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カットモデルやってみた話

 こんにちは、丁_スエキチです。

 髪がアホほど伸びました。

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 しかし、金が無い。卒論追い込みでバイトをサボっていたので金があまり無いのです。なお卒論が終わった今も、緊急事態宣言のせいで引き続きバイトしていません。散髪に行く金が無い。
 かといって、せっかく伸ばしている訳ですし、安い1000円カットとかに行って失敗するのも怖いので、美容室に行っておきたいところです。あるいは失敗してもあきらめのつく値段を攻めたい。

 というわけでカットモデルをやってみました。

 スタイリスト目指して研修中のアシスタントさんの練習台を兼ねて切ってもらう、アレです。練習台なので安くなる、アレです。街中でスカウトされる、という噂をどこかで聞いたものですが、今のご時世、アプリを使うとカットモデルを募集しているサロンスタッフと安く髪を切りたい客がマッチングできるようですね。凄い。

 とりあえず自宅周辺で探してみたところ、とある美容室のスタッフがメンズのカットモデルを募集していたので予約してみました。無料でした。なんと。
 また、カットモデルと言っても、スタッフさんの切りたいように切るわけでなく、こちらの要望をちゃんと聞いてもらえる感じでした。予めアプリ内のチャットでやりとりができました。ありがてぇ。 
 ただし、営業時間外である必要があったため、朝8時半からの予約となりました。夜型生活まっただ中の大学生には少々きついですね。

 当日、どうにか朝起きて美容室に行くと、スタッフさんが出迎えてくれました。僕と多分そんな歳変わらん感じの人でした。改めてどのような髪型にするか確認し、いったん髪を濡らしてカット開始です。

 2ヶ月以上放置していた天パー気味の髪が、もっさもさで毛量が凄いことになっていたので、カットして形を整えるのだけでも1時間以上かかってしまいました。美容室あるあるの客と店員の会話もしたのですが、スタッフさんが髪を切るのに集中している場面の方が多かったです。
 このとき、脳内では「すまねェ……! こんな癖ッ毛のもじゃもじゃ頭の髪を整えろなんて……無茶な依頼をしてしまって……本当にすまねェ……ッ!!!」という心情になっていました。きっと、プロのスタイリストになるためには、このような無理難題をいくつも乗り越える必要があるのでしょう。ご武運を祈ります。

 その後、ドライヤーをかけて終わったかなと思ったところで、店長と思わしき人がカットの出来を判断。「メンズだし髪質がこうだから、こうした方が良いよ」的なアドバイスをし、スムーズなハサミ捌きでそれを実演しました。やっぱりベテランのプロはひと味違うようですね(あんまわからんけど)。それを受けてスタッフさんが再度カットを開始して、20分ほど経過後、今度こそ無事にカットが終わりました。

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 さっぱりしました。特に襟足をだいぶ梳いてもらったので、長さはそのままに、かなりコンパクトになりました。たいへん満足です。

 無料だったので当然、帰りにお金を払わなかったのですが、「え……? 切ってもらったのに財布出さなくて大丈夫……? マジで……?」と脳がバグりました。結果、5回10回くらい会釈しながら退店する挙動不審の人間になってしまいました。

 まぁ、髪を切ってもらえたし、おそらく癖毛ロン毛によってスタッフさんの修行のお手伝いをさせていただくことができたはず?ですし、何よりお金も浮いたし、万々歳でした。カットモデル、思ったよりも怖い概念ではありませんでした。

 が、その後、大学に自転車で行こうとしたらタイヤのチューブがイカれてパンクしており、本来の散髪代と同じくらいの修理費を払う羽目になりました。出費からは逃れられない。

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