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誰かと比べるを、やめる。

 比較から自由になれば、ずいぶんと生きやすくなります。それは、誰かと比べて落ちこんだりすることがなくなるということであり、誰かの意見や思惑に左右されることなく自分の大切なことを大切にしていくことができるということです。

 そりゃあもちろん、比較はしないほうがいいし、嫉妬なんてみっともないし、やりたくなんてありません。しかし、です。人間というのはそう単純な生き物ではなくて。どうしたって、嫉妬心は出るものだし、比較はしてしまうものです。むしろ、そんなものない、そう言っている人のほうが危険な可能性があります。無自覚にというのは、恐ろしいものです。あんがい無意識のうちにやっちゃっていて、あさ目が醒めるようにして気がついたときには、もう手遅れなほど問題が複雑化していることだって少なくありません。

 人間である以上、完璧に自由になることはできないと諦めることも大切です。あなたが超人や仙人や聖人でない限りは。でも、それでいいのです。そんな完璧主義になる必要もないし、むしろ完璧主義はよけいに息苦しくなる原因になりかねません。だから、少しだけ、ちょっとだけ、比較を減らすことができればもうけもの、くらいの気持ちで臨むのがいいんじゃないかと思います。

 かくゆう僕も、比較ばっかりしています。自分も本を出版して作家になりたいのに、クライアントさんたちの本づくりのお手伝いをして、彼らのほうが先に作家デビューを果たす、なんてことは数え切れないほどありました。そんなとき、やっぱり、彼らと比較して嫉妬をしたりします。

 そんなときは、嫉妬心をなかったことにしないように、隠さないように努めます。くそー、とか、なんでなんだよ、と心のなかで愚痴ったりします。それも思いっきりやることもあります。だって、本当はあるのに、それを否定するほうがよっぽど不自然ですよね。だから、人の迷惑にならない、心のなかでやり切るようにしています。

 比較や嫉妬心があるのに、そのままにしておくと、それは発酵して腐ってしまうからです。そうすると、自分ではそんなものはないつもりだったり、隠しているつもりになっていたのに、知らないあいだに毛穴から嫌な匂いが漏れ出てしまっていることがあります。人間って不思議な生き物だから、そういう嫌な感じみたいなものを直感的に嗅ぎ取ってしまいます。そんな人は、なんだかよくわからないけれど信頼ができなかったり、最初はよくても長く付き合っていくなかでボロが出てしまう、なんてことになってしまうんですよね。

 だから、自分のなかにある嫉妬心や優越感など、世の中的にはあまりよくないとされている感情にも真正面から向き合い、受け入れていきましょう。それは簡単なことではないのかもれません。ただしかし、それに挑戦していること自体が素晴らしいし、きっと誰かの希望や勇気になるだろうと信じているからです。

 と、ここまで、想いを優先して書いてきました。最後は、もう少し具体的なお話をしたいと思います。それは、自分が何で比較することが多いのかを知っておこうという内容です。

 稼いでいる金額、ライフスタイル、仕事における活躍の度合い、知名度や影響力(フォロワーの数など)、誰と仲良くしているのか、異性からのモテ度、、、パッと思いつくところではそんなところでしょうか。ちなみに変な話に聞こえるかもしれませんが、不幸度や過去大変だった度で比較する人もいたりするんですよね、不思議に感じる人もいるかもしれませんが。

 上記で挙げたもの、それ以外も含めて、自分がどういう分野で嫉妬したり、逆に優越感を感じるのかは理解しておいたほうがよいですね。それを特定できると、グッと比較から抜け出しやすくなります。正しい理解は、最強の防御です。

 そしてできれば、リアルに具体的に考えてみてほしいのです。嫉妬や優越感なんてありませんよ、という人も、もしあるとしたら、、、ぐらいの仮説程度で構いませんので、「誰に」「どの分野で」嫉妬をしているのかを考えてみるてください。思いもよらなかった、自分の気持ちや思いに気がつくかもしれません。ちょっと無理やりにでも考えることから、感情の世界への扉は開くと思うのです。

 そんなふうにして、冷静に自分の感情をキャッチできるようになると、無駄に感情に振り回されなくなります。それはそのまま、誰の意見や思惑にも寄らない、自分自身の選択をしていくことにつながるのです。僕もその道半ばではありますが、ずいぶんと生きやすくなりました。

 きょうも「末吉さんの文章喫茶店のようなところ」へお越しくださり、ありがとうございます。

 そんなある意味めんどくさいこと(笑)に取り組んできたおかげで、ずいぶんと思い切って、自分が思ったことを、そこまで不安に思うことなく、言うことができるようになりました。

 こちら、ピンときた方はお越しくださいね!

 あなたが頑張ってきたこと、楽しかったこと、辛かったこと、苦しかったこと、全ての経験には価値があります。それはきっと、誰かの希望になったり、役に立つものになるはずです。ぜひご一緒に!

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