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ブックライターという仕事。

8月11日、世の中はお盆休みの連休に突入。そんなことも知らずに乗った山手線の電車は、いつもよりガランとしていた。その電車が向かう先は、高田馬場。電子書籍制作の取材のために、インターネットラジオの収録などもできるスタジオに足を運んだのだ。

スタジオについてすぐPCを起動させ、北海道に住むライターさんとオンライン会議システムをつなぎ、著者さんが来るのを待った。山あり谷ありのインタビューは3時間を超えて白熱し、濃厚なカルピスの原液を一気にグビグビと飲んだような気分だ。充実感と心地よい疲れを抱えながら、恵比寿に移動する。

適当に選んだ中華料理屋さんで大好きなチャーハンと麻婆豆腐が組み合わさった最強とも言えるランチを発見し、お腹と心を満たした。その足で発売したことだけはうろ覚えだった芸人つるべさんの本を探したが見つからず早々に諦めてウエスティンホテルへと移動。(ちなみに、欲しかったのはこの本でした)

お気に入りのカフェラテを注文して、ノートをテーブルの上に広げる。そこに書き出したのは、夕方からはじまる次の著者さんの取材の準備内容だ。タイトルや目次のイメージを何度も練り直しているうちに、著者さんが席に到着。またすぐに朝の人とは別のライターさんと、やはりオンライン会議システムでつないで本日2度目が取材がスタートする。カフェラテを3回もおかわりしながら、3時間をゆうに超える時間があっという間に経過していた。

タロットカードをテーマにじっくりと話を訊いていく。手元に「へー」ボタンがあったら、たぶん100回は押していたであろうほど知的好奇心が満たされる。正直なところ、タロットカードのことはほとんど知らなかったのだけれど、仕事やお金、パートナーシップなどあらゆる人生の謎がおもしろいように解けていき驚いた。

と、ここまで書いて気がついた。書きはじめた当初は、『職業、ブックライター。毎月1冊10万字書く私の方法』を取り上げながら、ブックライターという仕事について書こうと思っていたのだ。しかし、いざパタパタとキーボードを叩いていると、ぼくの1日の過ごし方になっていた。気になったので、ついでに過去のスケジュールを確認してみた。

すると、この3日間だけでも4件の取材がGoogleカレンダーに書かれていた。先日実施した東京三菱UFJ出身のベストセラー作家&キャリアコンサルタントや月間3000万PVを超えるwebサイト運営会社の社長のインタビューも超濃密で、思えばカルピスの原液ばっかり飲んでいる気がする。

グイッと話を元に戻して、とにかく書きたかったのはブックライターについてだ。このそれぞれの取材から執筆には、ブックライターさんの存在が必要不可欠である。各業界のプロフェッショナルたちの体験やスキル、知恵というカルピスの原液を飲んで、一冊の本にまとめあげていくのだ。

否が応でも、そのエッセンスはぼくら編集者やブックライターの脳内、体内に蓄積される。(実際的に、一読者のたぶん何倍も)そして、ぼくたち(ぼく自身は確実に)の考え方やら行動を変えていく。内側からじわじわと劇的に。

そんな編集者やブックライターはおもしろい仕事だ。

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ということで明日は、気を取り直して『職業、ブックライター。毎月1冊10万字書く私の方法』を取り上げながら、エッセイを書こうと思います。編集者という仕事をはじめた今になって読み返してみると、ものすごい情報量が込められていることに驚かされますね。

DNAパブリッシングという電子書籍出版社でも、そんなブックライターという仕事を一緒にできる仲間を見つけたい、育てたいと考えています。

『出版社によるブックライター養成講座』
→ https://goo.gl/BsjWZd

深夜23:45。これからご飯を食べて、『ウエストワールド』を一話分は観ねば。寝るの遅くなるけど、このアメリカ連ドラは中毒になりそうです。


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