見出し画像

「やめる」練習について

先日僕のタイムラインにも回って来たこのツイートなんですが、

これ、ほんとに大事だなーと思っていて、

余程運がよく無い限り、幸せになるには「やめる」技術が必要だと思います。

必要な理由はざっくり以下の2つでしょうかね。

①環境を変えて、自分を守るため

②不要なものを減らし、成長を最大化させるため


①についてはイメージしやすいかと思います。

部活でコーチと合わない。先輩と合わない。同級生と合わない。

職場で上司と合わない。取引先と合わない。同僚と合わない。

とか、よくある話ですよね。

でも「辞めたら負け」だからとりあえず続ける。

続けた結果、どんどんすり減っていくだけなのに、
「やめることへの恐怖」に負けてしまって、ズルズル現状維持をしてしまう。

ひどい場合には最終的に鬱になったり、自傷行為をしてしまったり、最悪の場合自殺してしまったりして、
なんのために続けていたのかという話になるわけです。

でも、「やめる」ことに慣れていれば、別になんてことは無いんですよね。

「別に死ぬわけじゃないし、他の場所があるし」と自分を不必要にすり減らさずに済むんですよね。


②についてはいわゆる「選択と集中」と呼ばれる考えと同じです。

自分が欲しいものは何かを見極めて、持てる力を全て一点に集中することで、短期間でも大きな成果を挙げることができます。

ですがこれが出来る人は中々いません。

「部活もバイトもあって中々勉強に使う時間が無くて」とか、
「学校の成績も受験もどっちも上げたい」
なんていうのは「選択と集中」に失敗している代表的な例でしょうね。

「新しい物を掴むためには、今握っているものを話さなくてはいけない」というのは、これ以上ないくらい当たり前のことで、人類のほぼ全員が毎日やっていることなのに、手放さずに新しく掴もうとして失敗する人は本当に多いですよね。

ここでも「やめる」ことに慣れていれば、迷わずに「選択と集中」が出来るわけですね。

他の人と費やすエネルギーの総量が同じでもどんどん高い成果を挙げていけます。

当然、他者から必要とされることも増え、自尊心が満たされますし、待遇が上がれば、自分でより良い環境を選ぶことも出来るようになります。


ちょっと話は逸れますが、以前、修学旅行を休んで塾に来た子をめちゃくちゃ褒めたことがありました。

その子は修学旅行の2ヶ月前くらいからずっと悩んでいて、
「行けば楽しい事はないし、傷つくことが増えるのはわかっているけど、今まで行事を休んだことなんてないから、休むなんて出来ない。どうしたらいいですか?」と相談されました。

話を聞いて、「休んでも死ぬわけじゃないし、1つの選択として決して悪いことではないと思う。けど、僕が指示や命令することは出来ない。自分で考えてほしい。」と伝えました。

その後もずーっと悩んでいて、修学旅行の前日の日には憔悴した表情でまだ迷っている様子でした。

そして当日、旅行に行ったなら来ないはずのその子が塾に来ました。
「休んじゃった」とバツが悪そうにポツリと言ったので、

「いや、その決断を下せたのは本当にすごい!大人でもそうそう出来る事じゃないよ!」

と言うと、ギョッとした顔で「まさか褒められるとは思わなかった。」と半分呆れて半分笑っていました。

「修学旅行に行かないこと」が良いことだとは全く思いません。学校行事を楽しく乗り切ることも人生において必要なことの一つだと思います。

しかし、「自分の気持ち」と「社会が求めるあるべき像」の間でギリギリまで悩み抜き、自分で判断し、実際に行動したその勇気はどう考えたって称賛に値するものだと思いました。

「修学旅行サボってもさ、意外と死なないでしょ?」と言うと

「ほんとそれ!サボったら死ぬと思ってた!」と清々しい表情で返事をしたのが印象的でした。

その後、その生徒は「気持ちに体を従わせる」ことが出来るようになり、どうしてもキツイ時には自分の判断で休んだりするようになりました。

「行った行かない」ではなく、「悩み抜いた末に決断し、行動する」ことで、本当の意味で成長したんだなぁと感動させられました。


「続ける」ってある意味とても楽なんですよね。

「続ける」って要は「決断をしない」ということですから、ものすごく楽なんですよね。

それでうまく行かなくても、「頑張ってたけど、色々大変だったから」と言い訳もしやすいです。

「やめる」が難しいのは「決断」が必要だからでしょうね。

文字通り、「決めて断つ」。思考力も行動力も必要なことです。

「やめる」ことが当たり前になれば、学校もサービス業界もやめさせないようにもっと質がよくなるでしょうし、イジメも減るでしょうし、チャンスも増えると思うんですよね。

「やめる」力、鍛えていきましょう!

それでは!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?