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うぉぉぉぉぉぉぉぉお。

いつの頃からだろう。マンガを読まなくなったのは。小学生の頃は毎日のように読んでいた。中学、高校はまぁまぁだったかな。あー、そうだそうだ。大学生のころから、ビジネス書や自己啓発書にハマってから、マンガ離れが始まったんだった。その理由は、時間の無駄だからだった気がする。

振り返ってみると、マンガ離れをしてもう10年以上になる。そんな均衡を打ち破り、久しぶりにマンガを買った。ページをめくった。その感想が冒頭の、うぉぉぉぉぉぉぉぉお、である。長年の沈黙をやぶって読んだ本は、これだ。

『 BULE GIANT 』

タイトルだけでは、なんの本かわからないかもしれない。この写真でわかるだろうか?

リコーダー? では、もちろんない。まだわからない場合には、これでどうだろうか。

ジャズ。ジャズの漫画である。ジャズに対する知識は、ない。ないけど、伝わってくる。それも、ビリビリ。第1巻の第1話のこのシーン、渋谷のスタバで涙がこらえられなかった。感動の涙じゃない、体が熱くなってビリビリ伝わってくるのだ、まっすぐな主人公の熱が。

とにかく熱くなる本。じぶんのなかにある熱の火力を、小から中、中から強へと上げてくれる。その理由を、主人公の師匠の口を借りて説明を試みよう。

この漫画は、「感動」を呼び起こすんじゃない。「圧倒」してくるのだ。じぶんのなかにある「何者かになれるんじゃないか」、「何かを成し遂げられるんじゃないか」という恐れや汚れのないまっさらな想いにズドンと球が、いや音が投げ込まれる。だから、ビリビリしてくるんだ、身体の芯が。

「ほんとうは、そんな想いがあったかも…」

じぶんにはできていない。無理かもしれない。そうかもしれないけど、こんなふうに生きたいというほんとうの気持ちを思い出させてくれる。そしてその方法を教えてくれる。主人公のやり方は、こうだ。

ま、これは主人公の学校の音楽の先生のことばだが、主人公である大(だい)は、川原でサックスを吹き続ける。雨の日も猛暑の日も雪の日も毎日毎晩、何年も。「世界一のジャズプレーヤーになる」という自分への約束を胸に。

忘れかけていた熱い想いを、頭じゃなくって感覚で、ビリビリと思い出させてくれる「BLUE GIANT」石塚真一、次は第4巻。早く読みたい。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

先週は夕方近くに投稿して出遅れたので、深夜に書いています。現在の時刻、3:41。それほど、「コンテンツ会議」は楽しいマイブームだ。

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