあったため、3日間にしました。

ちなみに、講習は連日じゃないといけないのかと思っていたのですが、私が申し込んだ店舗では連日じゃなくてもOKでした。週1で通う等々、柔軟にスケジュールを立てられるようです。3日間連続で確保するのは敷居が高いと思っていたので、同じように思っている方は是非お店に確認してみてください。

3.プラン料金に含まれているものは何か

だいたい宿泊費や交通費は別料金なので、そこも加味して総額いくらになるのか確認する必要があると思います。

4.アクセスしやすいかどうか

海沿いにあって電車や徒歩ではアクセスしづらい店舗が結構あるので、グーグルMAP等で店舗の場所をしっかり確認したほうが良いと思います。もちろん、車を持っている方は気にする必要はありません。(泊りがけで島へ行くという選択肢等もあります)

私の場合、自宅から通える場所にしたかったため、電車&徒歩で行ける店舗を探し、ホームページ等々の内容も確認して、横浜の『B.L.U.E. STYLE YOKOHAMA』へ申し込むことにしました。

個人経営で1人ですべてやっているため電話が繋がらないこともありましたが、雰囲気がよく、常連の方も多いようでした。オススメです。

■当初の想定

09月06日(金)ホームページにて、プラン申し込み

09月08日(日)店舗来店&学科テキスト受け渡し

~学科勉強期間8日間~

09月16日(月)学科講習&プール講習

09月17日(火)海洋実習

09月18日(水)海洋実習

学科の難易度は分からなかったのですが、自動車免許と同じぐらいだろうと勝手に想定して、勉強期間を1週間ほど設定しました。

が……。

■学科テキスト到着

想定通り9月6日に申し込みましたが、店舗来店は予定が合わず……。スケジュール等の確認は電話で済ませ、学科テキストを郵送していただきました。

09月10日(火)学科テキスト到着

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分厚いな!?

確認したら、約250ページありました。本のサイズはA4ほど。しかも小テスト付き。

講習開始まで、あと6日。

仕方ないので、1日2時間50ページずつ勉強していきました。(※申し込みはお早めに!)

■受講前のステータス

2006年にグアム旅行で、観光の一環としてスキューバダイビングを1回だけやったことがあります。水深4mくらいだった気がします。(もう13年前なので未経験も同然ですね……)

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(フォルダの深層に写真が残っていました)

また、子供の頃に水泳教室へ通っていたので泳げますが、何年も泳いでいない上に、グアムでダイビングしたとき「泳ぐの下手ですね」と言われたので、ダイビングスキルにプラスの影響はまったくないと思います。

というわけで、未経験でも、あまり泳げなくても『PADIオープン・ウォーター・ダイバー』は取得できるようです。

■1日目:09月16日(月)学科講習&プール講習

自主勉強を終えて、講習初日。

7時に集合場所の横浜駅で拾ってもらい、講習用プールがある逗子の施設へ。

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この日は曇天&小雨でしたが、プール講習なので問題ありませんでした。ただ、プールは屋外なので、ちょっと寒かったです……。

プールは最大水深3mあり、水は海水。波はありませんが、海に近しい感覚で潜り方等々の練習をすることができます。

(※プール講習を行った施設の更衣室にはドライヤーがありました! 利用料6000円ぐらいかかるのにドライヤーがなかったブルーラグーンとは大違いですね)

日程は下記のような感じでした。

逗子にて:学科講習(前半) ⇒ プール講習 ⇒ 昼食 ⇒ プール講習

店舗にて:学科講習(後半) ⇒ 学科テスト

すべて終了して横浜駅に戻ったのが18時30分頃でした。

学科テストは50問あり、7割正解で合格です。万が一、不合格でも別の日に再テストできるとのことでした。

選択問題ですし、事前にしっかり予習していれば、普通に合格できると思います。

■2日目:09月17日(火)海洋実習 in 平沢

無事に学科とプール講習が終わったので、翌日から海洋実習です。

天気が良ければ鶴見など横浜近郊で潜るそうですが、この日は波が高かったため、片道3時間かけて西伊豆の平沢まで移動しました。横浜駅への集合時間は6時30分と早めでしたが、運転しない私は3時間ほぼ爆睡です。

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この日はビーチから2回ダイブし、プール講習で予習した課題を複数こなしました。(※ここの施設の更衣室にもドライヤーがありました!!)

ダイブ中の景色は下記のような感じです。インストラクターの方が写真を撮ってくれました。

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天気が良かったこともあり、色々な魚を見ることができました。

ダイビング後に書いたログブックによると、ノコギリハギ・ニジギンポ・ミノカサゴ・ハナハゼ・ダテハゼ・ダルマガレイ・チョウチョウ・タカベの群れ・スズメダイの群れ……等々。

日本の海にもカラフルな魚が結構いるんですね。

この日の平均水深は7.4m。MAX水深は11.4m。

ずっと圧平衡(耳抜き)が上手くできるか心配でしたが、落ち着いてやれば大丈夫でした。

昼食を食べてから横浜へ戻り、横浜駅に着いたのは17時30分頃でした。

■3日目:09月20日(金)海洋実習 in 大瀬崎

最終日は天候等の関係で、3日後の決行となりました。

この日も波の都合で西伊豆へ。また、前回より深く潜るために平沢ではなく、大瀬崎まで行きました。

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上は帰る頃に撮った写真で雲多めですが、朝はもっと晴れており、富士山も見えました。

この日もビーチから2回ダイブを行い、残りの課題をこなします。

前回、課題を前倒しにしておいたおかげで、オプションのナビ実習(コンパスを確認しながら水面・水中移動)もやらせてもらえました。

下記は海の様子です。

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(とくに御利益はないらしい神社の鳥居)

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(魚の住処を作るために、あえてタイヤ等を沈めているようです)

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この日は前回以上に色々な魚を見ることができました。

アオリイカ・ソラスズメダイ・スズメダイ・シマアジ・アジ・コロダイ・クロダイ・メジナ・オジサン・ハタタテダイ・クマノミ・ミノカサゴ・メバル・オオモンハタ・アカハタ・キンギョハナダイ・オキゴンベ・カブトクラゲ・ツバメウオ・ガラスハゼ・ハナハゼ・ダテハゼ・テッポウエビ・トゲトゲトサカ・サンゴイソギンチャク・アオヤガラ・ウツボ……等々。

平均水深は9.6m。MAX水深は18.0mでした。

ずっと中性浮力(浮力コントロール。意図した場所に安定して浮かんでいられるよう空気(エア)を調整すること)に苦戦していましたが、最後のダイブで少しコツを掴めた気がします。

私の場合はBCD(空気を入れて浮力コントロールするジャケット)に気持ち多めに空気を入れておくと海底に落ちずに済むようでした。

水深によって水圧が変わり、水圧によって空気が膨張・圧縮するので、水面近くに行くと空気が膨張して急上昇してしまい、逆に海底近くに行くと空気が圧縮されて急下降してしまい……苦労しました。

(※急上昇すると減圧病のリスクが高まり、急下降すると海底の生物を傷付けてしまったり、危険な生物に触れてしまったりするので注意が必要)

最終日の3日目で、無事に合格し、『PADIオープン・ウォータ・ダイバー』ライセンスを取得することができました。

横浜駅に戻ったのは19時30分頃でした。

■ライセンス取得の感想

ダイビングは海中での全身運動なので、めちゃくちゃ疲れるのかなと心配していましたが、基本的に力まずリラックスして泳がないといけないため、げっそり疲れることはなく、純粋に楽しむことができました。

今回受講先の店舗も良かったと思います。インストラクターが気さくな方でやりやすく、説明も分かりやすかったです。

最初、海に潜るとき少し怖さを感じていたのですが、1度潜ってしまえば結構大丈夫でした。海の中を自由に動き回れるのは楽しかったです。

正直、申し込むまでは敷居の高さを感じていましたが、いざ講習や実習を受けてみるとあっさり楽しくライセンス取得までいけました。ただ個人差があるようで、海中でパニックになってしまう人、体調不良で期間延長する人もいるそうなので、過信せず自分のペースで着実にやるしかないのかな……と思います。

18mまで潜ってみた感想としては、思ったほど深さを感じないということでした(逆にそう感じてしまうのも危険だそうですが)。個人的に、もっと別の景色を見てみたいと感じたため、次のステップとして『PADIアドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー』を取得し、水深30mや40mまで行けるようになりたいと思います。

以上、『PADIオープン・ウォータ・ダイバー』取得の体験談でした。


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