生む体験
第一子について、
産後すぐに綴った日記を、noteで紹介。
8年余り前の文章につき、ご了承下さいませ。
里帰りで、残暑の頃のお話。
↓↓↓
息子は何してもどんな顔でもほんとかわい~
がんばった甲斐がある!!
って心の底から思うけど、
**妊婦生活も楽しかった。 **
**また妊婦したい。 **
*** **
予定日2週前の健診で、
子宮口が2cm開いてると言われ、俄然ウォーキングをがんばる!
予定日より早く生まなきゃ
って一人で妙に焦ってました。
けどお腹が下がってくる気配はなく、仕方がないので奥の手を使うことに。
これを飲むと陣痛が来る!!
って妊婦界ではもっぱら評判のドリンク…
**オ ロ ナ ミ ン C ! **
3本買って、その晩わくわくしながら飲む
…が、何も起こらず。
迷信ってやつか~
前駆陣痛ぽいものはあるんだけどな。
その翌日、
カワイイ従妹が会いに来てくれて、
また張り切ってオロCを飲む!
が、すでに期待はしていなかった。
安産の願掛けみたいな。
その日の夜中、 日付が変わり、
夫の誕生日の前日。
お腹の中のベビーに話しかける。
**「明日はパパの誕生日だよ。 **
パパより誕生日遅くなったら、
** 毎年損するよ! **
** お祝いされた感薄れるで! **
** 一生嫌な気分になっちゃうかも… **
それが嫌だったら、
** 早く出てこんと~」 **
って脅してました。
翌朝起きると、まさかの展開。
**おしるし…? **
**ってゆうか破水してる? **
いや、そんなわけない。
破水なわけない。
まっさか~
と若干テンパり、 シャワーを浴びる。
**ほんとは破水してたらシャワー浴びちゃダメなんだけどね。 **
朝ごはんを食べ、
ワイドショーを見てると、何か腰が痛い…
しかも定期的に来る…
えええええ、これって噂の陣痛的な?
試しにスマホのアプリ、陣痛時計~
なるもので痛みの感覚を計ってみた。
計ってみたら。
**8分間隔。 **
うそだ~
てゆかこのアプリ超便利(*´ー`*)
と言うわけで病院に電話し、
入院セットを持って急いで向かう。
即、診察台に通され、
**「ありゃ!破水しとるなあぁ~」 **
というわけであっさり入院が決まる。
しかし、ここからが長かった…
自然な陣痛を待つことになり、
夫も仕事が終わり次第自宅(車で3時間)から来ることに。
じわじわと陣痛が来て、
最初はただの生理痛ぐらいだったのが、
夕方辺りからまともに呼吸が出来なくなる位に。
何分か置きに腰・お腹周りに激痛が走る
って感じです。
ひたすら母に腰をさすってもらう。
そして22時過ぎ、夫到着。
夫が腰をさすってくれたり、 うちわで扇いでくれたり。
そして日付が変わる。
**「これは、誕生日一緒になるね。おめでとう。」 **
と夫に辛うじて言った。はず。
日付が変わるのを待っていたかのように、
急に陣痛の間隔が短くなって来る。
**「ヒッヒッフー、ウン!ってしてみて」 **
と助産師さんに言われるも、
**「ヒッ、ヒッフーヒッフー・・・無理ぃぃぃ!」 **
と、一瞬で諦める。
**ちなみに「ヒ」で息を吸い、「フ」で息を吐く。 **
難しいよ、取り乱してたら。
やがて陣痛が5分を切り、 なんか…出そうなんだけど!!
って所でやっと分娩台に~
夫はうたた寝してたけど、 物々しい雰囲気に目が覚めたみたい。
時刻は午前2時。
成り行きで夫は立ち会うことに。
彼は終始、私の水分補給と汗拭き係に撤し、 陣痛時は握り棒代わりに手を握られてました。
**ありがとう **
**私握力40kg越えてるのに。 **
分娩台に移ってからは、 ラマーズ法?の呼吸じゃないと、 陣痛時に出そうになります。
何が?
**赤ちゃんが。 **
子宮口は10cm開いてないと、 赤ちゃんが苦しいだけで出てこれないので、 開くまでただひたすら陣痛に耐えます
赤ちゃんが出そうなのを、 痛みと共にただひたすら耐える。
もう必死。
こんなに必死なのは生まれて始めてだよ
これくらい他のことも必死になれてたら、
人生変わってただろうなぁ
そしてさっきは一瞬で諦めた呼吸法が、 上手にできるようになる!
中学時代に初めてラマーズ法を知った時は 少しバカにしてたけど、 なにも知らずバカにして悪かった…
この呼吸法がなきゃ上手く出産できん。
って考えたか何だかの間に、 いよいよ、いきんでよいとのgoサインが。
**よっしゃああ出すぞ!!!! **
との気合いも束の間、いきむ方が大変だった…
陣痛が来ると、 痛みのピークで無言で踏ん張る!。
休憩。
水分補給。
またひたすら踏ん張る。
休憩。
水分補給。
そして踏ん張る!
の繰返し。
痛みの波に乗っていきむ、って感じ。
助産師さんがアドバイスくれたり、 誉めておだててくれるので、 何かがんばれる。
**「早く赤ちゃんに会いたいな」 **
っていう綺麗な気持ちはなく、
**「早よ出ろおぉぉ!! **
** でも、まぁ息子も頑張っとるんよな」 **
みたいな気持ち。
息子は陣痛中から生まれる直前まで、 ずっとお腹の中で動いていました。
頭見えてきたよ、な所で先生登場~
先生めっちゃ眠そうなんだけど、 大丈夫?
チョキっとあれして、 何回かいきむと頭でた!
先生来てから展開早~ 。頭さえ出れば後は脱力。
一瞬でした。
**ニュルン **
って感じ。 生まれる瞬間。
**ニュルン、だったよ。 **
感動! **より、やっと出たやったあああ!! **
の方が大きかった…
「フンギャー!フンギャー!」 って泣いてる、ちゃんと泣いてる~
ドラマとかでよく見たシーンだなぁと変に感動 。
へその緒をジョキジョキ切って、 息子はそのまま夫と連れだって沐浴へ 。
こっちは後産。 胎盤出して縫合。
外は15度らしいですよ~
なんて世間話をする余裕を取り戻す。
処置が全部済んでから、 分娩台の上やら横やらで写真大会。
息子の見た目云々は何でも良くて、 もうその存在自体が最強にカワイイね。
ほんとに長い1日だった。
**でも、妊婦の10カ月を思えばほんの一瞬。 **
生きてる間じゃ、まばたき程度。
**でも一生忘れない1日 **
出産直後は、二人目なんて生める気がしないよ
とか思ってたけど、 今や陣痛の痛みも忘れ、
やっぱ女の子も欲しいな~
なんて思えちゃいます。
ただ、10年後に同じことしろ、 って言われても、体が耐えられるか謎。
出産するなら少しでも若いうちがいいや…
**ただ、働く女子としては、 **
**子ども生むタイミングって難しいね。 **
悩みは尽きないけど、それはまた別の話。
そんな感じで生まれてきた息子は、
**夫に似てるっぽい。 **
こんなちっちゃいのが、 旦那みたいになっちゃうのか
って思うと楽しみ半分、
切なさ半分…
↑↑↑
この頃から、女性の働き方について何も感じずにはいられない環境があったのだなぁ、と振り返る。
25歳で産休、育休。
自分の周りで、同じように大卒後2〜3年で結婚、出産したワーキングマザーは少なくない。
けれど、誰もが順風満帆では決してない現実と闘っていた。
さて、次回は第二子の出産日記。
noteの運営が永遠ではないのだろうけれど、化石となりつつある我がsnsの記録の中で、ここに分類できるものを移行する予定。
最後までご覧頂き、感謝致します。
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