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間違いだけらけの新型コロナウイルス感染症対策【手指消毒剤編】

この半年間、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴って、1年前では考えられなかったような様々な感染症対策が行われるようになりました。

その様な中で、ウエディング業界に従事している私たちにとっても、感染対策が日常の一業務の一部となっている方も多いことと思います。
しかし、話を聞いていると、間違った情報が広まって正しい方法として認識されていたり、勘違いから少し惜しい対策となっていたり、最初はキチンとやっていた対策が徐々になぁなぁになってしまっている、ということを多く見聞きします。
でも、ある意味それは当然だとも思いました。

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意外に思われるかもしれませんが、医療従事者も、手洗いや手指消毒等の基本的な事柄については、一度学んだら以後はずっと完璧におこなえるのが当たり前という訳ではなく、定期的に巡回や指導の機会を設けることで、スタッフ全体の手技のレベル落とさない工夫をしています。

感染症対策は、正しい情報を繰り替えし学び、そして繰り返し実践していくことで身についていくものです。私たちウエディング業界でも、いま一度、ご自分自身や、自会場の感染対策が正しいか、見直して頂く時期ではないかと思います。そのような背景を踏まえつつ、このシリーズ記事では「感染対策グッズ」に焦点を当てつつ

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について、お話をしていこうと思っています。
まず今回は「手指消毒剤」について取り上げていくこととします。

1、手指消毒剤の種類はアルコールだけじゃない?

手指消毒剤には様々な有効成分の製品がありますが、新型コロナウイルス感染症に有効な手指消毒剤として代表的なものとしては、

・エタノール
・塩化ベンザルコニウム

があります。
いわゆる「アルコール手指消毒液」と呼ばれるものは、エタノールが主成分となった手指消毒液を指します。アルコール手指消毒液については、かなり初期段階より、新型コロナウイルスに効果があるとされています。

一方、厚生労働省は、アルコール消毒液以外にも、”薬機法上の手指消毒用の承認を有する界面活性剤”も、新型コロナウイルスに効果のある手指消毒の方法として追加をし、この”薬機法上の手指消毒用の承認を有する界面活性剤”に塩化ベンザルコニウムを主成分とした手指消毒液が含まれています。

(参考)
 厚生労働省 コロナウイルスの消毒除菌方法について

2、アルコール手指消毒を選ぶとき、何を見て購入しますか?

前回の記事でも取り上げていますが、アルコール手指消毒液を購入する際のポイントとしては、濃度と、用途(安全性)です。

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購入する際には、まず、製品のエタノール濃度を確認して選ぶことが大切です。厚生労働省は、エタノール濃度については、70%以上~95%未満のものの使用を推奨していますが、60%以上で一定の効果があるとしている研究もあるため、手に入らなければ60%台のものを使用しても差しつかえないとしています。

また、みなさんは、「消毒液の用途」を確認してから、手指消毒液を購入しているでしょうか? 消毒液不足が世界的に広がり、「手指消毒用」ではない消毒液を、手指消毒に使用している場面を見かけますが、消毒液にも用途があります。
物品用(例えば、机・椅子・床・ドアノブ・手すり・蛇口など)の消毒液を、手(皮膚)に使うのは、安全性の面で不安があります。購入の際には、手指消毒用であることを確かめることも忘れず行っていただきたいと思います。

■■■ 濃度と用途(安全性)が確かな製品の例 ■■■
アルコール手指消毒液 (エタノール濃度71.8%)

ベンザルコニウム


また、手指衛生グッズは製品によって、さまざまなキャッチコピーが書かれています。例えば、
「除菌」
「抗菌」
「ウイルスガード」
などの表記はよく見かけるのではないでしょうか。
このような表記のある製品でも、新型コロナウイルスに対してどれだけの効果があるか実証されたものではないものも多く、注意が必要です。

また、ついつい目を惹かれるのが
「アルコール配合」
という表記。しかし、たいていこの表記のある製品は、アルコールがどれだけの濃度で配合されていてもるのかは分からない製品が多く、個人的には購入を避けるようにしています。

なお初期のデマとして「次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)」を、薄めて手指消毒に使用すると良い、という情報が流れていたそうです。
次亜塩素酸ナトリウム希釈液は、物品の消毒(例えばドアノブやスイッチ類、お手洗いの消毒など)には優れた効果を示しますが、身体に直接使用するのは有害で危険なため、絶対にやめてください

3、手指消毒剤を購入・設置しただけで安心していませんか?スタッフ全員が正しく使用していますか?

手指消毒液を、濃度や用途に注意して購入をして、設置をしました。
「さあ、もうこれで手指消毒の感染症対策は、完璧!」
そう思っていませんでしょうか?

感染症対策グッズは、購入や設置しただけでは何の意味もありません。
皆が正しく使えてこそ、意味のあるものとなるのです。
よくある、間違えやすい手指消毒液の使い方として、例えば・・・

【量についての、よくある間違い】
・自動で出る手指消毒液の量が、多すぎると思っている
・手動の手指消毒液のポンプの場合、ちょっとだけ押して手に取っている

【塗布方法についての、よくある間違い】
・手指消毒液を、手全体に擦りこまずに、そのまま乾かしている
・手指消毒液を手にササっとハンドクリームのように塗り広げた後、手をヒラヒラさせて乾かしている

手指消毒液の正しい1回の使用量は、液体で2~3ml、ジェルで1~3ml程度の製品が多いといわれています。ポンプ式となっている製品は、十分に押し込んで出る量が適切な1回分となっていることが多く、それは、手にとった際にしたたるくらいの量です。

それを、爪の中や、指の股、手の甲などを含めて手全体にいきわたらせるように、約20秒程度かけて乾燥するまで、擦りこむのが正しい方法です。

正しい手指消毒の方法を、動画で確認をしてみてください。


研究においても、アルコール手指消毒液は、その使用量により手指消毒効果に差がみられることが報告されており、液状製剤の場合、1mLの使用量では3mL使用した場合に比べ、著しく効果が劣ることが研究で証明されています。また他の研究では、手指消毒液を指先に擦りこまないと除菌効果が低下するという研究結果も出ており、指先の擦りこみを意識して、手指消毒を行う必要があります。


4、スタッフみんなでできるようになるために

感染対策はひとりだけではなく、皆が正しく行うこともとても大切です。特に結婚式の場は、多くの人が集まることや、食事を提供する場であることからも感染リスクにさらされる場面も多いため、スタッフが適切な感染対策を行うことが、スタッフ自身も、お客様をも守ることに繋がります。

しかし、ひとり一人の意識だけに頼っていては、正しい感染対策というのは浸透しません。ぜひ会社ごとや会場ごとの取り組みとして、正しい感染症対策の方法を学ぶ時間を設けていってください。

具体的な方法としては、

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このようなことを、繰り返し行っていくことで、正しい方法は浸透していきます。また、人はどうしても慣れてくると方法が自己流に変わっていくため、正しい方法が理解されて行えるようになった後も、定期的にチェックの機会を設けることが必要です。

アルコール手指消毒(液体・ジェル)の、掲示ポスターに使えるポスターは、このようなサイトからもダウンロードができますので、活用をしていただければと思います。

■サラヤ株式会社 「手指消毒手順」
https://med.saraya.com/who/tejun.html

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『最後に』
この記事でご紹介しているグッズは、記事作成時点で適正な価格帯であると思われる商品をセレクトしましたが、今後の状況により、リンク先の価格が作成時より高騰し適正価格の範囲を逸脱する可能性も十分考えられます。ご購入の際には適正な商品や価格であるかどうかご検討ください。

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