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夜半に目がさめる

元々不眠症なのだが、最近は服薬しても熟睡できない。胸の苦しさをおぼえて午前1時、2時に目が覚める。それが毎日続いている。

多分、ストレスなどの心因性のものではない。一度「心臓弁膜症疑い」で引っかかっているから、そっちじゃないかと思う。

この前『心不全』についての本をさらっと読んでみた。

<以下の症状があったら注意>
・急に体重が増える
・突然胸が苦しくなる
・靴のサイズが変わる(むくむ)
・手足が冷える
・歩いていてもすぐ息切れする
・動悸、めまい、失神などの症状がある
・血圧が高い
・長く立っていられず、すぐ座ってしまう
・長時間歩けない

正直、殆どあてはまる。失神はないが、1秒ほどの意識の途切れを感じることが増えた。1秒なので生活に支障はないが。

父は急性心不全で亡くなったのだが、亡くなる前はやはり「動くのが億劫」「疲れる」と言っていた。
外出先で気分が悪くなってしゃがみ込んでしまい、通行人から「救急車を呼びましょうか」と声をかけられたこともあったらしい(本人はそれを断って安静にして、落ち着いたら帰ってきた)。

とはいえ、亡くなる前の日まで介護もなく、普通にご飯を食べて風呂にも入り、眠るように逝ったので、いい旅立ちだったと思う。
無理に手術を受けさせれば延命できたかもしれないが、身体に人工物を入れず、本来の身体年齢を全うするのが父の希望だったのだから、後悔はない。

毎日、胸苦しさで目が覚めるのだが、不思議と焦りはない。永眠に対して特に思い入れもないのだ――この世に生を受けた時から、卒業は決まっているのだから。

「明日は曇り予想です」
「明日はゴミ回収の日です」
「明日この世を卒業となります」

私にはすべて同じトーンに感じる。特に嬉しいことでもないし、残念なことでもない。淡々と受け入れるだけのこと。

そんなわけで、最近は「地球卒業」を強く意識する日が続いているが、明日逝くことになっても、後悔のないように生きようと思っている。

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